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ヨガをやると、子どもの注意力が向上する。 #12

4才息子(ASD)と1才の娘を子育て中。夢が叶い、療育施設でヨガの提供が出来ることになったリケジョママです。

お越しいいただき、ありがとうございます😊


ヨガ・瞑想発達障害の研究
について、特集しています。


まえがき

ヨガと瞑想の講師であり、研究論文を調べるのが好きなリケジョママが、ヨガ・瞑想と発達障害に関する研究論文を分かりやすく要約してお届けしています。

ヨガや瞑想に関する発達障害への効果は、国内ではいまだ「メンタルの安定に良い」といった一般的な見解が、少し紹介されている程度にとどまります。

しかし、海外文献を読んでみると、ASDやADHD特有の困りごとに幅広く効果があると示唆されています。

一つ一つの文献を紹介していき、ヨガと発達障害に関する文献の図書館のような場所を目指して参ります。

文献を探す時は、こちらから ▼


ASDっ子がヨガをすると…

さて、本題です。今日ご紹介するのは、チュニジアで行われた研究です。

チュニジアの論文は初めて読みました👀改めて、ヨガが世界で行われていることを実感します。

①対象

幼稚園に在園する5歳児 45名
(ADHDと診断された子ではなく、定型発達の子)

②何をしたの?

下記3つのグループに分かれ、週2回のセッションを受講してもらう。

  1. ヨガ群

  2. 体育群(バスケットボール、サッカー、ハンドボール、リレーゲームなど)

  3. 対照群

12週間経過後、ADHD評価スケールや資格注意力テストを実施し、子どもたちの注意力・集中力を測定した。

③結果は?

ヨガ群は、

☑︎対照群に比べて、視覚注意力テストにプラスの影響があった。
(※ただし、体育群とは差がなかった)

☑︎対照群と体育群と比較して、ADHD評価スケールにおいて多動行動が抑制された。

☑︎対照群と体育群と比較して、視覚運動の精度にプラスの影響があった。

【視覚運動とは】
視覚情報を処理しつつ、身体を動かすこと。例えば、
・ボールを投げたり、キャッチしたりする
・箸を使って食べ物を掴む
・歩行中に障害物を避ける
などの運動において求められる能力。


リケジョママから一言

子どもがヨガをやると、
 ☑︎ 注意力の向上
 ☑︎ 多動の抑制
 ☑︎ 視覚と連動した運動の改善

などの効果が期待できる、という研究をご紹介させて頂きました。

今回の論文の特徴としては、対照群の他に、体育群が設けられていることでしょう。

前から「ヨガ療育と運動療育に”差”はあるのだろうか?」と疑問だったので、興味深く読ませて頂きました。

一般的な体育と比較して「多動行動の抑制」「視覚運動の精度」に有意差がついたのは注目して良い結果だと思います。

論文ではさらに「注意力の向上は認知機能の向上につながる」として学校や園でヨガを行うメリットについて強調していましたね。

なんでも、イタリアでは全部の学校でヨガが実施されているとか・・?(ソースのサイトも見てみましたが、イタリア語?でよく分からず💦)

発達障害の子に限った論文ではありませんが、子どもたちへのヨガの効果の可能性が触れられている論文として、取り上げさせてもらいました。


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改めて、

「〇〇が出来ない」「問題のある子」「困った子」
というレッテルを貼られてしまう子が
1人でも減りますように。

このまとめが役に立つことを心より願います。
どうぞよしなに。

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