【理系大学生向け】 研究室の選び方
【研究室の選び方】
ここでは「特にやりたいことが決まっていない」という方に向けた話です。本当にやりたいことがある方は、迷わずその研究室を選んでください。どんなにつらくても楽しいはずです。きっと。
結論から言います。一番大事なのは「メンバー」です。以下に、大事なものをランキング形式で発表します
①メンバー
②研究室環境
③先生の人柄
④研究内容
⑤先生の権力、研究室の財力
理由を解説していきます。まず正直な話、④⑤はどうでもよいです。本当にどうでもよいです。それはなぜか?説明していきます。
④研究内容
正直な話、どんな研究内容もやればある程度楽しいし、ある程度めんどくさいです。もちろん本当にやりたいことがあるなら優先してほしいですが、そんな方は特に悩むこともなく、このnoteを見ていないかと…笑
あとよくある勘違いですが、研究内容で就職先は決まらないです。大学時代と全く同じ研究をしている人なんて1割もいません。50年働く時代において、研究室の3年間(修士卒の場合)は誤差の範疇(はんちゅう)です。
正直どんな研究内容でも、日本のメーカーで行けないところはないです。それだけ「理系大学院生」というのは強い肩書です。他の業界でもめちゃくちゃ重宝されます。あなたにはそれだけの「論理的思考能力」、「希少価値」があります(あると思われています)。
※就活において、「体育会系」「帰国子女」「理系院生」は3大ブランドと言われています。
就活だけを考えるなら、注目すべきは次の3点です。
研究室の緩さ(厳しいとこだと、インターンすら行けません)
先輩が就活を頑張っているか(先輩は一番頼れるコーチです)
メンバー(一緒に頑張れる存在は重要。受験と同じです)
⑤先生の権力、研究室の財力
死ぬほどどうでもよいです。先生にお金があってもあなたにお金は入りません。そのお金は学生を酷使して積み上げたものです。贅沢な研究施設を使っても良い成果が出るとは限りません。というか他の研究室の設備でも借りることはできます(同じ大学内であれば特に)。
よくある勘違いは就活ですね。先生の推薦で入りたいという人。
これについては正直、あります(いや、あるんかい!)
まあ、あります。ただこれについては、ちゃんと調べた方が良いです。お金持ちの研究室でも推薦を持っていないことは往々にしてあります(逆もまた然りです)先生の人柄(企業の人との関係性)というのも重要です。ただ覚えておいてほしいのは、あなたは就活において最強な「理系大学院生」だということ。私も本選考前はかなりビビっていましたが、蓋を開ければ大手有名企業に行くことができました。(もちろん、第一志望に行けない人はいます。ただみんな、結局有名どころには受かります。そもそも絶対にここじゃなきゃ嫌だってくらいの第一志望ってありますか?)
本当に行きたい企業があって、そこに推薦を持っている研究室があるならそれを理由に選ぶのも一つの手です(ただし、普通の就活で落ちる奴は推薦でも落ちます)
ここまでの話が長くなりましたが、
④研究内容、
⑤先生の権力、研究室の財力
について、そこまで大事ではないと言うことが伝われば満足です。
もちろん私の一意見ですので、絶対に正しいというわけではないですが、
周りを見る限り、同じような考えの人が多いです。
研究室決めの時は、ものすごく大事(なんなら一番大事)だと思っていたんですけどね笑
いよいよ本題の、①メンバー②研究室環境③先生の人柄についてです。
けど、正直話すことはありません(笑)
研究室メンバーはずっと同じ時間を過ごす人たちです。この3年間に限定すれば、家族よりも長いです、同棲中の彼氏彼女よりも長いです。
人柄や環境は大事じゃないですか?
【研究生活】
せっかくですので、研究生活についても触れていきます。
先輩たちがどんな生活をしているのか、参考になれば幸いです。
正直これは研究室によります。↓実際にうちの学科の研究室例です。
週6で始発から終電まで研究
誰も来ないニートの巣窟
毎日が飲み会、酒タバコギャンブルクラブ合コン
まるで部活?毎日筋トレプロテイン
イベント多めの仲良し系
オタクの集まり
副業、資格、意識高い系集団
本当に研究室によって雰囲気が全然違います。
これは実際に訪問してみないとわからないですね。正直学年によっても変わるので、1番大事なのは同期と気が合うかどうかです。
ちなみに僕の研究室は毎週何かしらのスポーツイベントがある体育会系研究室でした。他にも食べログ高評価巡りなど、インドアなイベントも多くありました。かなり楽しい研究室だったと思います。その証拠に、コアタイムがないにも関わらず毎日人が来ていました(来ても実験はほとんどしない笑)。特許取得や論文投稿などはあまりできませんでしたが、この研究室に入ってよかったと本当に思っています。
【研究内容】
当たり前ですが、これも研究室によって変わります。需要あるかわかりませんが、私の研究例を示します。
私はCFRP(炭素繊維と樹脂をまぜたもの)という強くて軽い材料についての研究をしていました。この材料、めちゃくちゃ良い性能を持っている(飛行機の車体に使われるほど!)のですが、コストが高いんです。なので、いかに安くするかの検討をしていました。正直内容はおもしろかったですが、研究室生活の充実度とはそこまで関係なかった気はします(違うテーマでも同等の楽しさだったはず)。ちなみに同じ研究室の友人は微生物やゲルについての研究をしていました。やってることが違いすぎて、彼らの研究内容は全く理解できません(笑)