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これから家を建てたいと思っている人へ

実家の話です。リタイアした養父がトチ狂って退職金を投げうって自分の思う理想の家を建てた。故郷の滋賀で余生を送りたかったから大津を終の棲家に、と。確かに良い所です(私も滋賀生まれ)。

20年くらい前かなあ。千葉住まいの私がはじめて新しい実家に帰った時には驚いたものだ。

すごい。2階から琵琶湖が丸見え。風呂場からも琵琶湖が見えるやん!
貧乏な私からすると、それはそれは豪勢な風呂場だった。かなりの部分の予算をここに掛けたんだろうな。床とか大理石風だし足をブワーッと伸ばせる湯舟はあるしジャグジー付きだし湯舟のフチが普通にまたげないほどの幅があるし。とにかくデカくて広い。ゴージャスな湯船につかりながら湖が見たかった、という養父の思い入れが伝わってくるような……。

しかし寒い季節に帰省してみるとどうでしょう。広い分、寒いのなんの! 
見ただけでもヒートショックを起こしそう。近年では壊れたジャグジーを修理する資金も尽きたらしくゴージャス感は急激に右肩下がりに。

しかもですよ。今その家は高齢者3人(養父含む)で住んでいてその内2人が骨折して介護用具をレンタルできることになったんだけど、なかなかその規格外の浴室に合うのが見つからなくてスタッフさん達が困っていたというね。

骨折で階段の上り下りも大変になった妻と姉に向かって能天気な養父は「ほら、階段に手すりを付けといて良かったやろ?」とかドヤ顔で言っておりました。いや……そこ?


家を建てるとかいう行為には無縁の私ですが実家の件で気づいたことは、家を作ろうとするなら老後のことも考えるべし、です。

バリアフリーもそうかもしれないけど「基本の間取り」が第一!

①平屋も選択肢に入れる
庭で家庭菜園など良い趣味だと思いますが、思いのほか菜園を維持するのは大変。「ポツンと一軒家」に出てくる人達みたいに飛びぬけて足腰が丈夫じゃないとね。骨折する。もし庭が多少狭くなっても良いのなら平屋もいいと思います。エレベーターは維持費もかかるし。

②特に風呂には注意
あ、これはウチの実家だけかもですが。
まあ若い頃の思い入れだけで設計を依頼すると後々大変なことになるかもしれないから気をつけてくださいね、というお話でした。ご参考になりましたらさいわい。


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