【商業出版する方法+320】「ブログを読んで本を出したい」メールが来た時の対処法。営業なのか依頼かは「こう」見抜く!
元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉です。
「ブログを見て本を出したいと出版社に言われた」・・・こういうこと、発信している人なら少なからず”ある経験”ではないかと思います。
この場合に考えられるのは、基本2パターン。
>1つは電子&オンデマンド出版の自費出版営業。
>もう一つが完全なる「商業出版」依頼のケース。
見分け方なのですが、「ホームページ」をしっかり確認してもらうしかないですね。
Amazonだけで売ってるような本は、Kindle自費出版サービス会社なので厳然たる「営業メール」です。
数万部以上のヒット作・ベストセラーが出てない、そういう本をHPで紹介してないのも、電子&オンデマンド出版会社です。かつ、ホームページが明らかに「地味」です。
30年〜100年くらい続いている完全な商業出版の会社は、やっぱりホームページの作り方が「綺麗」です。見やすく整ってるし、いろんなジャンルの本を出してます。
ビジネス書・実用書の会社は、小説やアート系・絵本はほとんど出してないので要注意(総合出版社ではありませんので)ですが。
そして「会社概要」を必見ください。
商業出版の会社は9割が「東京」です。東京都千代田区や中央区などに会社を構えているところが圧倒的です(大阪とかにはありません)
編集者と名乗る人間から打ち合わせしたい、と言われてZOOMで面談してみたら、一時金50万円を支払ってもらえれば本が出せます、アマゾンで売れます、電子書籍とオンデマンド(簡易印刷)出版が可能。流通しますよ!
・・・みたいな感じだと、
完璧に電子&オンデマンド自費出版サービスです。
全国流通の意味が違います。
リアル書店に入りません。
それをわかってて、電子&オンデマンド出版をやりたいならぜひご自身の明確な目的とご判断と責任のもと行ってください。
「なんか違う!」と吠えたいなら、とにかく相手の求めに応じる前に「ホームページ」を確認したり、グーグル検索して会社の周辺評判をしらべたりして「調査」しましょう。
ブログを発信してたらいきなり「あなたの文章良いから出版したい」なんてきちゃって・・・「舞い上がる人」が多すぎです。
でもそれくらい「書き手」は「孤独」なわけなんですが、なぜそのメッセージが届いているのか、どこから届いているのか「調査もせずホイホイ相手の求めに応じている」時点で、「受け身体質」。
自分で物事を考える特性になってなく、相手マターの思考になっている。
あえて安易に言えば「他人軸状態」です。
「よらば大樹」の依存型です。
商業本の著者の資質ではないので、ご注意が必要かと思います。
ビジネス書の著者もそうですが、小説や文芸世界の著者って、実は「起業家」です。
ただ起業ツールが違うのです。
あの人たちはまさに「ペン一本」「言葉」で数千万〜億円を生み出していこう!とするある種の野心家です。
メンタル的にもフィジカル的、ビジネス的にも相当「自立しています」ので、その辺勘違いしないよう、うごいていきましょう。
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