silent最終回のふりかえり
silent、終わっちゃいましたね。。いや、でも、まだ、浸れます。浸りましょう。
(まだご覧になってない方は、ここから先、ネタバレを含みますので、ご注意ください。)
改めて。silent、最終回、本当に、よかった^ ^
ストーリーそのものも素敵だったのですけれど、メタファー(伝えたい意図をさりげなく仄めかす技法)や、ドラマのあちこちに散りばめられた「言葉」に込められた思いに注目していくと、さらに味わい深く、宝探しのように繰り返しドラマを見たくなります。
例えば高校時代。放課後二人が仲睦まじく語らう黒板には百人一首の歌が二句書かれていました。
一句め▼
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふー崇徳院
現代語訳)川の瀬が速くて岩にせき止められた水の流れが一度は二筋に分かれても、やがてまた出会うように、一度別れた私たちもいつかまた逢おうと思う。
二句め▼
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまにー小野小町
現代語訳)
長く雨が降る間に、桜は儚く散ってしまいました。私の容姿も衰えてしまいました。物思いに耽っているうちに。
一度は別れてしまった想と紬の未来がどうなるのか、その可能性をこの二つの句がさりげなく仄めかしていると受け取りました。一句めのように、別れても強く再会を望むのか、二句めのように、物思いに耽っているまに、輝きを失ってしまうのか。
見ていると、想は一句めを残して、二句めを黒板消しで消しました。
セリフにも出てこないけれど、想は、再会を誓う方を選んだんだね、と解釈して、キュンとなりました。
帰り際。駅のホームで、想は自宅から持ち帰ってきたiPodでスピッツの曲を紬に聴かせます。流れてきたフレーズは短いですがこちら▼
溢れそうな気持ち
-『魔法のコトバ』より
離さないこのまま時が離れても
-『スカーレット』より
想が、自分の気持ちを、歌詞に乗せて紬に聴かせたのだとしたら、
溢れそうな紬への気持ちを、これからはずっと離さずにいるよ、と誓ったんだな、と解釈しました。
また、光に、「どんな時に幸せを感じるの?」と聞かれ、「花束を大切そうに抱えている人を見た時」と答えていた湊斗。
最終回、花束を抱えた奈々に遭遇します。このときの湊斗、きっと幸せ感じてるんだろうなと、ほっこり。
奈々の花束は、その後
居酒屋で春尾先生に渡すことに。
「お花は音がなくて、言葉があって、気持ちを乗せられる」と語っていました。
春尾先生の気持ちになって、早速花束に込められた花言葉をチェック。
薔薇 →情熱 友情
マリーゴールド→変わらぬ愛
ダリア→優雅 気品
かすみ草→感謝 幸福
カーネーション→無垢で深い愛
愛情いっぱいこもってた^ ^
さらに、紬の手話に対して「プレゼントを使い回しされたみたい」と言っていた奈々が、自らプレゼントのお裾分けとして渡していくかすみ草に注目してみると、、
「雪の結晶みたい」と紬が言っていて、主題歌ともリンクし始めます。
♪言葉はまるで雪の結晶
君にプレゼントしたくても
夢中になればなるほどに形は崩れ落ちて溶けていってしまうけど♪
かすみ草も実はまるで雪の結晶
だけどこちらはもし
君にプレゼントしたくなったら
思いをいくらつめこんでも形を変えず
溶けたりしないよ。
って、ことなのでしょうか。
そして、ラスト。
一度は紬が想と手を繋ごうとしたら、手話が使えなくなるからとその手を振りほどいていた想だったけれど。
輝くイルミネーションの中、「今、伝えたいことある?」と紬に聴かれると、悪戯っぽく笑って、(今はないよ。手話、使わないから、紬のリクエストに答えるね)と言わんばかりにそっと紬の手をとって歩いていく。キュン。
セリフにならなくても、静かに、さりげなく、こんなにもたくさんのメッセージを詰め込んでくるsilent、素晴らしすぎます。
(注意:制作者の方に直接聴いたわけではないので、勝手な解釈です)
翌日のミュージックステーションでは、Snow Manがブラザービートを歌う中、「買ったプリン楽しみにしてたのに」の歌詞の中でプリンの手話をしていたのにも気づいてしまいました。
いやー、silentって、本当にいいものですよね。(水野晴郎さん風←お若い方ご存知ないかも^^;)
いつか制作者の方々とも語らいたいなぁ。
改めて、素敵な作品、本当にありがとうございました!
※日経xwomanアンバサダーブログより転載
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