【息子語録】急がず急いで自転車こいで。
毎日家事、育児、仕事でいっぱいいっぱいと感じているママやパパへ。いつか、その大変な日々は宝の時間だったと思える日がきっと来るはずだから。大丈夫、大丈夫。希望を持って乗り切れますように。
そんな思いで、今から3年前に体験した私と息子(当時6歳)の宝の時間をシェアします。
朝。保育園までの自転車をこぎながら。
後ろに座る息子とおしゃべり。
息子「ねえ、ママはいつから一人で寝れるようになったの?」
私「そうねー、ママはずっと(妹の)ケイちゃんと一緒だったからねー。中学生かなー。高校生かなー。Kくん(息子)はどうする?」
息子「じゃ、大学生かな」
やれるもんならやってごらん。。。
◆◆◆
夕方。
今週は色々やりたいこと、やるべきこと、盛りだくさんで、保育園のお迎えもギリギリに。「お待たせー」とピックし、先生に 「ではまた明日ーさよならー」と出たところで、似た境遇のママ友さんに遭遇。
子どもたち「ねー一緒にご飯食べに行こうよー」と悪魔のささやき。
まだ週始めだけど、行っちゃう?行っちゃう??
疲れているときは、無理しない方がよいね、子どもたちも行きたいみたいだしね、と色々言い訳しながら、自転車はご近所ファミレス ジョナサンへ。
騒いじゃダメだよー。
ここは食べるとこですよー。
言い聞かせるけど、仲良し2人揃うと、嬉しくなって、つい、歌い出しちゃう。
何度も何度も、パワーを制しながら、
私「お子様プレート? コーンスープもいる?」注文確認するだけで、ふー、何故こんなにパワー使ってるんだろう。。。
店員さん「ご注文のお品です」と食事を運んでくる。
息子「ねー、おにぎり小さく切ってくれる?」
ジョナサンのおにぎりプレートは、
ふっくらお寿司のしゃりサイズのごはんのかたまり3つと、海苔、ふりかけが別々になっている。
食べるときに自分でふりかけをかけて、海苔を巻いて、おにぎり🍙にして食べるのだ。
何を甘えてるんじゃー。
と思ったけれど、
息子「俺さー、今日、初めて歯が抜けた!」
おー、そうだった。歯が抜けた記念だし、ちょっと歯が抜けただけでも、何となく食べづらいものね。甘えさせてあげようかね。
ちっこいビー玉サイズにごはんを分割して、味付け海苔を4等分くらいにして巻いてあげる。
店員さん「コーンスープお待たせしました」
息子の前にコーンスープが置かれる。
息子「ねー、ママ、ふうふうしてー」
何を甘えてるんじゃー。
と思ったけれど、
息子「ママのふうふうは効くんだよねー」
とお友達に得意げに自慢。
え?え? 私、褒められてる? 職場でも最近そんなダイレクトに讃えられたことはなかったよー。思いがけず持ち上げられて、わかったよ、飛び切りのふうふうをしてあげよう。
ご飯を食べ始め、お口が閉じ、束の間の平安。
ママ友と、「あー、てんやわんやなお夕飯だけど、あと5、6年もしたら、こんな会話できなくなるよねー」としみじみ。
慌ただしくも、ほっこりタイムを満喫。
◆◆◆
食後。
携帯の着信、留守電に気づき。
いけない!今日は宅急便が夕方の時間帯に来るんだった。今週ピックしないと大変なことになる荷物なので、大慌てで食事を済ませ、名残惜しくもお友達とバイバイしてお店を出る。
自転車に息子を乗っけつつ、自転車をこぎ出しつつ、折り返しの電話。
息子「俺、代わりに出ようか?」
私「え?ほんと? あと、5分で戻ります、って伝えてくれる?」
携帯を渡す。
息子「あと、5分で戻りますー、あと、5分で戻りますー、あと、5分で戻りますー……ねー、ママ、なんか言ってる!」
やっぱダメか。携帯を受け取る。
お兄さん「19:00-21:00の指定だったんで、7時ちょい過ぎに一度行って、8時にも行ったんですけど、いらっしゃらないんで営業所に戻って来ちゃいました」
私「今日の再配達もう無理ですよね? そっちに伺うのでもいいですか?」
お兄さん「9時には窓口閉めちゃうんですけど、何時に来れますか?」
時計を見ると20:30。自転車のカゴには保育園からの荷物と、私のお仕事バックで溢れかえってる。明らかに追加の荷物はもう入らない。。
私「自転車で向かおうと思うんですけど、かごの中いっぱいなんで、家で下ろして、すぐ向かって、何とか9時前に着けるかと」
お兄さん「わかりました。では、急いでお願いします。あ、いや、でも交通事故などに遭ったら大変なので、急がず、あ、でも急いで、、急がず急いでお願いします」
私「わかりました。急がす、急いで、向かいます!」
電話を切ると
息子「何だって?」
私「急がず、急いでだって」
息子「どういうこと?」
私「急いでほしいんだけど、急ぐと危ないから急ぎ過ぎず、慌てずに来てねだって」
息子「わかった! で、今何時?」
私「8時半ちょい過ぎ」
息子「よし、じゃ歯ブラシ持って行こう!ママもコンタクト取って、お化粧落としてからね」
私「いや、コンタクト取ると見えないし、お店の人に会うからお化粧はこのままで行くよ。。」
息子「わかった!」
最近9時に寝るのを目標にしてるらしく、歯ブラシ持参で出先で歯磨きを済ませ、いつでも寝られるようスタンバイしておくつもりらしい。家では大抵私の方が準備が遅くて、いつも急かされてる今日この頃。。
自宅に着いて、歯ブラシをピック。少し冷えるのでブランケットを息子にくるっと巻いて再出発。急がず急いで。急がず急いで。
桜の季節にはピンクのトンネルが出来る玉川添いの並木道を走り抜ける。
息子「歯磨き終わったー」
私「はいよー。もう少しでつくよ」
見上げるとお月様。
夜のサイクリングも楽しいよね。
幻想的で、宇宙と繋がってくような、お化けが追いかけてくるような。
いい夜だねー。
振り返ると、息子はすでに夢の中。そうだよね、眠いよねー。
9時前に着くと、ぼうっと浮かび上がるような営業所の明かりで息子もなんとなく起きてきて、
一緒にお兄さんから荷物を受け取る。
お兄さん「わざわざすみません」
私「いえいえこちらこそすみません」
元来た道をまた帰る。
長い1日だったねー。
朝の会話をふと思い出す。
自転車の後ろで繰り返しいろんなお喋りをして。少しずつ大きくなってゆくんだね。
普段とさほど変わりない。何気ない一日だったのだけど、後から思い返すと宝物のような日になるような気がして。書き留めておいた。
最後までお読みくださりありがとうございました。。。
今日から始まる1日もみなさまにとって素敵なものになりますように。