YOUは何しに散歩してみた?現代人が忘れがちな散歩の魅力について
先日2時間半、目的地もなくデジタルデバイスも置いて散歩をしてみたので、その気付きと体験をシェアします。
え、3時間も散歩⋯?
とある1日研修で、ふと言われた「今日は自分とつながるために、散歩してきてください」というミッション。
「え・・・散歩?!」となった私だけれど、さらに「時間はお昼込で3時間です。目的や行く先を決めないこと、あとデジタルデトックスしてほしいのでなるべくスマホやデジタルデバイスは置いていってください。あと感覚にしたがって、思うように感じたように行ってきてね!」とのこと。
「ふぇ〜〜どうなるんだ?!真夏じゃなくてよかった〜〜!でも、歩けるか?どうなるんだ〜〜」と心底思った日曜の午後12:00。3時間の歩くプチ旅が始まりました。
そもそも現代人は
皆さんもお気づきのとおり、現代人はとにもかくにも「忙しすぎる」!!
気づけばスマホやPCの通知が鳴り止まず⋯いろんな雑念や想念、悩みがかけまぐり頭も心も休まる暇がないですよね。
情報量だけで比べると、江戸時代のだいたい1年の情報量を私達はたったの1日で消費しているなんて話もあります。
それだけ私達はいろんな情報にまみれていきています。
その結果、頭でっかちになり、自分で考えたりさらには心で感じたりする機会がぐっと減ってきました。
【自分の心で感じる】
【本当はどうしたいのか、何を今したいと思っているのか】を
赴くまま、ゆるゆると歩いてこようではないかというのが今回の散歩の目的なのです。
古来から明治の文豪と呼ばれる、あの夏目漱石も、現代だとかの有名なミスチルの櫻井さんも、「歩きながら歌詞や文章を考えてきた」と言われています。
それくれい散歩って生きていくうえで、余白を作る、アイディアを産む大事なものなんですよね。
3時間歩いてどうだった?
で、3時間歩いてみて、結論からいうと「散歩最高!!!」ってなりました。
なぜ最高だったかというと、いろんな人、もの、場所との出会いがたくさんあったからです。
フリーランスとして働くなかでどうしても家にこもりがちな私。外に飛び出すってこんなにファンタスティックで、アメージングで、ワンダフルなんだって気付かされました。
あてもなく歩くと
まず「感覚にとにかく従うこと」がルールだったので、家を出て右に行くのも左に行くのも、そのとき自分が行きたい方に行きます。
私はまずなんとなく(このなんとなくが大事)、左方向に体が進みたがっているので、左にかじを切り歩き始めました。
うちの家は近くに土手があるのですが、ずっと行きたいって思ってたけどなかなか行ってなかったので土手を歩くことに。
まず最初の出会いが
土手を歩いていると、不思議や不思議、遠くでこのきれいとは言えない川で、釣りをしている人が。
「うぉ、話しかけたい⋯!が、怖い。」と自分の中の声が。
ただ「話しかけたい」という自分の直感を信じ、思い切って話しかけてみることに!!
私:「あのぁ、こんにちは!」(ちょっと笑顔で明るく話したが、きっとぎこちなかっただろう)
おじさん:「おぉこんにちは!」(すごいフレンドリーな感じ)
私:「ここって何か釣れるんですか?」(え、こんなきれいじゃない川で?と内心思いながら)
おじさん:「うーん、今は釣れないけど、寒くなるとスズキ釣れるよ〜」
私:「そうなんですか!すごいですね!」(もうちょっと気の利いた言葉ないんかいwとツッコミしながら)
これだけの会話だったけど、すごく勇気のいる出来事だった・・・・
私にとっては「見知らぬ、そして男性に、自分から思い切って話しかける」という経験はおそらく人生ではじめてではないのか?!
がんばったぞ!と内心ガッツポーズを入れながら、無敵モードを感じつつ歩く時間。
なんだか溝のような(失礼すぎる)川がキラキラ輝いて見えている気がした。
「誰にだって話しかけられるんだ、私!」と自信で胸がほくほくしながら「ほら〜見て!私できたよ〜」とルンルン気分を抱えながら歩く旅は続くのであった。
他に出会ったもの
なんとこの3時間で他にも、思わぬ出来事と出会った。
神社の近くで営むおじいちゃんおばあちゃんが営む、おせんべいやさん。(写真が撮れなかったのが惜しい・・・)
美味しいさつまいも(今季節柄もありドハマリ中)の冷やし焼き芋。
他にも新しくできたかわいいお店や、お参りしたことのない神社やお寺に参拝もできた。
結局総勢5〜6キロ、黙々と感覚に委ねて歩く旅だった。帰ってくるころには程よく足に乳酸がたまりパンパンになった。
でも、嫌な疲れではなく、むしろ清々しい疲れであった。
私が感じたこと
私がこの3時間の散歩で歩きながら浮かんできたのは、
そして、昔香川の小豆島にある実家に住んでいたときに仕事帰りランニングを趣味でやっていたときの記憶。
またなぜか良くわからないけど、小学生のときに押入れに入って自分の部屋のように改造して遊ぶことが好きだった自分。
そんな昔のことをなぜか良くわからないけど思い出しながら、エモい気持ちになった時間だった。
それとともに、頭の中がすっきり整理され、「赴くままにいこう。やってダメなら引いてみよう。大丈夫。」という想いが湧いてきて、背中を押される時間だった。
とにかく、もっと歩こうと思った時間だった。今日もこの記事を終えたら歩いてこようと思う。
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