【5分で理解】利確と損切り
こんにちは!トレーダーのRikaです。
今回は「利確と損切り」のお話しをします。
利確と損切り
上記は皆さんご存知だと思います。
ただ、利益を増やしたいにもかかわらず、なぜか損失ばかりが膨らみ、収益がマイナスになる人が多くいます。その理由として、「利確と損切り」の基本知識が抜けていたり、トレードの落とし穴に気づかずに取引を繰り返したりしていることがあげられます。
そこで、今回は「利確と損切り」についての基本的な考え方から、資金を溶かしてしまう原因までをまとめましたので、ぜひご覧ください。
損小利大の考え
まずは損小利大の考えから。損小利大とは、「損は小さく、利益は大きく」という意味で、勝ち負けを繰り返すトレードでは、最も重要な考えです。
この損小利大ができていると、勝率が高くなくても、利益を出すことができます。例えば、あくまで計算上ですが、「勝ったら2万円、負けたら1万円」でトレードを繰り返すと、勝率が40%でも利益が出ます。(下記参照)
これはあくまで計算上の例であり、実際はその時々でRR比*が異なったり、一時的な値動きなどの要因で単純ではありませんが、トレードの根底はこの「損小利大」が基本になります。
損切りの必要性
FXで利益を増やすには、そもそも損を出さずに利益だけを積み重ねたいと思いますよね。しかし、相場は思い通りにならず、含み損になることも多くあります。
そのような場合、人間の脳は損失を認めたくなく、損失が膨らんでも耐えてしまう傾向にあります。そして、「また戻るかもしれない」という気持ちも働きますが、実際は価格が戻らないこともよくあります。
このような場合に損切りをしないでいると、ずるずると含み損が増えてしまい、追加証拠金を入金しないといけなくなったり、強制ロスカットにあったりと、最終的に多額の資金を失うことに繋がります。
これを避けるためには、必ず損切りをすること。あらかじめ許容できる範囲で損切りラインを設定し、決めたラインを上回った場合、あるいは下回った場合は、これ以上損失額を増やさないために、必ず損切りします。
多くの人が負ける原因〜プロスペクト理論〜
実は、人間の脳はトレードの世界で負ける行動を取りやすい構造になっています。これは、プロスペクト理論と言って、人間は「利益は少なくても確実に手に入れたいのですぐに決済」し、「損失は受け入れたくないので増えてもなかなか決済しない」という”損大利小”の行動を無意識のうちにとってしまいます。トレードで重要な「損小利大」とは反対の行動です。
先ほどお話しした「ずるずると含み損を増やしてしまう」というもこのプロスペクト理論によるもので、損失を確定させたくない心理から、最終的に必ず損失を大きくします。一方で、利益が出たときは「確実に手に入れたい」という心理から、少しの利益でもすぐに決済してしまいます。こうした脳の造りによって、結果的に多くの人が”損大利小”のトレードをして、資金を溶かしています。
正しく利確と損切りするために
では、「損小利大」になるよう利確と損切りをするにはどうすれば良いのでしょうか。それは、プロスペクト理論に邪魔されないよう、トレード前にあらかじめ「損小利大」で利確・損切りの決済ラインを決めておき、エントリー後もその位置をずらさないことです。(もちろん根拠のある位置でエントリー・利確・損切り設定をすることが前提です)
これをするには、OCO注文またはIFO注文がおすすめです。
あらかじめ「損小利大」になるように決済ラインを決めていれば、プロスペクト理論に左右されず、あとは待つだけとなります。勝っても負けてもルールを守った「正しいトレード」となります。
根拠は必ず!
このように正しく利確、損切りをするには、必ず根拠が必要です。
利確位置は、前回高値やキリ番など状況や人により様々ですが、損切りは「エントリー根拠が崩れた時点」で即行います。
例えば、ダウ理論を根拠に順張りトレードするなら、ダウ理論の形が崩れた時点で損切りとなります。ライン反発を狙うなら、ライン抜けが確定した時点で損切りとなります。ここに「また戻るかもしれない」の感情は不要です。
このように正しく利確、損切りをするためには、しっかりチャート分析をして自分なりに根拠を持った上でエントリーし、損小利大となるように利確と損切りを決めてくださいね。間違ってもその場の雰囲気だけでトレードするのは避けましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「利確と損切り」についてお話ししました。
人間の脳の構造上負けやすいことから、意識して「損小利大」になるように利確と損切りをすること、とても大事なのでぜひ覚えてくださいね。
では、本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。