Rika

本と映画と音楽が好き。空と自然とおいしいものも好き。

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2日目のおでんの大根のような

 松浦弥太郎さんの『エッセイストのように生きる』を読んで。  「エッセイストのように生きる」というのは、日常生活の中で起こる出来事に、自分なりの視点を持って丁寧に向き合い続けていくような生き方。  素敵なエッセイを書く人は、対象と向き合うことにかける時間や熱量が桁違いで、その結果を言語化するときの言葉選びにも妥協がないのだろうなと思った。「わかる!」と共感できたり「ほー、なるほど。」と学びがあったりする文章に出会えると嬉しい。でもそれ以上に、"その人にしか書けない(であろ

    • なんで、この人の日常をこんなにも知りたくなるんだろう

       くどうれいんさんのエッセイ集『虎のたましい人魚の涙』を読んで。  虎が(大きいネコ科の動物が)好きで、表紙に吸い寄せられてこの本を買った。表紙に虎がいてくれてよかった。  なんで、この人の日常をこんなにも知りたくなるんだろう。なんて、周囲の人と人間くさく関わることができる人なんだろう。とにかく、やりとりが、"一歩踏み込んでいる"感じがして少し羨ましくさえなった。  こととことに、連想した理由がわかるくらいの言葉的なつながりはあるけれど、論理的な因果や深い関連性はない。

      • 手紙を書くように

         喜多川泰さんの『手紙屋 〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』を読んで。 〇〇さんへ (このnote記事を開いてくれたあなたへ)  こんにちは。Rikaです。  気づけば9月も中旬に差し掛かり、朝晩は心地よい涼しさも感じられる季節になりました。とはいえ日中はまだまだ暑いですね。夏の疲れが身体にあらわれる頃かもしれません。季節の変わり目、どうかご自愛ください。  さて、〇〇さんは、『手紙屋 〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』という本をご存じですか?  就職活動に出遅

        • 九月の終わりに

           瀬尾まいこさんの『その扉をたたく音』を読んで。 あらすじ 主人公の宮路は、29歳無職、ミュージシャンになるという夢を捨てきれず、と言いつつ夢に対する情熱を持ち続けているわけではなく、親からの仕送りで怠惰な日々を送っていた。  ある日、ギターの弾き語りのために訪れた老人ホームそよかぜ荘で、サックスの天才に出会う。彼は五つ年下の介護士渡部君。その音色に惚れ込んだ宮路は、またその演奏が聴きたくてそよかぜ荘に通うようになる。  が、いつしか入居者たちと過ごす時間そのものが宮路

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          自己紹介|はじめてのnote

           はじめまして。Rikaです。1999年生まれ。本と映画と音楽が好きです。好きな季節は秋。夏がゆっくり終わって涼しくなり始める時期の、色んな感情が混ざった気持ちが好きです。読んだ本についてアウトプットする場が欲しくて始めました。  最近読んだのは瀬尾まいこさんの『その扉をたたく音』、今読んでいるのはくどうれいんさんの『虎のたましい人魚の涙』と喜多川泰さんの『手紙屋』、次に読む本の候補は安藤祐介さんの『本のエンドロール』か恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』です。  大学生のとき、「

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