見出し画像

#40 壁打ち出来る、なんでも話せる存在の大切さ

壁打ち、というとテニスなどの壁を相手に練習する様子を
思い浮かべる方が多いと思います。
今日は人間関係における壁打ち相手についてお話ししようと
思います。

人間関係における壁打ち相手とは、自分の心の中の本音や
考えを話せる相手のことです。
相談相手、コーチの役割をしてくれる人、よき理解者と
いったところでしょうか。

人それぞれ性格があるので、誰もが相談相手やコーチの
ような存在を必要とするのか?と言われると、そこは人
それぞれとしか言いようがありません。
が、どんな人でもふと話を聞いてもらいたい、迷いを取り
除きたいから相談に乗ってほしいと思う事があるでしょう。

わかりやすい例であれば、子どもが学校から帰って来て
お母さんに「今日はこんなことがあって~」と話している
状況。お母さんは「うんうん」と頷きながら聞いていますが
子どもが何か答えを求めているように感じたらそれとなく
「どうしたいの?」「どうしたらいいだろうね。」と
いったように、答えを子どもの中から引き出そうとしたり
子どもの本音を見極めようとしたりします。

また、仕事から帰ってきた夫が妻に色々なことを話す、その日の
出来事を話す、ということもあります。親友のような夫婦や、
結婚前からそういった習慣がある夫婦に多いパターンです。

人はみんな自分の話を聞いてほしいものです。そして、共感
してもらったり気にかけてもらったり、時にアドバイスや感想
をもらったり、そういったことがその人との人間関係を深めて
いきます。
聞いてもらうことで心の中のモヤモヤしたものがスッキリしたり、
話しながら自然に思考の整理が出来てくるものです。

話を聞く時は、相手の話に集中してあげてください。
散歩をしながら聞くのもいいですし、食事をしながら、お酒を
飲みながらゆっくりじっくり聞く、というのもオススメです。
なるべく落ち着いて話を聞けるのが良いです。

話し相手は友人でも配偶者でもOKです。いつでも話せると
いう点においては、出来れば身近な存在の人が良いと思います。
友人にならまだしも、仕事のことを家庭で話すなんて出来ない、
という人は一定数いるかもしれませんが、夫婦でいろんな話が
出来るというのは夫にとっても妻にとっても良いことが多い
もの。夫婦は人生のパートナーであり家庭という最小組織を
運営する共同経営者のようなものですから、お互いのことを
良く知るためにも、話す時間をなるべく作ることは良い夫婦関係を
続けるうえで大切なことだと思います。
相手がどんな状況に置かれていて、どんなことを考え実行しよう
としているか、これからの未来をどのように考えているかなど
を知る事が出来るとてもいいチャンスです。
面倒がらずに向き合ってみてください。

これに慣れてくると、夫婦ともに相手に話すことで思考の整理が
できるのと同時に、相手に認めてもらえたという承認欲求や
自分は相手の役に立っているという自己有用感なども満たされて
いきます。
次第に「どんな時もパートナーがいるから頑張れる。」そんな心の
支えになっていき、精神的に自立し強さが生まれます。
自分をさらけ出して話すことは、時にとてもハードルが高く感じ
られます。なかなか出来ない人が多いのも事実ですが、そこを
乗り越えてやっていくと、本物の信頼関係が築かれていくと
思います。

自分の一番の応援者、理解者、味方になってくれる人がいる
というのはとても心強いものです。
それが夫婦や様々な形のパートナーシップにおいて築けるなら
人生が毎日がとても楽しく充実したものになるでしょう。
壁打ち相手、あなたにはいますか。いないなら今から作って
みませんか。




いいなと思ったら応援しよう!