在原行平/待つとし聞かば今帰り来む
在原行平
ありわらのゆきひら
在原業平の兄にあたる。
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待つとし聞かば今帰り来む
立ち別れ
いなばの山の
みねにおふる
まつとし聞かば
今帰り来む
— 『百人一首』第16番
訳:
これでお別れです。でも因幡の国の山に生える松のように「ここでずっと待っているよ」とあなたが言うならばすぐにでも帰って来ましょう。
現代、いなくなった飼猫の帰還を願う猫返しのまじないとしても伝えられ親しまれている。
…
一弦琴
『古今和歌集』によれば、文徳天皇の代、須磨に蟄居を余儀なくされたといい、須磨滞在時に寂しさを紛らわすために浜辺に流れ着いた木片から一弦琴である須磨琴を製作したと伝えられている。
謡曲の『松風』は百人一首の行平の和歌や、須磨漂流などを題材としている。
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行平、業平の子孫
戦国時代、上杉氏家臣であった長野業正・業盛父子は在原業平の子孫とされる。
大谷吉継は一説に在原行平の子孫ともいわれる。
また、尾張国知多郡に興る荒尾氏は在原姓を称し、尾張織田家の重臣である平手政秀を出した平手氏もその出自とする説がある。
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