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【楽曲紹介】志方あきこさんの「幽名(ユウメイ)」から紐解く「幽明境を異にする」のこの世とあの世を分かつ言葉の意味と背景


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志方あきこさんの美しい楽曲「幽名(ユウメイ)」について紹介した動画をアップしました!

志方あきこさんの「幽名(ユウメイ)」

この曲は、彼女の作品の中でも特に心に残る、情緒豊かで幻想的な一曲です。

「幽名」は、まるで神秘的な物語を紡ぐようなカリオペのピアノアレンジが特徴的で、どこか懐かしさを感じさせると同時に、優しさと温かさが心に広がっていくような楽曲です。聴いていると、まるで自分の心の奥底に触れられるような感覚が広がり、少し切ない気持ちが込み上げてくる一方で、不思議と心が落ち着いていくのが感じられます。

そもそも「幽名」の語源とは?

幽明境を異にする」は、「ゆうめいさかいをことにする」と読み、この世(現世)とあの世(冥土)に分かれること、すなわち死別を意味する表現です。この言葉の「幽明」は、「幽(あの世)」と「明(この世)」を指し、「境を異にする」という表現から、生者と死者が異なる世界に分かれるということを示しています。

この表現は、弔辞などでよく使われ、故人との別れを表現する際に使用されることが多いです。たとえば、死別の悲しみや、「たとえ死後の世界で分かたれても心は一つだ」というような感情を込めるために、文学的・詩的な表現として用いられることがあります。

「幽明境を異にする」の解釈と背景

この表現には、古来からの日本の死生観が反映されています。日本や中国の伝統では、生と死は全く別の世界に存在し、現世(明)冥土(幽)の間には越えられない境があると考えられてきました。したがって、「幽明境を異にする」は、死後に生者と死者が異なる世界に存在することを指し、物理的な隔たりだけでなく、精神的な隔たりをも示しています。

この言葉は、死別の悲しみを超え、死後もなお続く愛や絆を表現する際にも使われます。たとえば、以下のような使われ方をします。

例文:「幽明境を異にしても」

  • 「おまえはまだ若くて美しい。わたしが死んだら、優しい男を見つけて幸せにおなり」

  • 「何をおっしゃるんです。幽明境を異にしても、私はあなたの妻ですわ」

このように、物語や弔辞の中で、たとえ生と死に分かたれても、その関係は変わらないという誓いを表す場面で使われることがあります。特に、夫婦や親子などの深い絆を持つ関係性を描くときに効果的な表現です。

類義語:「幽明処を隔つ」

幽明処を隔つ(ゆうめいところをへだつ)」という表現も、同様に生と死の分かれを指しています。この言葉も弔辞などで使用されることがあり、死によって生者と死者が異なる場所に存在することを表現しています。


まとめ

幽明境を異にする」という表現は、単に「死別」を意味するだけでなく、この世とあの世という異なる世界に分かれる悲しみや、それを超えた永遠の絆を表す詩的な言葉ですわ。この言葉を理解することで、日本の伝統的な死生観や、人々が死に対して抱く深い感情を垣間見ることができますの。

弔辞や文学作品に登場するこの表現は、生者と死者の関係を考える上で非常に深い意味を持ち、特に死別に伴う永遠の愛や友情を表現する場面で使われますの

ぜひ、この曲を聴いてみてください。きっとあなたの心にも響くはずですわ

最後に

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