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今年出会えてよかった漫画と番組〜漫画編「チ。─地球の運動について─」

今年も残り数日…。信じられませんね。
急遽ですが私が今年出会えてよかった漫画と番組を書いておこうと思います。
年末年始のお暇時間のお供になれば幸いです♪

チ。─地球の運動について─

動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。

舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――

Google books電子書籍サイトより

この漫画、ご存知でしょうか。魚豊先生の作品で様々な賞を受賞し、アニメ化も決まったそうです。
天動説、地動説がテーマの物語。昔は異端とされていた地動説を命がけで唱えて伝えていく人たちのお話…なんですが、これがおもしろいんです!!

天動説と地動説

簡単にいうと、
天動説…宇宙の中心は止まっている地球。地球の周りを太陽が回っている。
地動説…宇宙の中心は太陽。太陽の周りを地球が回っている。

という説で、昔は天動説が信じられていました。

天動説が信じられている中、地動説を主張する人たちがいた〜という勉強をしたことは覚えています。教科書の一部分にさら〜っと。地動説を唱えると裁判になって処刑されていたと。

な、なんで?そこまでしなくても…と若き私、思っていました。今みたいに宇宙に行けるわけでもないし、きっと頭のいい人たちがいろんな計算やら現象で導いたと思うんです。

地動説?は!そんな訳あるかいっ!ハハハ!と笑ってればいいのでは…なんて思っていました。


チ。の中になるほどと答えがある気がします。
宗教が身近とは言えない日本だとピンとこないのかもしれない…とも感じたところですが、

天動説=天が上=地球を作った神が上にいる

というイメージなんです。

地動説ってことになると「お前!神が私たち人間みたいなもんより下だと思ってるのか!!」(ざっくりです)と。人間の価値低いんですよ。欲まみれの人間は汚いもの的な扱いだったみたいです。

政治とかする上でも都合がよかったりするのかと思いますが、異端者は拷問されたり火炙りになったりします。徹底してます。専用の見つける人たちもいます。
(実際はそこまで迫害はされていなかったようです。なのでこの話はフィクションです。じゃあ教科書は…?まぁいいか)

繋ぐ人たち

でもそんな過酷な世界で命懸けで地動説を繋いでいこうとする人たちがいるんです。人を超えて、時代を超えて。
何がそうさせるのか…と考えさせられます。

もう完結しているのでまとめ読みにもおすすめなんで、す、が!!

実はわたくし、まだ全部読んでおりません!!

上にも書いたんですが、拷問されるんですよ…。これが結構きつくてですね。心弱いときにはきついんですよ。私はグロとか暴力苦手なので余計ですが、拷問きそうなときはサササーっと読んだりしています笑
ここらへんは個人の感覚によると思います。ちなみに進撃の巨人は平気派です。

でもぜひ1巻を読んでみてほしいです。
私はこの1巻でハマって購入しています。

この作品の好きなところ

漫画って作者さんによって独特な言葉遣いだったり言い回しにたまに出会いますよね。この言い方あまり聞かないけど世界観に合ってるな〜とか、どういう意味?!との思いから意味を探りながらぐいぐい引き込まれたり。

私はこのチ。の言葉がすごく好きだなと思いました。
物語の中に「〇〇年、どこどこ」みたいな説明はないんです。全てセリフでできていてまるで演劇を観ている気持ちになります。登場人物のセリフ、考えがひとつひとつシンプルに必要なことだけでできている気がします。
難しいというか、私の知らない言葉も出てきて調べたり。(私は「ひっきょう」という言葉知らなくて調べました。常識だったらすみません笑)

私、漫画を読んでいて心に残ったセリフや文章をノートに書き留めています。
この漫画を読んだら、埋め尽くされました。覚えておきたい言葉ばかりで。

そして驚くことに漫画の裏表紙にはそれらの言葉がずらっと書いてあります。ノートに書いたものとほぼドンピシャで、作者さんはきっとこれらの言葉を伝えたくて考えて考えて生まれたセリフなんだと思います。

来年はぜひ最終巻まで読もうと思っています。口コミによると最後まで素晴らしかったとか。楽しみです。

ぜひ読んでみてください。

番組はまた次回。

いつもありがとうございます!