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新卒で入社したホワイト企業を辞めて感じたこと

みなさん、こんにちは!

今回は約2年前に、新卒で入社したホワイト企業を辞めたことで見えてきた世界についてお話していきます。

私は新卒で入社したメーカーを2年弱で退職し、退職後は転職活動することもなく、好きなようにお金と時間を使う日々を過ごしていました。

当時の退職して"みた"感情は「この先どうなるんだろう」という不安と、同時に「私はなんでも選べるんだ!!!!」という開放感でした。

平日の太陽が出てる午前中に、風に吹かれながらお散歩が出来ることに涙が出たことを今でも覚えています。

では、なぜ新卒正社員ホワイト企業から、そもそも退職したのか。

それは単純に「環境を変えてみたかったから」だと思います。

月〜金は貿易事務としてオフィスワーク、土日は月曜日に響かない程度に遊ぶ、というよくある平凡な日々を過ごしていた私。

住宅手当もあり、常に定時上がり、満員電車もなく、ボーナスも出て、コロナ禍で旅行も制限されてたのもあり、ひたすら貯金が貯まる日々。

さらに同期や職場の人間関係に恵まれ、私が好きな横浜という港町に住めて、楽しいイベントはたくさん。

なのになぜか「なんかここじゃない気がする」「今は会社員をやってみる期間」「どうせ辞めると思うからから、また挑戦できるくらい貯金しておこう」と無意識に思っていました。

働いてみてわかったのですが、私という人間は人生において「とにかく色々なことを経験したい」らしい。

いわゆるHSS型HSPの気質もあり、経験したら楽しいことでも大変なことでも、刺激過多で数日はダウンしてしまいます。土日じゃ時間も体力も全く足りません。

そのため仕事に支障をきたさないよう、ビビりながら生きた結果、残るのは貯金のみ。

なんだか、つまらない。
これが本当にしたかったんだっけ。

わざとプライベートで恋愛や趣味など色々手を出してみても、お金かけて遊んでも、物足りなさ&虚しさだけが残ってしまう。

じゃあ、平日の働く時間を刺激的にすればいいのでは?と、8時間の仕事を楽しくしようと仕事を増やしてみてもやりたい仕事ではなかったのか、ただただストレスになってしまい、最終的には体調を崩してしまうことに。

周りからしたら「なんでそんなに遊びたいの?」「色々経験したくて辞めたとしても、そんなに恵まれた環境は今後ないよ?」「そんなことお金があるから悩めるんだよ」「会社員のこと何もわかってないのに何言ってるの」「有休とかで遊べば?」「仕事して休んでっていう日々でもいいじゃん」と思われてたと思いますし、実際家族や親族に言われました。

しかし周りの声なんぞ関係なく、子供の自分は「もう平日のために土日を調整する生活嫌だ!人生の時間を優雅に使って人生を謳歌したい!お金はもういらん!!お金のためだけに生きたくない!!!」とずっと訴えてきていて、それを無視するほうが辛くなってきました‥。

退職前の葛藤

しかし、当時の私は、新卒で総合職として仕事を続けることが正義と思い込んでいたので、仕事を辞めることすら躊躇してしまっていました。

でも、そりゃそうですよね。
その先どうなるか正直わかりません。

あんなに頑張った就職活動を無駄にするのか、周りは新卒で頑張ってるのに私だけギブアップするのか。

辞めたあとのほうが辛いんじゃないか。
私の気持ちは飽きただけで、甘えなのか。

私は目の前で同じことで悩んでる方がいれば「もう一回考えてみよっか」と言うと思います。

人生一度使える新卒採用で入った会社を辞めるのはリスクが多すぎるのも、重々承知です。

(特に日本では)

そのため数ヶ月ひたすら悩んで、時には誤魔化して、でも嘘つけなくて、どうしよういう答えがでない日々でした。

ただ、そこで漫画やドラマのように何かが起きるわけでもない。

誰か、何かきっかけをくれないかな。
そしたらそのせいに出来るのに。

そもそも何のために働くんだっけ?


何も変わらない現状を続けながら考えに考え抜いた結果、私にとって仕事&お金=生きる理由にはならず、本当は人生の生きる目的を達成するための「パズルのピース」として仕事があるということに気が付きました。

じゃあ「仕事をしてない自分がやりたいこと、仕事以外で私が叶えたいことってなんだろう」。

しかし、そんな事考えてる間もなく日々は過ぎていきまふ。

そこで私はそんなことを探すためにも、忙しく毎日を生きることに必死だったルーティンのような日々を終えることにしました。

やりたいことやるには、やりたくないことをやっている時間を減らす。

極端ではありますが、キャパが小さい私は同時に何個も出来ませんでした。

退職後


前職には「ただ、辞めたいです。辞めたら一旦休んで、この会社にいたらやれないことをやってみたいです。」というとても青すぎる理由で退職届を提出。

その時には業務量を減らしたり、異動しても私が求めていた答えがなかったことも経験していました。

その後借り上げ社宅の解約、行政手続き、確定拠出年金についてなどなど、頭の中から抜けていた事務手続きをなんとか終わらせ、退職。

しかし、退職後は上記にも書いた通り、不安と開放感でいっぱいになりました。

さらにわかったのが、自分は開放されたにも関わらず「何もしなくていい」と言われてしまうと、すごく「焦ってしまう」人間だったんです。

これは想定外でした。

優雅に時間を使いたかったはずなのに、時間が目の前にあるとソワソワしてしまう。

社会において会社員という肩書きで企業に守られていたこと、やることが与えられて誰かのせいに出来てたこと、これからは誰のせいにも出来ない事、企業から離れたら稼ぐ力がついてないことなどなど。

現実の厳しさを目の当たりにし、どんどん世の中から遅れてしまっていく気がして、何もしてないのに焦ってしまいました。

置いていかれちゃう
早くなんかしなきゃ
成長しなきゃ
時間を無駄にしちゃだめだ
効率よく自分の人生を過ごしたいのに
なんで私は休んでるんだろう

なんだか前職の自分のほうが幸せだったんじゃないかと、引き戻されるような感覚でした。

在籍中に次を考える余裕がなかったこともあり、退職後の2ヶ月は考えるという時間を無駄にしてる気がして、とにかく怖かったのを覚えています。

仕事してないと何もない自分


でも、当時の自分は自分と向き合うというか、強さとも弱さとも向き合うことすら出来てなかったんですよね。

思ったより行動できる自分
思ったより一つのことを続けられない自分

私は人生で何がしたいのか。
どんな人間でありたいのか。
なぜ焦っているのか。 
なぜ前職に入ろうと思ったのか。

今振り返ると、これがいわゆる『挫折』だったのかもしれません。

社会という厳しい環境で痛感した、
見たくなかった自分と沢山であっていました。

同期と比較して仕事が出来ない自分
要領よく出来ない自分
貿易事務がとても苦手でやりたくない自分
週5出勤することが苦手な自分
やれと言われた仕事ができない自分
人間関係次第で疲れが変わってしまう自分
自分のやりたいことや得意なことがわからない自分
有休という限られた時間でしか休めない現実が嫌

全てのことを通して、働いたら働いただけ素の自分を責めてしまい、逆に自分を嫌いにならないためにも仕事を辞めて、違う人生を歩むことを許してあげたといったほうが正しいかもしれません。

今の仕事が出来なくて劣等感感じてもいいけど、私だって得意なことはあるだろう。自信無くすには早すぎるでしょ。英語使って仕事もしてないし、ずっと憧れてた海外で働くこともこの会社では出来なかった。

ただ「退職したい」というシンプルな思いの裏には、まだ見ぬ可能性に希望を持ち、どこか自分に期待してた自分もいました。

退職してから約2年が経過

そして現在、最初の仕事を退職してから約2年が経過しています。

退職後、様々なチャレンジをして、さらに悔しい思い、挫折、泣くほど苦しくて過去を後悔したり、新しい出会いがあったりと、とにかく色々ありました。それでも、未だに自分ってどんなやつかわかりません。これが現状です。

ただ、そんな感じで私はちゃんと生きてます。
なんだかんだ生きられてます。
なんか、それでもいい気もしてます(笑)

あの時、新卒で入った会社が全てで、辞めたら次があるのかと不安になって動けなかった日々より、退職した自分のおかげで経験できたことがたくさん増えた、それだけで辞めてよかったと思えています。

そして、今も色々なことに挑戦しています。
これらが形になるのか。
いつか何者かになれるのか。
それが果たして正解の選択だったのか。
今もまだ人生の途中にいます。

私が伝えたかったこと


ただ、私の経験を通じて気づいたことは、学校や会社の中にいる間って『この世界が全て』と思いがちで、そんなに深く考えなくても生きていけるなということ。

でも、新しい出会いや価値観に触れないと視野も狭くなってしまったり、自分の可能性にすら蓋をしてしまうことは「普通」だと思います。

しかし、会社って辞めてみても生きていけるんですよね。

人間関係もリセットされるし、
生きる都道府県や国だって変えようと思えば変えられる。

実際、こんな私でもなんだかんだ生きてる。
こんなもんです。
こんなもんでいいと思います。

自分で自分の人生を肯定して、正解にしちゃえばいんだとおもいます。

そんな人生の幅というか、可能性がまだまだたくさんあるんだな〜っていうことを楽しんでみても良いんじゃないかな?と思います。

当時の私にこれを言っても、若すぎて信じてもらえないと思いますが(笑)

なんかずっと違和感がある。
ただノリで辞めてみたい。
なんか嫌だ。なんか、それだけ。
でも、それで良いとも個人的には思います。

たぶん辞めたくなかったら、
そんな考えにも至らない気もしませんか?

そのため、もし現状が辛すぎて辞めたいと思ったら辞めてもいいと思いますし、大きい決断が難しいようであれば、休職でも何でもして『仕事』という枠組み以外の自分の人生も考えてみるのもいいと思います。

一度人生の軸を自分に戻してあげてみても、
悩む時間を与えてあげても全然良いと思います☺️

遠回りに感じるかもしれないけど、
実はそれが近道だったって可能性もあります。


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