「蜂蜜色に囚われる」
自分の小説には、自分の好きな表現の癖があると思う。
そりゃ自分で書いてるから当たり前だけど、意外と書いてる時は気づかなくて、あとから読み返すとまたこういう書き方してる、とか思うことはよくある。
めちゃくちゃわかりやすいなと思ったのは比喩表現。ストレートな言い回しはほとんどなくて、比喩を使ったり色の名称にちょっと別のイメージも込めてみたり。
例えば「黄色の目を見つめる」って行動を書きたいとき。
目よりも瞳って表現が好きで、見つめるより目が離せない、って状態に惹かれるから「黄色い瞳から目が離せない」になる。
はたまた、黄色より吸い込まれそうな深みと粘土を出すために蜂蜜色、にしてみたり、より離れられない感を出すために「蜂蜜色に目を奪われる」なんて表現にしてみたり。
最終形態というか、一番好きな形は「蜂蜜色に囚われる」だろうか。どうにも魅了されて、危ないのに離れられない。そんなイメージ。
自分の中のイメージにハマる表現が思い浮かぶとめちゃくちゃ気持ちいい。そのためには語彙力を育てないとなぁ、なんて、n回目の反省。