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2週間と3日をもって、私は大学を辞めた。

2週間と3日をもって、私は大学を辞めた。
なぜなら、シンプルに自分に合わないと感じたから。自分がいるべき場所ではないと強く思ったから。

8月30日、私は9月から始まる海外での大学生活に向けて、ドキドキやワクワク、不安など様々な感情を心に抱き、日本を出発した。

私が進学した大学は中国にある西安交通リバプール大学という中国の西安交通大学とイギリスのリバプール大学が共同設立したジョイント大学である。授業は全て英語で行われ、リバプール大学のカリキュラムに基づいている。

なぜそんな大学に進学したのか?と疑問を持つ人がいるかもしれない。
ということでここで少し私自身の経歴を軽く書いておこうと思う。

私は2005年日本で生まれた。

親の仕事の都合上、2歳から6歳頃まで中国で生活。(あまり記憶にないが)

その後帰国し、日本の公立小学校、中学校に通う。

中3の1月辺り(2月に私立、3月に公立の受験を控えていた)、親の中国駐在が再び決まり、日本の高校に進む以外に中国にあるインターナショナルスクールに通うという選択肢が出てくる。
様々な事情も重なり、私は思い切って海外にチャレンジすることにする。
(ちなみにこの時の私の英語力は皆無。高校受験のために英語は勉強し、英検も二級はもっていたものの、まあ勿論全く通用しなかった。)

中学卒業後、中国に渡航し(コロナ政策で一ヶ月隔離されたなー笑)、9月から待ちに待ったインターでの高校生活が始まる。
しかし、言語、文化、教育、全てが日本とは全く違う環境に適応できず、二ヶ月程度でダウン。体調不良が続き学校には全く行かなくなり、不登校状態になる。

少人数のこじんまりしたインターナショナルスクールに2学期(2月あたり)から転校し、再び学校に通い出す。その後、2年半色々ありつつも無事高校卒業。

まあそんなかんなで折角高校で海外に出たのだから、大学も海外に進学するかとなり、地理的にも金銭的にもいい感じで、近場にあって、英語で授業が行われるこの大学を選んだわけである。

けど、実際大学に通ってみて、想像とはまるで違った。一言、大変すぎる。
勉強、勉強、勉強。以上。
私の英語力が足りていないから更にそう感じているのかもしれないけれど、みんなめちゃくちゃ勉強してます。
まあ大学だから、当たり前か。すいません、海外大学甘くみてました。
全ての海外の大学がそうではないかもしれないけれど、少なくともこの大学はそうでした。

ということで私は迷うことなく退学した。なぜなら、ここで4年間自分がやっていけると思わなかったから。というより、やりたいと思わなかったから。
一学期ですらやっていけるか怪しい。

勿論勉強することは大事だと思う。将来の幅や可能性も広がるだろう。
でも、それ以上に心身ともに健康であることの方がよっぽど大事だと思う。
無理してまで勉強なんてするものではない。これは私があの毎日苦しかった高校の3年間でしみじみと感じたことである。

高校の時の私は、適度に頑張るということができなかった。150%か0%。
だから150%で全力疾走した私は、定期的に壊れて、0%になった。
150%、0%、150%、0%、を繰り返して何とか卒業した。
本当に色々気づくことができた3年だった。

だから、大学では適度に頑張るという術を練習したいと思った。
バランス良く生きる方法を学ぼうと思った。
イメージとしては5割勉強、5割スポーツや音楽、人との出会いやバイト、旅行などの勉強以外のこと。そういう生活を送りたかった。

でもここではそれができそうにない。私の全エネルギーを勉強に注ぐ羽目になる。
そして、2、3ヶ月後にはぶっ壊れる自分の姿が想像できた。
だから、私は早々と退学した。しっかりと余力があるうちに自分にとって正しい選択をした。高校での学びが生きたのである!

それに加え、私は改めて勉強が嫌い、というか学問に興味がないんだなと改めて実感した。いつからか、勉強は私にとってしたいからするものではなく、しなくてはいけないからするものに変わっていった。
講義に参加し、授業を聞くのが苦痛でしかない。(ちなみに中国語の授業は面白かった。)理解できない部分をわかるようになりたいという気持ちも残念ながら私にはない。興味もなければ、やりたくもないことを無理やりやっているとそりゃ毎日楽しくないはずである。

でも、じゃあ一体自分は何がしたいの?と聞かれると私は返答に窮する。
わからないから。
でも今回はわからないなりにやってみたいかもと思うことをすることにした。
だって、やってみないと分かんないから。

それは中国語を勉強するということ。

だから、退学手続きをする際に、このことを伝え、中国語だけの短期コースにいれさせてもらった。ということで少なくとも、一学期が終わるまではここで中国語をしっかり学んでみようと思う。

言語を使って、人とコミュニケーションを取ることが私は好きなのかもしれない。色んな文化や価値観に触れ、自身の視野や世界を広げていくことに魅力を感じている私がどこかにいるんだと思う。それを知れただけでも、十分だ。

この先どうなっていくかは分からない。
けど、とりあえず一歩は踏み出した。







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