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正しい〇〇について考える
こんにちは。
愛媛県で理学療法士、スポーツトレーナーとして活動しています宇治村信明(うじむらのぶあき)と申します。
今回は、臨床場面やスポーツ現場でよく耳にする"正しい〇〇"について考えていきたいと思います。
様々なトレーニングを行う際、指導者(セラピストやトレーナー)から、『正しい身体の使い方をしよう』、『正しいフォームでしよう』など、"正しい〇〇"という言葉を多く聞きます。
正しい姿勢や動き、身体の使い方は、トレーニングを行う上でとても重要なことです。
しかし、正しい姿勢や動きだけのトレーニングでパフォーマンスアップや怪我の予防に繋がるのでしょうか。
正しい姿勢や動きの形だけでなく、その前に必要なことがあるのではないでしょうか。
■正しい〇〇で怪我の予防やパフォー マンスアップを図れるのか
正しい形とされる姿勢や動作でのトレーニングで、果たして怪我の予防やパフォーマンスアップを図ることに繋がるのか。
そもそも日常生活動作やスポーツ競技動作を行うにあたって、トレーニングで行っている正しい〇〇というものが存在するのでしょうか。
前回の記事でも記載させていただきましたが、トレーニングを行う上で注目する点は『日常生活動作やスポーツ競技動作への転移』です。
正しい〇〇のトレーニングで、"転移"は起こるのでしょうか。
一般的にトレーニングとして行われているスクワットを例に話をしていきます。"スクワット"を指導する際、どのような指導を行うでしょうか。
・膝を爪先より前に出さないようにする
・肩幅に足を広げる
・身体を起こす(背中をできるだけ垂直にする)
・膝が内側や外側にいかないようにする
このような感じでしょうか。
この例であげたスクワットを正しい形で行う理由は、大臀筋やハムストリングス、腸腰筋の筋力が向上するのに適した形であり、大腿四頭筋に力が入りすぎると膝関節に負担がかかることや効率が悪くなるのを防ぐため、このようなフォーム(形)になっていると考えられます。
この正しい形というのは、安定した姿勢や動作で目的とした筋肉に刺激が入っていることが条件とされます。
私はこの正しい姿勢や動作の前に、まず目的とした筋肉に刺激が入っているのかを指標にすべきだと考えています。
正しい形でのトレーニングをしても、目的とした筋肉に刺激が入っていなければパフォーマンスアップには繋がりません。
目的とした筋肉に刺激が入った状態で、
姿勢や動作を変化させていくことが重要
日常生活動作場面やスポーツ競技動作場面において、正しい形で自分が思ったように動ける、力を入れれる、プレーできることがどれだけあるでしょうか。
日常生活場面やスポーツ競技場面では、周りの人達や環境、相手選手にとっては自分自身の都合など関係ありません。
安全な場所や状況でのトレーニングは"自分主体"ですが、日常生活場面やスポーツ競技場面では、"相手や環境に合わせて"自分の身体を動かしていかなければいけません。
この正しい形とさせる姿勢や動作が保持できない状態になると、その状態から無理に身体を動かさなければいけなくなり、当然怪我のリスクや転倒のリスクは高まり、結果としてパフォーマンス低下を引き起こしてしまいます。
そうならないために、トレーニングで鍛えた筋肉がどれだけの"機能性"を持っているのかを考えなくてはいけません。
実際にトレーニングを行なっている場所は、安全な場所であり、負荷設定も個人に合わせて変化することができます。
なのでトレーニング一つ一つ、『何故このトレーニングを行うのか』と目的を明確にして行うことが重要です。
この目的が明確になっていなければ、良かれと思ってやっていることが逆に悪くしてしまう(怪我のリスクを高める、パフォーマンス低下)恐れがあります。
■まとめ
今回は、指導場面で多く聞かれる"正しい〇〇"についてお伝えさせていただきました。
正しい姿勢や動作でのトレーニングだけでは、日常生活やスポーツ競技場面での怪我の予防やパフォーマンスアップには繋がりにくくなることが考えられます。
トレーニングを行う際は、目的を明確にすること、目的とした筋肉に刺激が入っていること、日常生活動作やスポーツ競技動作に転移するように、"機能性"を持たせるようにトレーニングしていく必要があります。
僕のInstagramに、トレーニング動画など投稿していますのでよろしければ見て行ってみて下さい。
https://www.instagram.com/ujimura.0311
最後までお読みいただきありがとうございました。
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