子どもの社会性を育むためには
こんばんは。
愛媛県で理学療法士、スポーツトレーナーとして活動しています宇治村信明(うじむらのぶあき)と申します。
今回は、社会性を育むために必要なことについてお伝えさせていただきます。
はじめに、『子どもの育成には社会性が必要だ』と言われているのを多く聞くことがあります。
そもそもこの"社会性"とは何なのでしょうか。
"社会性"とは、自分の気持ちや考えを周りの人に理解してもらえるように表現する力
つまり"話す"、"聞く"、"従う"ことなど、周りの人とうまく関わっていくための基礎的な力であり、この力を育てることで社会性は育まれると言われています。
ではこの"社会性"は、どのようにすれば育むことができるのでしょうか。
"社会性"は教育だけで育むものだと思われる方もおられると思いますが、運動でも育むことが可能であると考えています。
■運動能力だけでなく社会性を育むために必要なこと
子ども達への運動指導では、運動が上手くなることだけが目的ではなく、教育手段としての運動であり、社会で生きていくための力を育むための運動であるべきだと思います。
社会性を育むために必要なことが2つあります。それは、"時間認知"と"空間認知"です。この2つの認知機能を促すために土台となるものがあります。
1.ボディーイメージ
自分の身体がどのようになっているのかとい
うことを知覚すること
2.空間的定位
自分自身の身体を空間の中で保持し、コント
ロールすること
この"ボディーイメージ"と"空間的定位"は、空間認知と時間認知のベースとして必要であり、社会性を育むためにも重要な要素です。
■人間は空間と時間の中で生活している
人間は空間と時間の中で生きています。また運動しているときも空間と時間は存在しています。
サッカーのパス練習を例に話をしていきます。パス練習をする際、『相手との距離(空間)がこれくらいならこれくらいの速さでボールを蹴れば、これくらいの時間で相手に届くだろうな』という判断を無意識に行なっています。
これは、すべての"空間"と"時間"の認知があったうえで、自分自身の身体を動かしています。
しかし、ジュニア世代の子ども達は、この認知力とその中で自分自身の身体をコントロールすることがうまく統合できません。
この問題を運動指導の中で高めていくことが子ども達の運動能力の向上、また社会性を育むことに繋がってきます。
■時間認知と空間認知
子ども達への運動指導の際、社会性を育むためにはどのように指導をしていけばいいのでしょうか。
それは、、
それぞれの運動課題に"時間設定"を行う
ことです。
運動課題を与える時に、『今から10分間パス練習しましょう』、『今から5分間ストレッチしよう』などとそれぞれの課題に時間を決めて行うことです。
"時間設定"をする目的は、"決められた時間に集中すること"と"時間に対する感覚を養うこと"です。
時間というのは空間があるから成り立つものなので、時間設定をすることで空間認知に対しても鍛えることが可能になります。
このように各運動課題に対して"時間設定"を行うことで、運動を行う中で無意識に時間と空間に対する感覚を養うことができ、その時間と空間のなかで自分自身がどうあるべきかを鍛えることに繋がります。
・集中力が高まる 社会性を
・時間軸の調整 → 育むこと
・時間管理がうまくなる に繋がる
■まとめ
今回、社会性を育むために必要なことについてお伝えさせていただきました。子どもの社会性を育むことは大切なことであり、教育だけでなく、運動でも促すべきです。
運動で社会性を育むために重要なキーワードは、"時間認知"と"空間認知"です。
今後、運動指導の際は、是非各運動課題に"時間設定"を行なってみて下さい。子ども達に変化がでてくると思います。
僕のInstagramに、トレーニング動画など投稿していますので宜しければ見て行ってみて下さい。
https://www.instagram.com/uji mura.0311
最後までお読みいただきありがとうございました。