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slump テスト 神経の評価
皆さんスランプテストはご存知でしょうか?
腰痛患者を見る上では外せない神経テストの1つです。
今日はスランプテストについて解説していきます
スランプテストは特に坐骨神経の伸張性を見るために使われます
以下に手順を示します
①まず患者のベッドの端に座らせます
②患者の手を、背中の後ろに組ませ、頭頸部を屈曲位に保持します。
(腰椎は中間位で保持する)
③股関節を屈曲、足関節背屈させ、膝を症状が出る位置まで伸展していきます。
(坐骨神経の伸張)
④ここで屈曲位に保持しておいた頭部だけを伸展させることで症状の変化を見ます。(症状が出る位置で実施)
頚椎伸展動作で症状が軽減すればSLAMPテストは陽性です.神経全体の長さを考えたときに,最も近位にあるのは脳になります,そのため頭部を伸展すると神経全体の長さが緩んだことになります.
頚部の伸展動作で症状が悪化しても同様に陽性と判断するようです。
これは、頚椎の動きで変化の起きる組織は神経の影響が極めて高いからです。伸展動作では神経は緩みますが、尾側に神経が滑ることになるので、その過程で、何らかの症状が誘発されると考えると、納得がいきます。
上記は坐骨神経の影響を見ていますが,同じく座位姿勢から外転動作を行うことで閉鎖神経も検査することができます.
神経の影響を評価する際は,頭部や,手,足といった部分の離れた関節を動かして症状がどう変化するかに注目してみて下さい.
何かのお役に立てれば幸いです.それでは.