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腰痛治療ガイドブック~腰痛発症率を144%下げる方法~
こんにちは、理学療法士のけんちゃんです。
本日は腰痛治療について解説していきます。
・腰痛と聞くと、「治療が難しい」、「痛みの知識がないけどわかるかな?」と考える人もいるかも知れません。
しかし、今回は痛みの知識が少なくても提供できる治療をお伝えします。
腰痛は、世界的にも発症リスクが高い病気の一つです。
なんと生涯有病率は84%と報告されており、約23%が慢性疼痛(Buchbinder R et al,.2013)であり、苦しんでいる人の多さが分かります。
長期的な腰痛は
うつを誘発したり、日常生活の活動量を低下させスーパーに買い物すら行くことができなくなったりととても厄介な病気です。
そこで今回は、腰痛発症率を144%下げる方法について解説していきます。
記事の信頼性
記事を書いている私は理学療法士6年目。
回復期、終末期、訪問リハ、転倒予防教室、通所デイを経験し1000人以上の利用者、患者にリハビリ・生活指導を提供しています。
noteと同時にブログ運用も行っています。
今回はSean G Sadler et al,.2017のメタ分析の研究をもとに治療法まで解説します。
腰痛治療ガイドブック~腰痛発症率を144%下げる方法~
今回はこちらの研究(Sean G Sadler et al,.2017) ベースに考察していきます。
こちらの研究は、腰痛の危険因子となる筋肉を特定し、「個人の生活の質」を上げていくにはどうすべきかをまとめてくれた系統的レビューとメタ分析になっています。
まずは結論です。
腰痛の発症リスクで144%上げてしまう要因は、
・体幹の側屈の可動域制限
体幹の側屈とは、体(胴体)を真横に倒す動き。
つまり、体(胴体)を真横に倒す関節の可動性が低下すると、腰痛の発症リスクで144%上がるということです。
私自身も気を付けなければなりません。
ここからはなぜ体幹の側屈が行えなくなると腰痛の発生リスクが向上するのかについて解説していきます。
体幹側屈の役割
なぜ体幹の側屈が行えなければ疼痛が出現するのでしょうか?
それにはこんな理由がありました。
体幹の側屈は脊椎への衝撃吸収を容易にすることができる。
(Fathallah FA et al ,1998)
つまり、体幹側屈の関節可動域の減少は脊椎への衝撃吸収を妨げてしまう、それが腰痛につながってしまうということです。
「体幹側屈の関節可動域を低下させてしまう要因は何なのか」
についてさらに解説します。
体幹側屈に関与する筋肉について
ここからは、体幹側屈の関節可動域を低下させてしまう要因について解説します。
体幹側屈の関節可動域を低下させる筋肉は
・広背筋
・外腹斜筋
・内腹斜筋
・腰方形筋
・腸肋筋
・最長筋
こちらの筋肉が低下したり、筋肉の粘弾性が低下すると体幹側屈の関節可動域が低下します。
ここからはさらにアプローチすべきオススメ筋肉について説明します。
アプローチすべきオススメ筋肉
とりあいず体幹を真横に倒し30秒。これだけでも一応ストレッチになります(個人的には立位のほうが伸びる気がする)。
しかしこれでは、自主トレでもいいレベルなのでさらに深堀します。
まず私がアプローチすべきオススメの筋肉は
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