明日から使える勉強会_嚥下について_配布用

姿勢制御×嚥下機能⑨ ~舌骨と姿勢~

こんにちは。今日は姿勢制御と嚥下機能について、お話させて頂きます。

前回は
”背臥位(矢状面)での姿勢と舌骨の関係性”
についてお話させて頂きました。

今日は最終章
”背臥位(水平面)での姿勢と舌骨の関係性”
についてお話させて頂きます。

脳卒中の患者さんでは

胸郭の形状上、背臥位での姿勢は左右に
転がりやすくなっています。

その為、肩甲骨などの影響を受けて

水平面から背臥位姿勢を観察すると、スライドのように

どちらかに回旋しているケースが多いと思います。


そうすると、例えば

非麻痺側の肩甲帯が高緊張で浮き上がっている場合は

高緊張側に舌骨が引っ張られて、

舌骨の麻痺側への可動性が乏しくなるケースもあります。


また、麻痺側の肩甲帯が低緊張で落ちている場合は

低緊張側に舌骨が引っ張られて、

舌骨の非麻痺側への可動性が乏しくなるケースもあります。


これまで、姿勢と舌骨の関係性を

”座位・背臥位”

”矢状面・前額面・水平面”

で分析してきました。


これらは、ほんの一例です。

大切なことは

姿勢と舌骨の動きは密接に関係していることを知り、

目の前のケースではどのようになっているのかを真摯に分析して、

言語聴覚士のみに任せず、

理学療法士や作業療法士もチームとして

”たべること”

に向き合っていくことだと思います。


”口から食べられる幸せをあきらめない”


そんな、理学療法士でありたいです。




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はらかずみ
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