【エッセイ】夢で逢えたら
午後0時、ちむどんどんを変えるおじいちゃん。どこのおじいちゃんもチャンネルを変えたがる。私が熱中していることも知らずに、、
田舎のチャンネルは留まることを知らない。
蕎麦打ち粉で汚れたエプロンから伸びる手は、シミいっぱいで日によく焼けている。
そして、小刻みに震えている。
小さな木造のこの店で、
「チキン南蛮定食(温かいうどん)」を頼んだのは、もう二年ほど前のことである。
おじいちゃんは半分まで減り汗をかいた私のグラスに手を伸ばし、水を追加した。
その後も律儀に私のグラ