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1日ってこんなにはやいっけ

 いつも通る道を歩いている途中、何気なく後ろを振り向いてみると見慣れない景色が広がっていて、初めてこの場所に来たような気持ちになるあの瞬間が好きで、最近は周りをジロジロと見渡しながら道を歩いている不審者みたいになってます。

こんにちは燈です。

 気温も高くなり、そろそろ夏が始まりそうな予感がする今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私の住んでいる京都では昼は暑くて夜は寒い、もう勘弁してほしい。夏もクラウチングスタートでスタンバッテる中、今日も今日とて駄文を連ねていこうと思います。
 
今日は時間について。

 夏になり家の中で蝿が飛ぶようになりました。家に帰った時に連れて帰ったのか、はたまた家のどこかから湧いて出てきているのか。ゴミはこまめに捨てるようにしているのですが、それでも蝿は消えてくれません。そして何より鬱陶しいのは、ありえないぐらい動きが速いということです。

 気になってなぜそんなに動きが速いのか調べてみると、どうやら蝿が体感している時間感覚は人間のそれよりもはるかに速いらしいのです。人間が外界を認識する速度が1秒60コマなのに対し、蝿は1秒250コマの速度で視覚から入ってくる情報を処理しているため、単純に人間と蝿では時間感覚に約4倍の差があるようです。

 私の殺意に満ちた会心の一撃が、蝿にはほぼスローモーションに見えていると考えるとなんだかイライラとしてきますが、時間感覚が生物によって異なるという事実は非常に面白い。

 同じ空間にいるのに同じ世界を生きていない。

 また、蝿のような人間より認識できる時間が早い生物は、私たちの数秒先の未来を生きていると捉えることもできる。周りの人間がスローモーションで歩いている中、自分だけいつもと同じ速度で歩けているとしたら、その時の私は恐らく未来を生きていると感じるでしょう。

 そして、ここで一つ疑問が湧いてきます。これは人間という生物の中でも同じことが言えるのではないかということです。

 例えば、子供の頃と現在では時間の流れが明らかに違うと感じます。私の脳みそが記憶を勝手に改竄している可能性はありますが、この事実に共感していただける方は多いのではないでしょうか。

 なぜ時間の流れに差があるのか。認識できる時間感覚に差があり、子供の頃より現在の方が時間を早く感じてしまうように変化しているとしたら、子供たちと私では同じ世界を生きていないとも考えられます。何かSFチックな話ですが、時間についての一考察としては面白いと思います。

 他にも、なぜか絶対に集合時間に遅刻してくる人、一つ一つの動きがめちゃくちゃ遅い人など、周りを見渡してみると生きている時間軸が違うんじゃないのかと疑問に思う人は結構います。

 私たちは必ずしも同じ時間を生きているわけではないのです。

 それなら自分の人生も、自分のペースで生きたっていいと思いませんか?

 あいだみつおみたいな結論に着地しましたが、ゆっくりと自分のペースで生きていきましょう。

私はいつもの4倍の速さで動き、蝿を殺しにいきますが。

ではまた。

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