モーニングNo.1(2025年)※ネタバレあり

 モーニングの上ではもう新年を迎えましたね。普段雑誌を買わない人は知らないと思いますが、週刊誌だと結構早くから新年の号になっています。

 ということで、2025年1号はなんと、前回猛プッシュした林田もずるさんの「アパレルドッグ」が巻頭カラー付きで掲載されました。
 男性向けブランドの立ち上げというプロジェクトに挑む主人公たちを描く本作。今週はついにサンプルが仕上がりました。
 巻頭カラーを活かして、ファッション雑誌風に、登場人物たちにサンプルとしてできた服を着せて紹介しています。とてもおしゃなカラーとなりました。
 カラーじゃないと彼らがどういう品揃えで勝負をしようとしているかもつかみにくかったと思うので、本当にうまいカラーの使い方だと思いました。
 そして、新商品のアイデアよ。パンツアイテムとして作ったのが、まさかの膝上丈のハーフパンツ。
 自分だったら絶対買わないんだけど。どうして無難な丈ではなく、そこまで短くしたもので勝負をするのか理由が語られます。
 夏が暑すぎて、ハーフパンツもクールビズとしてOKとしている会社が出てきたことや。女性が買った時に丈を調節する必要がないから買いやすいといった視点は、売ってる側にしか考えないことだったりするので、なかなか興味深いですね。
 次は出来上がった品をどう売り出すか。販促の話になりそうです。頑張れソラト。

 さて、次に取り上げるのは今号から連載再開の「龍と霊 ―DRAGON&APE―」です。原案を久正人さん、漫画を東直輝さんが担当しています。
 連載再開言われたって全然知らないよと思われるかもしれません。本作は今年8月に始まったばかりの作品なので仕方ありません。
 話の舞台は第二次世界大戦前夜。戦時中諜報活動や秘密作戦の訓練をされてたとされる陸軍中野学校出身という主人公と二足で歩いてしゃべりもする恐竜という種族の「二人」のスパイ活劇になっています。
 最初の話が一段落して休止していましたが、新章スタートということで再開しました。
 新章では恐竜と人のコンビがもう一組登場。なんかもこもこの始祖鳥みたいな恐竜と女性のコンビです。「プロメテウス」編と名前が決めてあり、勝手な予想ですが何か兵器開発に関わる話なんじゃないでしょうか。新コンビの登場で今後が楽しみです。

 最後に取り上げたいのは泰三子さんの「だんドーン」です。泰三子さんといえば、実写ドラマ化された「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」をモーニングで以前連載されていました。
 私は実は「ハコヅメ」は連載が始まった頃に読むのをやめちゃっていたんです。それは最初の頃の話が交番あるあるみたいなことをすごく押し付けるようにやっていたので、それはなんか漫画じゃないなと思い、読む気になれませんでした。その後連載も続いて、ドラマもヒットしていたので正直驚いていました。
 結局「ハコヅメ」は読んでないのでわかりませんが、現在連載中の「だんドーン」は面白いです。幕末の薩摩藩士たちを史実に基づきつつ泰三子さん独自の視点と愛で描いていて、幕末ものはよくありますがとても新鮮に歴史を追うことができます。
 今週はあの寺田屋事件の後処理の話になっております。薩摩藩士たちのメンタルの怖さがひしひしと感じることができました。やばいねあいつら。
 歴史に興味ある方にはちょっとおすすめです。
 以上、1週間以上過ぎてしまいましたがモーニングの感想でした。

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