3分でわかる「嫌われる勇気」のポイントを解説
今回は、今話題のアドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」というベストセラーのポイントをまとめてみたいと思います。
アドラー心理学のなかで、大前提とされているのは、全ての悩みの原因は対人関係にあるということ。
そして、対人関係から派生する生きづらさを取り除くことこそが、人生を幸せに生きるためにはとても大切なことだと言っています。
そのためにいくつかのポイントをあげているのですが、私が1番新鮮で特徴的だと感じたポイントをここで紹介します。
キーワードは、「課題の分離」です。つまり、他人と自分との課題の境界線をはっきりさせることが大事で、そうしないと、結局、誰のために生きてるのかわからなくなるということを説いています。
例えば、頼まれたことを断れずに、他人の課題に引き受けて何かしてあげた時、その瞬間は少し優越感を得ていい気分になれるかもしれません。
でも、けっして忘れてはならないのは、人は他者の期待を満たすために生きているわけではないということです。他者の期待を満たすために自分を犠牲にし、その結果、いつの間にか背負った不自由さによって、自身の課題解決が疎かになることに苦しむことになります。
こうなる前に、他人の課題については決して引き受けないで、それで嫌われても別にいいと割り切ること必要なのです。そして、まずは自分で自分の時間をコントロールして、自分のやりたいことをやるべきなのです。
また、一方、他人のやっていることに苛立った時も、この課題の分離の考え方を利用します。今度は、自分の期待通りに他者を動かそうと思ってしまうパターンです。
そもそも他人を思うように動かそうなどと思うことが間違えで、それは、まさに他人と自分との課題を混同している証拠です。
他人の課題に介入することが、お互いのストレスになり、関係をこじらせる原因なのです。では、どうしたらいいのか。あくまでも他人に対しては課題を伝えたり、励ます程度にとどめるということを考えるべきだということです。
さて、そうは言っても、黙って見ていられないことも現実にはあります。そんな時、もし、どっちの課題かわからなくなったら、この課題を最終的に引き受けるのはだれかを考えてみることだとアドラーは言っています。「これはいったい誰の課題なのか?」と自問することで多くの問題は解決すると言っています。
そして、やはり、考えるべきことは、他人の課題に深入りせず、自分が出来ることに集中することなのだと。
一点誤解のない様に、この他人の課題に踏み込むなということは、自分勝手に生きろと言っているわけではありません。相手への励ましや勇気づけはやるべきです。それ以上は深入りしないことです。これが嫌われる勇気です。