shin

高校教師からオーストラリアの大学でテニスコーチに転身。 考えると悩むは別もの。悩まないためにその仕組みを考える。

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マガジン

  • 部活の部員の心を変えるとっておきの話

    部活動の部員が生き生きと活動するために、心の栄養になるエピソードや講話を紹介します。考えると悩むは違う。

最近の記事

スポーツで成長する

たくさんのトップアスリートが、必死に競技をする姿が連日、様々なメディアで放映されています。 個人的には、めでたく賞を獲得した選手より、残念ながら逃してしまった選手が気になります。特に世界でもトップクラスで、戦績から見て有力視されてきた選手が、まさかの不本意なパフォーマンスで本番を終えてしまう過酷な現実があることに。 ある雑誌にあった行動し続けることの難しさについての一節です。 「こうなればいいなあと思う人が10,000人いたら、具体的にこうしたいと思い浮かべる人が1,00

    • 長時間休まず苦しい練習というドラマが大好きなマスコミの影響

      ~感覚を科学に置き換えた指導法スタイルのススメ~ この50年間、日本は、先進7ヵ国のなかで労働生産性が最下位という不名誉な記録を更新し続けています。つまり、他の国より1円分生産するために時間や労力が余計にかかってしまう国なのです。全体のために個の時間を犠牲にする体質が招いた結果だと思います。 数年前の話、「もっと投げちゃダメですか」という部員の声に対し、投球練習の制限を続けたのが市ケ尾高校の菅沢監督でした。予想以上に賛否両論の様々な反響があったのですが、結果的には思わぬ副

      • 全国大会の功罪〜実は中体連は、全国大会を規制するために設立された〜

        「日本中学校体育連盟と全国中学校体育大会の歴史的展開」中澤氏のシンポジウムより  2019年9月に静岡大学で教育史学会が開催され、そのなかのシンポジウムで早稲田大学の中澤篤史先生の研究発表がありました。  タイトルは「運動部活動はなぜ過熱化したか―日本中学校体育連盟と全国中学校体育大会の歴史的展開」でした。 ◆全国大会を規制するために設立された中体連  運動部活動と中体連(全国中学校体育連盟)の歴史との関わりを調査した興味深い発表でした。  設立当初、中体連のある理事

        • 再生

          部活動地域移行への新たな制度設計について

          部活動指導員が組織する職能団体で部活動地域移行をスムーズにする。 3月5日のシンポジウム「怒らない部活指導を考える」の冒頭、 ~部活動指導者(教員と外部指導者)が組織としてまとまって「部活動」を運営することは可能なのか~ について話をしてみました。 部活動改革なかでは、複合的に錯綜した問題を解決するためには、それぞれのセクションの小手先の改良ではなく、大きな仕組みのなかに主軸となる新たな機能を加える必要があるのではと考えます。 今後の部活動地域移行への流れもあり、 その仕組みの中心に、今までにないゲームチェンジャーとなり得る組織を置くことで、今まで、構造的に身動きが取れなかったことがスムーズに展開出来るのではと思っています。 新しい発想のきっかけになれば、以下の動画をご覧下さい。 https://www.youtube.com/watch?v=T5JfLwQW52c&t=450s

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          「怒らない部活指導を考える」シンポでわかったこと

          3月5日、長沼先生と益子直美さんをお招きしてのシンポジウム「怒らない部活指導を考える」では、怒る指導について考える良いきっかけになりました。 怒る指導を我慢するのは難しい、だから、、、、 ▲指導者に指導スキルがない  往々にして、指導者が指導スキルがない状態で、生徒に指導をしようとすると「怒鳴る」という方法が、一番手軽で効果があるように思えてしまうのではと感じました。  つまり、ここをこう直せば良くなるとか、この方法で改善するとか、具体的にアドバイスする方法を知っていたら、そ

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          実態のない影に惑わされそうになった時に気づいて欲しいこと

          才能が開花したり、何かを成し遂げる前には、必ず助走期間があります。しかし、残念なことに、この助走期間の間に走ることを止めてしまう人がたくさんいます。 何か取り組みを始めたとします。例えば、部活動のなかでも、練習前のランニングを始めたとか、練習の日誌をつけ始めたとか、部室の掃除を始めたとか、自分1人で決めて取り組みを始めたことってあると思います。 この場合、大抵やろうと思って行動し始めた直後からだんだん周りの目や評価が気になり始めたりするものです。意に反して、聞こうと思わな

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          願いが叶う人の行動傾向

          ~念ずれば通ず~ 「願えば必ず叶う」といいますが信じられますか。叶うと言ったって叶うものと叶わないものがあるでしょうと普通思いますね。 その辺どうなんでしょう。 人間の動作のもとになる意識には、潜在意識と顕在意識があります。簡単に言えば潜在意識は無意識にすること、顕在意識は意識してすること、其々のもとになっているわけです。 さて日常の行動はどれくらいの割合で、この潜在意識と顕在意識によってコントロールされているのでしょう。 これは90%が潜在意識だそうです。つまり、内

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          日本一を目指すことが思考の幅を狭める?

          サッカーJリーグを創設し、バスケットボールBリーグを改革した川淵三郎氏の講演を聞きました。 2015年、 日本のバスケットボール界が混迷のなかにあって、川淵氏に改革の担い手としての白羽の矢がたちました。 川淵氏は、バスケットボール界の幹部のヒヤリングから仕事を始めました。現状への認識、未来への展望などを聞くなかで、ある質問を投げかけたのでした。 「このままだと海外で活動できなくなります。どう思いますか」 この質問に耳を疑う回答が、日本バスケットボール界の幹部の口から。

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          人が集まると手抜きが始まる仕組みとは

          部活動に期待する効果として、グループワークから学ぶ集団活動型の思考トレーニングがあります。 グループ内の課題を解決するまての過程を部員同士て学び合う活動は、多くの学校の部活動において日常的に見られます。 今回のコラムでは、指導者として、知っておきたい集団心理に関するお話を紹介します。まず、心理学者リンゲルマンが提唱したリンゲルマン効果を取り上げてみたいと思います。 リンゲルマン効果とは、集団心理現象のひとつで、人間は集団で作業した場合、単独で作業するよりも生産性が低下す

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          「競争心」が旺盛な方、要注意です

          国連が「世界幸福度ランキング2019」を発表しました。 各国の各種データと意識調査をもとに「どれくらい幸せと感じているか」を調査、評価して国連が毎年発表しているランキングです。 世界の156カ国を対象に行われたこの調査、さて、今年は日本は何位だったでしょう。 結果は、2018年の54位から4つ順位を下げ58位でした。 人の幸福度を上げる要素としては、主に「お金」、「健康」、「若さ」の3つの要素があるそうです。 一方、幸福度を下げてしまう要素もあるそうです。どちらかと

          「競争心」が旺盛な方、要注意です

          公務員を辞めて20年、気づいたこと

          約20年前の42歳の時に、公立高校の教員を退職、つまり、公務員を退職し、ここまで、株式会社と一般社団法人を2社立ち上げ、現在、2つの法人を代表として運営しています。 そこで、今更ながら気が付いたことですが、この日本には、既得権弱者と既得権強者がいて、物事は、その合理性や質とかに関係なく、既得権弱者の既得権強者への忖度とご機嫌取りで決まっていることが多いということに、民間の会社を経営してきて気づきました。 現在、運営している日本部活指導研究協会では、部活指導者を対象に研修会

          公務員を辞めて20年、気づいたこと

          同調圧力の二面性から意外な部活動加入率を考える

          やりたい人がやれる部活動、やりたくない人はやらなくていい部活動、これは全員加入の部活動の体制と対照的な部活動のあり方です。 加入率の高い部活動の体制について詳しく調べてみると、その多くは規則で加入を強制されているわけではありません。 多くは、いわゆる同調圧力という、集団の空気みたいなものが大きく機能して、加入せざるを得ない状況を作り出しているようです。 当協会の研修会の内容でも、無理強いはしない、やりたい人がやる体制にすべきだという意図の講習をしてきました。これが部活動

          同調圧力の二面性から意外な部活動加入率を考える

          出退勤も割と自由だった時代にはこれで良かった

          先月、さいたま地裁の教員の超過勤務についての判決がありました。 https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100100921&g=soc この判決で、請求が棄却されたのは残念ですが、給特法の矛盾についての指摘があった点は意義がある判決だったと思いました。 そもそも1970年代に制定された給特法ですが、教員の勤務管理がおおらかな時代だったという背景もあって、つまり、夏休み冬休み春休みは、文字通り教員にとっても休みだったり、仕事が余裕がある時

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          オリンピックという表舞台での活躍の表に出て来ない「心」

          オリンピックで、たくさんのトップアスリートが、必死に競技をする姿が連日、放映されています。 個人的には、メダルを獲得した選手より、残念ながら逃してしまった選手が気になります。特に世界ランクもトップクラスで、メダル獲得に有力視されてきた選手が、まさかの不本意なパフォーマンスで本番を終えてしまう過酷な現実に。 ある雑誌にあった行動し続けることの難しさについての一節です。 「こうなればいいなあと思う人が1万人いたら、具体的にこうしたいと思い浮かべる人が千人、それを実行する人が

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          3分でわかる「嫌われる勇気」のポイントを解説

          今回は、今話題のアドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」というベストセラーのポイントをまとめてみたいと思います。 アドラー心理学のなかで、大前提とされているのは、全ての悩みの原因は対人関係にあるということ。 そして、対人関係から派生する生きづらさを取り除くことこそが、人生を幸せに生きるためにはとても大切なことだと言っています。 そのためにいくつかのポイントをあげているのですが、私が1番新鮮で特徴的だと感じたポイントをここで紹介します。 キーワードは、「課題の分離」です

          3分でわかる「嫌われる勇気」のポイントを解説

          生徒の計算外にある効果が、学校行事や部活動の大きな魅力

          学校生活のなかで、生徒といろいろな場面を共に過ごしていると、急に生徒の目の色が変わって積極的になる瞬間を感じる時があります。 当然のことですが、生徒が学校生活の全て場面において、積極的に活動することばかりではありません。まあ、ダラダラしている時の方が多いかも知れません。 そんななか、自分の成長のためだからとか、決まりだからとか、そんな理由だけで部活動や学校行事にやる気を起こさせることは難しいです。

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