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社会が「甘え」を許さないから甘えるのが下手になる


甘えられたい男、甘えられない女

 男性に上手く甘えられる女性はモテると思います。男性からしたらそういう女性の方が可愛く思えますし、「頼られている!」と自信がつくので効果絶大です。

 一方で社会に出ると、職場では「それは甘えだ」「甘えにつながる」などと言われることが多いです。「甘え」が誤りにつながり成長もさまたげるというような強い否定が込められています。

 大人になったら「甘え」は否定的な意味で刷り込まれている気がしてなりません。そうなると当然「甘え」を避けるようになっていくのに、付き合ったばかりの男性から「僕にはもっと甘えて欲しい。」と言われても女性はとまどうと思います。気持ちが切り替えられません。

 私個人の考えでは、心を穏やかに保つには「甘え」も必要だと最近は思うようになりました。しかしこのような場面に出くわした当人は、「甘えは悪いことなのじゃないのか」「甘えても良いとして相手がこの人で良いのか」「なに、むしろ甘えろと強要されているの?」と混乱するかも知れません。そうなったら絶対に穏やかではいられません。逆効果です。

甘えられるほど信じられるようになるには時間がかかる

 男性がどれだけ誠意を尽くしたとしても、女性からすれば自分の身を守らなければいけないという意識が働くと思います。別に男性側の努力が足りないとか信用できないとかではなく、見極めるのに必要な時間は個人差がかなりあります。一般的には男性より女性の方が時間がかかるでしょう。

 男性の言う「甘えられる」状態にたどり着くにはもしかしたら軽く1年は超えるかも知れません。そこまで男性が待てるかが問題です。

スピード感に追いつけない人もいるはず

 そう考えた時に思ったのですが、真剣に結婚したいと思ってはいても、結婚相談所の

「3回デートしたら先に進むか考える、3カ月を期限に先に進むか終了するか決断する」

 というスピード感には追いつけない、という人は大勢いるんじゃないかと思いました。

 長く結論が出ないまま続けるのは相手の時間を奪うことになるからとか、これもビジネスなので全体を滞りなく回す為に期限は必要とか、事情があるのは理解できますが、全く知らなかった人と出会ってから3カ月で将来を見すえ、仮交際と真剣交際それぞれ期限いっぱいまで延ばしても都合6カ月で一応の婚約まで進むというのは、冷静に考えたらなかなかの挑戦ではないでしょうか。

 何かもう少し、そのスピード感に合わせられない人の為を救済する仕組みができないものか。これは難しい課題だと思いました。