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アニメノススメ
アニメは好きですか?
アニメは子供が見るものだ、と思っている方へ、
今回、私のここ数年の経験と調査から
「今こそアニメを観るべき!」という結論に至ったその理由を、
誰もがご納得いただける様(希望)お伝えしたいと思っています。
読み終わった時、
「そんなに薦めるなら何か観てみるか..」と、
一人でも思って頂ける様、
人生を変えるかもしれない作品と是非出会っていただける様、
そんな心からの願いをこめて、全身全霊でプレゼンしたいと思います。
最後までお付き合い頂けましたら幸いです。
今こそアニメを見るべき、その理由。
近年、日本におけるアニメ視聴者の割合は約4割に届く勢いだそうです。
(正確には37%。アニメマーケティング白書2020より)
この数字はアニメが子供だけのものではなく、
大人の趣味としても十分な市民権を得つつある事を示しているように思います。
2019年の調査による数字なので、
コロナ渦を挟み一気に加速するように浸透した動画サービスにより、
現在のアニメ愛好者の割合はもっと多いのではないかと推測しています。
何故今、アニメを見る人が増えているのでしょう?
気軽に見れるサブスク型動画サービスの普及はその背景に確かにあると思いますが、
私はそれ以外にも確かな理由があると思っています。
それは
人が求めて止まないものがアニメにはあるから。
そして今この時代にとって必要で、「求められて」いるから。
これからいくつかの視点でその理由に迫ってみたいと思います。
アスリートとアニメ
コロナ禍に入ってすぐ位の頃、
テニスの錦織圭選手が何かの番組のゲストで出演し「今ハマっている事」を聞かれ、
あるアニメのストーリーについて饒舌に語り出し、
その瞬間、司会並びにアナウンサー達の空気が
「マズイ所に触れてしまった」
とでも言う様に凍りついていたのを見ました笑
日本を代表する世界的アスリートがオタクモード全開で脇目も振らず、
今ハマってるアニメについて語る姿…
今までしいたげられて来た我々アニメオタク勢がどれだけ勇気づけられた事か!(笑)
「あの、世界の錦織がコチラ側だったのか!!」と、おおいに沸いたのでした笑
彼が元々アニメオタクだったかどうかはさておき、
いずれにしてもそこまで彼を熱くしたものがアニメにはある、と言う事です!
その時錦織選手がハマっていると語ったアニメ作品については後ほどご紹介します。
私の個人的な推測ですが、
アスリートの様に何か一つの事に純粋に打ち込んできた経験を持つ人は、
同じく、
何か一つの事に身を捧げる主人公やストーリーに対してその純粋性において共感度が高く感情移入しやすいからではないか、と思われます。
アニメは大抵子供が(も)見る事を想定して作られているので、
優れた作品であればある程とてもストレートで純粋で、
語弊を恐れずに言うならば「単純に」作られており、
それがブレずに「刺さる」要因だとも思っています。
一部難解なアニメ作品もありますが、
基本的にはシンプルなストーリーの中で主人公の心の動きや葛藤、
暗闇の中、小さな光を見つけ立ち上がっていく、
そんな成長の様子を疑似体験出来るので、
主人公の気分にどっぷりと浸かり、
見終わる頃にはすっかり「持っていかれて」しまうのです。
善悪とアニメ
最近では、脇を固めるキャラクターを主人公にしたスピンオフ的なエピソードや、
同時進行で敵と味方それぞれを描いた作品も現れ、それは、
どんな人にもドラマは必ずあり、そのドラマは唯一無二の尊さがあるという事を物語っています。
特に最近のアニメにおける「あるある」だと思うのですが、
「THE悪役!!!」という悪役が描かれなくなって来ています。
ヒーローやヒロインを描く時、彼らの存在や活躍を描く為に不可欠な悪役ですが、
私が子供の頃に見た「ひたすらにどこまでも憎たらしいだけの悪役」は姿を消し、今では、
悪役にもドラマがあり、
過去のある出来事をきっかけに「悪にならざるを得なかった過去」や、
そこには深い愛ゆえの理想や葛藤、その人物なりの正義がある事が描かれたりするのです。
そんな背景や人物像に一定数のファンが付き、悪役にシンパシーを抱くこともごく普通の世界線なのです。
「悪」とは、ある角度から見た一つの側面に過ぎず、
別の角度から見たらそれは「正義」「大義」だったりするという事...
”子供達”はアニメや漫画からそう言う感覚を学んでおり、
少なからず今の”大人”より
「善悪の境界の曖昧さ」
「自分の正しさは誰かにとって悪かも知れない」
「またその逆も然り」
という事を、
肌で感じているのではないでしょうか?
もし世界中の多くの人がそんな感覚を持つことができたなら…
こんな風に世の中を見れる人が増えたなら..
世界平和も夢ではないのかもしれません。
世界を救うことができるのは日本人だ、というのを耳にしたことがありますが、
都市伝説の様に言われているこの様な事を私自身、結構真面目に
「確かにそうかもしれない」と思っています。
その理由は、
日本人がアニメや漫画に親しみ、幼い頃から「ストーリー」を通してこの感覚を持っていると思われるからです。
神話とアニメ
私は2002年から約2年間アメリカに留学し、ボストンで過ごしました。
私が通っていた大学には日本語のクラスがあり、そのクラスのtutorをやったことがあるのですが、
音大に日本語クラスがある理由は、
日本には洋楽やクラッシック、ジャズの演奏家にとって比較的大きなマーケットがある為、日本を訪れる際やブッキング、ツアー等の交渉に必要な最低限の日本語を学ぶ為…だと思われますが、
当時、そのクラスの殆どはヨーロッパのアニメオタクばかりでした笑
いち早く「日本のアニメはいいぞ!」と気づいていた海外勢。
一体アニメのどこに強く惹かれたのでしょうか?
お気に入りのアニメや日本への憧れを拙い日本語で一生懸命話す彼らは
皆比較的シャイな印象でしたが、
共通していたのは、
まるで神を語る時の様な潤んだ目と熱っぽささです。
今思うと、
あの彼らの熱い想いや眼差しには、
ただ「日本人である」と言うだけの私に対して、
「神の国の人」と言う様な尊敬の念がこもっていた様に思います。
アニメは、
主役から脇役まで様々なキャラクターによって描かれる魅力的な物語の中に、成長や学びの要素、つまり啓蒙の意味合いを含んだものが多いです。
(子供の為の娯楽として作られることから)
そして同時にエンタテイメントとしての要素も持っています。
世の中に広く影響を与える為、「思想」や「教え」を童話や昔ばなし、聖者伝、歴史的物語の中に忍ばせ、
娯楽として世の中に浸透させると言う手法は、
神話や宗教を根付かせる為に古来から行われてきた手法であり、
啓蒙+エンタテイメントとして、多くの人の心を揺さぶるアニメはこの様な
神話や宗教との共通点が多いと言えます。
そして日本で生まれたアニメ作品には作者の意図に関わらず少なからず日本的な宗教意識が反映されており、
そのアニメが世界中を席巻している今、
「日本の宗教意識が世界で注目されている」、と言うこともできるのではないでしょうか?
日本の宗教意識を紐解くと、特徴的なものとして「自然信仰」があります。
人間は大いなる自然の一部であり、それに背くことはできない。
ゆえに
「委ねる」と言う生き方・考え方が生まれます。
この考えは欧米のそれとは真逆であり、
それこそが海外勢がアニメを通して見てそこはかとなく感じている
「神の国」=「日本」
なのではないかと考えています。
この感覚は、
ずっと日本に住んでいるとなかなか実感できないことかもしれません。
キャリア形成とアニメ
「人生脚本分析」と言う言葉を聞いた事があるでしょうか?
この「人生脚本」とは、
人は無意識に自分の人生の「脚本」を決め、その脚本通りの自分を演じ、
いつも同じ様な繰り返しの中で生きている、という考え方です。
運命などとは違い、子供の頃などに周囲との関係の中から感じ取って選んできた自分なりの意思が反映したもので、
より良いキャリアを築く為には、その脚本を「演じている」と言うことに気づき「書き換える」ことで、
同じ結果の繰り返しから脱することができる、とした
「カウンセリング理論」の中の「交流分析」の一つとして挙げられています。
※交流とは他者との交流の意味
提唱者のエリック・バーンによると、
この人生脚本とは、「無意識の人生計画」であるとされています。
もし、「人生、なかなか上手くいかないな」という出来事を繰り返しているなら、
その「脚本」つまり、何故か上手くいかない主人公を作り出しているシナリオ(言動)を「書き換え」
新しい脚本を演じていく事で、人生を好転させていく。
つまり、「人生とは書き換え可能である」とした、
ある意味「療法」の様なものです。
特筆すべき点は、自分の人生を「ドラマ」として観ることで、
行動一つ、セリフ一つを客観視する様な視点を持つことができる点です。
少し話は飛ぶのですが、
あの「俺か、俺以外か」で有名なローランド氏は、
自分の中に理想の男性像を持ち、その人だったらどうするか?という事を基準として自分の行動を決めているそうです。
こう言った例は、まさにこの人生脚本に通じている様に思います。
自分の人生というドラマに、理想の「主人公」を持ち、
その主人公ならどう答えるだろう?どう行動するだろう?と考えて、実際の行動に反映する。
行動やセリフが変わるので当然、周囲の反応も変り出しますし、
結果も当然、書き換える前とは違って来ます。
この理想像を持つ時、
自分の好きなストーリーの主人公を思い浮かべると理想像がより明確で具体的になり、
自分の中心に息づいてくれる様になります。
選ぶ主人公は
ファンタジーであろうと物凄いIQを持った天才であろうと魔法使いであろうと呪術師であろうとエルフであろうと関係ありません!!
熱い心を持った聡くたまらなく好きな推しをそっと心の中心に置くだけで、
「一人じゃない」様な、なんだか少し強くなれる気がするのです。
実は私は今でも何かに迷ったら、「推し」を思い浮かべ、
「彼ならどうするだろう?どっちを選ぶだろう?」と考えます。
すると自ずとスッと答えが見えてきます。
その彼は絶対選択を間違えません。
実は私達は頭では皆わかっているのです、どうすればいいのかを。
でも、あれこれ言い訳して結局自分を押し殺したり、
無難な道を選んだり、楽な方を選んだりしているだけなのです。
心の中にヒーロー(ヒロイン)を一人置いておくとそんな時、
そんな甘えを一蹴してくれます。
彼らは挫折や痛みも知っていて、そこから這い上がってやっと掴んだ光を知っているからこそ、
選択を間違えないのです。
ある意味、年は下でも人生の先輩、なのです(笑)
独創性とアニメ
今、ITやAIが世の中や人の生活に浸透しつつあり、
大抵のことはロボットがやってくれる世界に急速に向かっていっています。
今まで人間が行ってきた仕事がどんどんロボットに取って変わられ、
仕事自体が無くなっていきます。
日本のお家芸だった「ものづくり」には陰りが見え始めており、
その分、介護や医療等、形のない「サービス」を売るビジネスが増えつつあります。
コミュニケーション能力が高く、人と関わるのが好きな働きたい人だけが働く世の中が到来し、
嫌々仕事をする人は淘汰されて行くと言われています。
仕事がなくなってしまうので失業者が増え、
日本は国として国民の生活の最低限を支えるお金を支給する「ベーシックインカム」へと舵を切る…
そんなことが囁かれています。
そんな事になったら世も末!と思うかもしれませんが、そうとも限りません。
「仕事」は「与えられる」時代から、
「仕事(サービス)自体を作っていく」、
そんなゼロから1を生み出す人達が求められる時代へとシフトし始めたのです。
小さくても、やりたい事や得意な事、熱中出来るをいくつも「サービス」にして、
欲しい人へ提供していく。
そんな世の中です。
そんな時代に評価される人間性として上げられているのが、
言われたことや、ルールに従っていく「従順性」「順応性」でなく、
反骨精神や、「人とは違う事」に恐れず挑んでいく「独創性」であり、
そんな独創性を持つ人を国が応援する世の中になっていくと考えられています。
最近「フォーチュン誌」で世界で最も優秀な40歳以下の教授40人」や、
「世界で最も重要なビジネス思想家50人」のうちの一人に選ばれるなどの多数の受賞歴があるペンシルベニア、ウォートンスクールの組織心理学を専門とする教授を務めるアダム・グラント氏の著書、
『ORIGINALS 誰もが「人と違う事」が出来る時代』
と言う本が出版されました。
その本の中で、
「独創性のある子供に育ってほしい」と思うなら、
物語の中に見本となる人物を見つけると良い、と語られており、
・物語から得る力
・見本となる人物を見つける事
等が、
子供の独創性に大きく影響すると語られています。
この見本となる人物は架空の人物でもよいそうで、
成功した起業家の中には
主人公が困難を乗り越え目的を達成していく物語を読んだ経験のある人がとても多かったそうです。
「物語の中にこそ独創性の種がある」と言う事を、
世界で最も影響力のあるビジネス思想家の一人が著書の中で名言しているのです。
ここでは「アニメ」と限定はしていませんが、
日本の子供が好んで見るもの、影響を受ける物といえばアニメや漫画が多く、最近ではゲームなどもそうかもしれませんが、
そこにはやはり「物語」があります。
幼少期に体験した物語がその人の人生の「脚本」を作っていくとしたら…
先ほどの人生脚本や、ローランド氏の理想像を持つ哲学も、ここでつながってきます。
もう子供に
「アニメなんか見てないで(漫画なんか読んでないで・ゲームばっかしてないで)
勉強しなさい!」と、頭ごなしには言えなくなって来ている…..??
いつの間にかそんな世界線の上に私たちは立たされているのです!!
自己啓発とアニメ
さて、アニメをお勧めする理由をいくつかの視点からお伝えしてきましたが、
まだまだ書き足りない気もしますが、一旦、こちらが最後の視点となります。
自己啓発と聞くと、何やら少しお高いセミナーやら書店に並ぶビジネス書を思い浮かべたりする方が多いのではないでしょうか?
そもそも自己啓発ってなんなのでしょう?
自己啓発(じこけいはつ、Personal development、self-improvement)とは、自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為である。
「より高い能力」、「より大きい成功」、「より充実した生き方」、「より優れた人格」などの獲得を目指す。
他に、自己開発、自己啓蒙、自己変革、自己改革などの表現も使用される。
令和4年度「能力開発基本調査」、
第11次「職業能力開発基本計画」によると、
自己啓発は職業能力開発の一つとして推奨されており、
言われた通りのことをこなす順応型の人材でなく、
主体的に自分のキャリアを築いていける独創性のある人が求められる世の中になりつつある事を先ほど前述しましたが、
「自己啓発」は、まさにその様な人材育成に欠かせないと言えると思います。
今、能力開発の為に、国や企業があの手この手でこの自己啓発を従業員に促しているのですが、
これがなかなか様々な理由で浸透し切れていない現状があり、
(実施率は労働者の約3割程度)
年齢が低いほどその割合は低くなり、大きな理由としては
「費用がかかりすぎる事」が挙げられています。
自己啓発の為の教育訓練休暇(有給・無給含む)制度を取り入れている企業もあるのに、従業員がその制度が使える事を知らなかったり、
「そもそも何が(どの様なコースが)自分の目指すキャリアに適切なのかわからない」という声が、
上手く自己啓発に取り組めていないという人の理由のとして約3割弱ある様です。
人生が変わるほどの気づきを得ること、
つまづいても前を向く推進力、
得たいものに対し、自分から手を伸ばすこと、
自分から手を伸ばした時、失敗したとしても必ず何かしらの「Yes」がある事、
自分の捉え方一つで世界を変えられる事、
一番だけじゃない「勝ち方」がある事、
この様な事をアニメから教わってきた私としては、
何も自己啓発セミナーに大金を注ぎ込まなくても、
優れたアニメ作品を見ることで、
主人公を通して啓発的経験(他者の経験を自分の経験の様に蓄積しながら学習する手法で「モデリング」と言う)をしてきた経験から、
声を大にして
自己啓発に是非アニメを見よう!!!
大人こそ、今アニメを見るべき!
と声を大にしてオススメしたいのです。
人は、元来「成長を求める」生き物であり、
人々が無意識に求めて止まないもの、それは
「成長」を求める欲求、なのです。
人間は生まれながらにして、より成長しよう、自分の持てるものを最高に発揮しようと言う自己実現の動機付けを持つ存在である。
今、この時代の移り変わりの時、
アニメで自己啓発!!
を是非オススメしたいのです!!
さて、ここからは是非一度は見ていただきたい、私が独断と偏見で選んだ作品をご紹介していきます。
ピンと来た作品から是非見てみてくださいね。
動画サービスに加入していない方はどのサービスも最初の1ヶ月は無料で見れたりしますので、是非騙されたと思ってご加入をオススメします。
自己啓発のための教育訓練休暇を取ったり、
アニメ視聴や動画サービスの会員費が教育訓練に該当するかどうか?は是非お勤め先にご確認ください!!
もし未だ許されていなくても、
是非自己投資と思ってご自分に投資してあげて欲しいと思います。
美味しい物を食べたり、
リフレッシュの為に温泉行ったりするのと同じ様に、
是非、自分の心の栄養や衛生の為、
使うべきところにはお金を使っていく事も必要だと私は考えています。
きっとプライスレスな体験ができると思います。
作品紹介
作品No.1 『BANANA FISH』
「幸せ」とは?
今まで、のほほんと生きてきた私に強烈な疑問を投げかけてきた作品。
今も心の真ん中にあるのは、この作品の主人公が不器用ながら初めて自分から欲しいと思った「希望」に拙い手を伸ばし続ける姿です。
※このnoteのアカウント名Reaching out♡ とは 「自分から手を伸ばす」と言う意味。
ついに彼が得た「幸福」の形。最後のシーンの笑顔の横顔が頭から離れません。
悩んだ時「彼ならどちらを選ぶだろうか?」と考えます。
ちなみにあの錦織選手が見た作品として挙げられていた作品(2作品あげていた)のうちの一つがこの作品です。もう一作品は『Vivy』と言う、近未来、人の心がわからないAIドロイドが歌で世界を救う。。。と言う様なストーリーでした)
作品No.2 『色付く世界の明日から』
あなたの世界は何色ですか?
あなたの世界は、あなたの「世界の見方」で出来ている。
上手くいかない事、嫌いな自分の事、それは全部自分が作った世界であり、
主人公の少女が自分の世界に見たかった色を取り戻していくストーリー。
そして、この物語のもう一人の主人公である絵描きの少年の人生に、
「作品を残す」と言う事の尊さ、もの作りのスピリットを教えてもらいました。
ラスト、衝撃の展開が胸に迫ります。オープニング曲と相まって思い出す度、泣けてしまいます。
作品No.3 『風が強く吹いている』
アスリートやアーティストなど「才能」がつきまとう世界での、
「選ばれた者」じゃない側の人の奮闘を描いた作品。
近年一番、深く胸に迫ってきた、多くの気づきをくれた作品です。
様々な凸凹を持った10人の選手達が「好き」から目を背けていた自分と折り合いをつけながら、
箱根駅伝を走る事で最高のゴールを手にしていく物語です。
私はこの作品で「一番を意識しすぎるあまり、好きな事を好きと言えなくなって、自ら舞台を降りた自分」を思い出すこととなり、
このアニメの主人公の一人と見事にシンクロしていて、それに気づいた時、
まるでそれに気づく為にこの作品を見せられている様に感じました。
いつも隣にいた「天才」と自分を比較し、その天才と張り合って無理をしすぎ、いつしか選手生命でもある膝を壊してしまう主人公。
「一番でなきゃダメなのか?」
「走るって、才能のある者にしか許されないのか?」自問自答の末、この主人公が、全てを投げ打って、手に入れた「頂点」の景色とは?
全てはこの瞬間の為のものだった、と思える様な体験、喜びを擬似体験させてくれる名作。正直もっと評価されて良いと思っています。
もう一人の主人公が不器用に成長していく姿も尊くて2度泣かされます。ラストシーンは何度見たかわからない、そして何度でも見れる!!笑
この作品は三浦しをんさんの原作もとても良くて、原作小説を読む事でアニメの伏線を補完できて2度美味しさを味わえます。
作品No.4 『進撃の巨人』
とーっても長い作品なので、「ちょっと出来心で」みる事はできない作品です。が、長い時間をかけながら是非、作者の意図する「トラップ」にまんまとハマる事で、見えてくる新しい視点があります。
エヴァンゲリオンにも通づる命題であり、
自分が正義だと思っていたものに対する疑い。
正義とは?悪とは?
人は何の為に生きるのか?
そんな問いの答えの一つを教えてくれる、そんな作品です。
完結編、感無量でした….
作品No.5 『劇場版 呪術廻戦0』 『呪術廻戦 懐玉・玉折編』
とてもファンの多い作品で次々と現れる呪霊との戦いも見所だとは思うのですが、個人的に、この作品の大人の見所は「懐玉・玉折編」だと思っています。
『劇場版 呪術廻戦0』 が先に公開され、その後で放送されたのが
「懐玉・玉折編」。
この順番がズルいのです….まんまと落ちました。
『劇場版 呪術廻戦0』で、とんでもない悪役として登場する夏油というキャラクターの驚くべき過去が明かされるのが「懐玉・玉折編」です。
悪役が悪役になるまでの‥そう、まさにアナキンスカイウォーカーがダースベーダーになるまでの過去を描いたあの手法です(合ってる??)
善人が悪人にならざるを得なかった悲しい理由。
悪役にただならぬシンパシーを感じた初めての作品でした。
まだまだご紹介し足りないのと、大事な作品を忘れている様な気もしますが…
思いついたところから、近年で感動した作品達をご紹介して見ました。
いずれも私の人生を変える様な気づきをくれたり、
世界を見る立ち位置を変えてくれた作品達です。
ご覧になった感想なども是非お聞かせいただけたら嬉しいです!
今回は勉強中でもあるキャリアカウンセリング理論と特技のアニメ視聴(笑)を掛け合わせてお届けして見ましたが、いかがだったでしょうか?
個人的にまだまだ書きたりない気がしているので(笑)
第二弾も予定したいと思っています!
様々なアプローチで、『人生の目的を思い出す』研究室、と題して
お役立ち記事を書いています。
ご興味持っていただけましたら是非フォローよろしくお願いいたします♪
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