デンマーク的幸福を疑似体験できる本を読みました
「北欧ってなんかいいな」程度で「北欧が好き」と言っていいものかわからないのですが、まだ一度も行ったことがありません。でも、とても気になる国です。
ネットの情報はSNSを通してたくさん集まってくるし目を通すけれども、なぜか自分ゴトとして落ちていきません。それよりも「本」の方がしっくり来るような予感がしました。
そこで、2019年から2020年の年末年始は、図書館で見つけた本や知人が紹介していた本を読んでみました。まずは「幸せってなんだっけ?」から。
世界一幸福な国と言われているデンマークに、夫のLEGO社への転職で移住することになったイギリスでマリクレールの記者をしていた著者の1年間の体験が書かれたものです。
北欧もデンマークも初めての著者が会社を辞めてフリーランスになり、夫婦で生活しながら疑問に思ったことをジャーナリストらしくその道の専門家にインタビューしながら読者にも紹介していくストーリー。1月、2月、3月・・・と進んでいくんだけど、これがすごくリアル。自分が移住したらこんな風になるのかもなと想像しながら読み進めました。
ストーリー的には、著者がそれまでのストレスフルなイギリスでの日常から全く違う文化の中で生活することで、邦題のように「幸せってなんだっけ?」がじわじわとわかってきたり「Hygge(ヒュッゲ)ってこんな感じ」とデンマークに溶け込んでいく様は、予想通りの展開ではあります笑。
でも、移住すれば当然起こり得る生活の中の小さな出来事を丁寧に拾っていて、「なぜそうなのか?」「実際のところ現地の人はどう思っているのか?」と掘り下げていく様子は、デンマーク人の幸福度がなぜ高いのか?を理解するのに十分な情報でした。
読んでの感想は、幸福だと感じるには「余裕がある状態」であることなんだなということ。余裕とは経済と時間の二つではないかと。さらっと簡単に書いたけど、簡単に手に入れるのは容易ではないですね。時間は工夫次第、経済は気の持ちようもあるのかもしれませんけどね。
そういえば「世界一幸福な」という形容詞は、北欧ではフィンランドが上位に上がってますよね。そういえばブータンもそう言われてたけど。
2019年度版ランキング↓
フィンランドに次いでデンマークは2位ですが、同じ北欧でも幸福と感じるポイントは違うんだろうなあという感じがするので、引き続き北欧方面にアンテナを張っていきたいです。
今回、「幸福度を上げるには経済と時間の余裕が必要なのでは」というヒントを得て、「じゃあどうすればいいのおおお?」と瞬時に思った私ですが、どうしたらいいか?は本だけではなく、実際に北欧のどこかの国に行くといいんだろうなと強く思ったので、今年はどこか行きたいです!!