旅には大きな発見と学びが必ずある
9/29~10/1、小旅行に出掛けました。
いつもおじゃまさせていただいている 株式会社三馬力社さんの田んぼの稲刈りが、9/30 にあるというので新潟の十日町まで行くことにしました。
9/30は朝から稲刈りということで、前日の29日に東京に宿泊。
せっかくなので「東京で誰か集まりませんか?」と『X』にポストしたところ、SUNABACOの受講をされている方を中心をして、9名の方が集まってれました。
9月末の金曜日という事もあり、他にも用事がある中「1時間だけでも」と来てくださった方もいて、入れ替わり立ち替わりしながら、SUNABACOの話しやみなさんの近況など含め、話は盛り上がり、とても有意義で楽しい時間となりました。
これも幹事を務めてくださった方のおかげで、また集まってくださったみなさんのおかげです。
ありがとうございました。
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9/30、稲刈り当日は朝7時台の上越新幹線に乗り、在来線を乗り継いで十日町まで移動。
雨の予報だったので、雨具も用意していたのですが、お昼くらいまでとても良いお天気に恵まれました。
三馬力さんの田んぼは機械や化学肥料を全く使わない米作りをしているので、田んぼが田植えの時のような水の多い泥地。
近年、完全に省力化機械化された今の田んぼは、土をある程度乾燥させトラクターが田んぼで作業しやすいよう土壌水分量を調整されます。またトラクターは、稲刈りと同時に籾と茎を分け作業もするので収穫は晴れた日限定になるようです。
馬と人と自然の力だけで米作りをされている三馬力さんは、自然に負荷をかけずやっているので、手間暇はかかりますが、自然は味方してくれているように感じました。
しかし、沼地の稲刈りは想像以上に体力と体幹を必要とする作業。このような仕事を常日頃していたら、ジムに行く必要もなさそうです。w
また今回、稲刈りが終わった田んぼで馬を使って「田おこし」作業をさせてもらいました。
今では、こうして馬や牛の力を使って農業を行える人が少なくなっています。
そんな馬耕ができる人は日本で数名しかいないのですが、そのおひとりで、馬に関わる世界では有名な 岩間 敬 さんの指導の元、こうして体験させてもらっていることに感謝しています。
私は子供の頃から、農業に憧れていました。
親にも「田んぼや自然と関わる仕事がしたい」と言ってたような子供だったので、岩間さんは、私の憧れの人のおひとり。
そんな岩間さんと、年に何回か自然の中で馬や牛と作業を体験させてもらえるのは、とっても幸せなことです。
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慣れない作業で筋肉痛になりそうだったのですが、実はこの地域には「日本三大薬湯」といわれる「松之山温泉」があります。
その効能は体感するとその違いと凄さにすぐ気づくほどです。
松之山温泉のお湯は、しょっぱい。
なぜかと言うと、この温泉は1,200万年前に地層に閉じ込められた世界中でも珍しい「化石海水」… 大昔の海の水が温泉となって湧き出ている温泉なのです。
ですので、硫黄の香りというより、なんとなく石油っぽいにおいがします。
農作業することもですが、これもここに来たい理由の一つです。
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温泉の後は、お待ちかねの夕ご飯。
囲炉裏端で、農作業の後にみんなで食べるごはんの美味しい事。
おかずがいらないくらい美味しいお米は、「アオミドロ蒸し釜」と言われる、今では古民家で発見されたものが少しだけ残っているという貴重な釜で、炭を使って炊き上げるご飯。
もちろん炭も岩間さんが、馬搬で山から切り出した木から作られたもの。お米はこの地域(魚沼を含む)で一番美味しいといわれる田んぼで、今年とれた新米の試食品を特別にいただきました。
囲炉裏の音や、外から聞こえる虫の音と、みんなの笑い声。
食事とはこうした全てが揃ってこそ、なによりのご馳走なのだと気付かされました。
時にはこうして、時間の流れや周りの環境を変えてみるとみえてくるものがあるように感じます。
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今回の旅での大きな学びは、これからの時代にやはり「失われつつある昔からの人の知恵の継承と畜力」が不可欠であるという事です。
私達は、ややもするとAIだとかテクノロジーがこれからの世の中を支配するかのように思いがちですが、そことは正反対と思われるこの事を組み合わせてやっていく事が、実はとても重要だと感じます。
一度、途絶えるとそれを復活させることは容易ではありません。
なので、岩間さんはじめ三馬力さんがやってらっしゃることを大切にし、多くの人に知って欲しいと思います。
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また、来年の春には代掻き作業が行われると思います。
賛同してくださる方々をお誘いして、また一緒にこの田んぼに来たいと思います。
今回もお世話いただきましたSayako Watanabeさん、ありがとうございました。
そして今回初めてお会いした岩間さんの弟子の 金山望さん、またぜひお会いしましょう。
今回の旅で関わってくださったみなさんに感謝申し上げます。
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