ファッション用語解説①「都会的」
この記事を書こうと思った発端は、Twitterでのお客様とのこのやり取り。
一部端折ってはいますが、リネンシャツの着こなしがしっくりこないマイさんに「もっと都会的にしてみてはどうか」とアドバイス。が…自分で言っといてアレですが「都会的」とは??
ファッション用語ってなんとなくイメージは想像できるけども、では具体的にどうしたらそうなるのよ!ってものがたくさんですよね。なので、私の思う都会的 を書いていこうと思います。いつもの「色・形・素材(質感)」の三要素に分解し、述べます。
色…モノトーン、原色、シルバー
都会の反対が田舎ですから、田舎にはなくて都会にある色がいいと思います。田舎ってことは自然が多くある。となると森林、土や砂、草花の色ではない。モノトーンは道路やビルの色、原色はネオンや看板の色。車や建築物に使われている金属の色はシルバーがほとんどですね。ゴールドだとアジアの宮殿になってしまいそうな。
パーソナルカラーでも、4タイプ中随一人工的で都会的なイメージなのがWinterなので、モノトーンで原色でシルバー、というのは理にかなっていると思います。
色味だけでなくコントラストも大切。自然の森林や空の色はコントラストというよりグラデーションですから、その逆をいくなら強コントラストとなりますね。
柄も小さいと素朴だったり幼い、が連想されるので、大きい方が。というかもう柄はなく無地でシンプルな方が洗練されて都会的なのではないかと思います。
形…曲線よりは直線、不規則よりは規則的
これも自然⇄人工の対比ですが、自然というのは境界線が曖昧で曲線的。人工物は境界線がはっきりしていて直線的と言っていいでしょう。もちろん曲線的に作られる人工物もありますが、都会にそびえ立つビルも、駅のホームも、エスカレーターもエレベータも直線ですよね。
海の波や空の雲は一つとして同じではありませんが、人工物と聞くと不規則よりは規則的なイメージの方が強いはずです。
素材(質感)…柔らかいよりは固い、温かいよりは冷たい、凹凸よりはフラット、マットよりは光沢
結局最後まで例えは同じですが、もうお分かりですよね。人工物は固い感じがして、自然のものは柔らかいでしょう。
アクセサリーだと木や皮のアクセサリーは柔らかさを感じますが、ゴールドやシルバーなどの金属はそれよりも固さを感じますよね(シルバーよりも固い木材もあるのかもですが…)。
温度感のイメージとしても田舎は温かい、都会は冷たいってのもあると思います(実際どうかはさて置き)。なのでやはり温もりのある質感はとはならないかと。
凹凸よりはフラットというのも規則的or不規則の話と重なりますが、歪な凹凸よりは歪ではないフラットな質感の方がふさわしい感じが。
最後にマットor光沢だと大地や草木はマットですが、いかにもなビル群はガラスの大きい窓が特徴的で、太陽にあたりキラキラしているのでは。なので光沢に軍配が上がります。
まとめると
パーソナルカラーWinterのような色で、コントラストは大きい。柄はなく無地。形は直線的で、素材は固い。質感には冷たさがあったり、フラットだったり、光沢がある。
と思います。
他にも
・色数は少ない
・幼いよりは大人っぽい
・小さい装飾がたくさん、よりも大きい装飾をポイントづかい
・トレンド感は
・雑誌ならCLASSY.、VERY、Marisol
・甘いよりは辛口
・ストリートファッションも、テイストは違えど都会的ではある
などと言えるかと。
しかしだからと言って、フェミニンな服やスカート類がそれに相応しくないとも思いません(そうだとしたら、フェミニンな服を使ったら都会的になれない、になってしまいますし)。少しでも都会的な雰囲気にしたければ、全身フェミニンやカラフルにするよりは先に挙げた要素をできるだけ取り入れてみるといいよ、ということです。
そしてWinterのような色、としましたが、他のパーソナルカラータイプの都会的な配色も考えてみました。
ところで、私のアドバイスを早速実践してくださったマイさんのコーディネートがこちら…!
柄が減り(バッグ)大きめのシルバーのアクセサリーが足されたことで、リネンのほっこりナチュラル感が和らいで、都会的になったと思いませんか…!?
またいずれ、他のふわっとした言葉についても考えてみたいと思います!