初めての先輩役

今日の合氣道､
まさかの出席者の中で1番上級者。
習い始めて5年目、
過去に数回このようなシチュエーションはありました。
しかし､そのタイミングは通常稽古時のみ。

先週から審査に向けての集中稽古が始まり､
毎回稽古の最後に道場を広く使い､
その日練習した技を発表します。
発表に向けて､人前で技を披露することに慣れるため。
また広々とした空間で、技をしっかり完結させるため。

私が習い始めた時､
同じ頃に始めた方が一人もいなかったため、
先輩だらけの環境でした。
同じ級を目指す同期もいないため、
審査前の集中稽古でも、
本番の審査も毎回先輩に受身を取っていただき､
これまで過ごしてきました。

先輩方の受身は優雅で美しく、
ばたつく未熟な私の技でも、
なんとか完成させてくださっていました。

今日の最後の発表時間､
初めて下の級の方の受身を通しで務めさせていただきました。

今まで先輩方にして頂いてきた事を、
自分が務めさせていただく日が来るとは。
今日は私の受身をしてくれる方がいなかった為、
私は発表は無し。
しかし､発表の場が無かったことよりも､
私には貴重で有意義な時間になりました。
なぜなら、級が上がれば上がるほど受身の難易度も高く、
受身の稽古をもっとしたいと思っていたからです。

今まで数え切れないほど受身を取ってくださった先輩方への感謝､
自分自身の受身の稽古もしっかり行えた充実感､
今日の稽古は大変幸せな気持ちに浸ることができました。

帰ったら充実した気分で
幸福感に浸りながら晩酌を楽しみます。