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「わたしもあなたも、違う個性を持ったまま、つながり合える世界」それを私はずっと体験したかった

2012年9月、南青山のとある会議室で、私は涙が止まらなくなった。

CTIジャパンが主催する、コーチングを学ぶ「基礎コース」3日目のことだった。

「りえさん、CTIのコーチング、絶対向いていると思うよ」

そう言われて、「コーチング」とは何かもわからずいきなり飛び込んだ「基礎コース」。

あれから干支が1周して12年以上経った今も、鮮明に記憶に残っているあの空気、あの場面。

あの時の魂が震える経験を胸に、その後9年間かけて、「応用コース」「上級コース」と進み、資格も取得し、私はプロコーチになった。

2日半の体験が、その後の自分の人生を大きく変えた。

このnoteは、てっちゃんが企画してくれた、Co-Active Advent Calendar 2024の18日目の記事として執筆しました。


何が起こったのか?


20人前後の受講生が輪になり、コーチングの基礎を学ぶ2日半。

コーチングの「ベーシックスキル」を学ぶこと以上に衝撃だったのは、

「ここでは何を話しても大丈夫だ」

という安心感。

2人のコースリーダーと5名のアシスタントさん達の在り方が、私の心を徐々に解放してくれた。

その「安心感」は受講生の間にどんどん伝播していって、緊張で堅くなっていた心が少しずつ柔らかくなり、各々が自分の正直な気持ちを言葉にしていく。

その「安心感」のエネルギーにどんどんその場にいる人達が共振共鳴していき、臨界点に達したのだろう。

「あぁ、これだ、これが、私が求めていたものだ」

そんな強烈と共に、そこから私は涙が止まらなくなった。

※詳しい内容はこちらのnoteもぜひご参考ください⇓

正直に思ったことを話してはいけない、相手にまずは合わせることが大事


私は、小学校時代、自分自身の、配慮が足りないとっさの一言で、クラスメイトの反感を買ってしまい、仲間に入れてもらえず無視され続けるという経験をしていた。

中学校の時、突然父親の転勤でドイツの学校に転入することになり、言葉が上手く通じないことで、現地の同級生の仲間に上手く入ることができずに、語学を覚えることや、少しでも仲間に入れるように周囲に合わせる事に必死だった。

仲間に入れてもらうには、相手に合わせることが大切

それを学習した私は、その後の人生において、行く場所行く場所で、まずは「相手に合わせる」ことで、孤独にならないよう、仲間に入れてもらえるようにと、環境適応力をどんどん強化していった。

一方で、私にだって

「個性」

はある。

「”わたし”はこうしたい」

がある。

それを通常の社会生活ではあまり出さずに相手に合わせるようにしていったことで、

「この人には大丈夫」

と思えた親密な相手(家族やパートナー)の前では、普段は蓋をしている「個性」「わたし」が堰を切ってあふれ出してくるようになった。

しかも、普段は蓋をしているので、悪臭を放って、飛び出してくることも多くあった。

不適切な形で、感情的すぎる形で、相手にぶつけることもあった。

その結果、人と心からの親密な関係を築くことに度々躓いた。

本当は、ありのままの自分で、安心して人とのつながりを感じたい。

相手を傷つけることなく、自分の「個性」や「わたし」を表現したい。

それが私の中にずっとある願い、うずきだった。

そして同時に、私は人の中に「個性」を見つけるのが好きだった。

その人の中にある、強烈な「個性」の片鱗を見つけると、ワクワクした。それをもっとみてみたい、そんな思いも強かった。

個性的な人に憧れたし、自分もそうなりたいと願っていた。

同時に、自分自身の「個性」や「わたし」を表に出すと、目の前の人を焼き尽くすほどの強すぎる「我」があるということもわかっていた。

自分の個性の取扱い方をずっとわからずにいた。

そこで、出会ったのが、CTIジャパンの基礎コースだ。

「何を感じてもいいんだよ」
「ここでは自分を出してもいいんだよ」

そんな空気感の中

初対面の人達ばかりの中で、「えいや!」と自分を出してみた。

そして、その「えいや!」は評価判断なく受け取ってもらえた、そう感じた。

そして、他の受講生達の「えいや!」にも心からの祝福を受容の気持ちを感じている自分がいた。

「わたしもあなたも、違う個性を持ったまま、つながり合える世界」

私がずっと願っていた世界への扉が大きく開いた瞬間だった。


・・・と言いたいところだが、実はこの感覚は私にとって新しいものではなく

「前からずっと知っていたもの」

だった。

置き忘れてきた感覚を取り戻した、思い出した、それが正確な表現なのかもしれない。

思い出した、そう、これだ、この感覚だ!


10年以上前、とある自己探求系のワークショップを受けた時に

「今までの人生の中で一番うれしかった瞬間」

を問われた時、出てきたのは大学の時に所属していたテニスサークルが、団体戦で3位を取った時のことだった。

サークルではあったが、テニスもかなり真剣にやっているサークルだった。

10近くあるテニスサークルの中で、首位2位はいつも同じサークルが鎮座していて、私の所属していたサークルでは、3位を目標にみんなで頑張っていた。

大接戦の末、3位になった!

合宿での努力、日々の練習、試合では力いっぱい声を合わせてみんなで応援した。

3位を獲得した日、全ての試合が終わり、輪になりみんなで喜びを分かち合っていた。涙する人もいた。私も泣いていた。

うちのサークルは、「人種のるつぼ」と言われるサークルで、個性が強く、見た目も中身もなかなかの粒ぞろいの個性派サークルだった。

それでも、テニスも飲みも一生懸命、というのが売りで、一見バラバラなのに、まとまる時はまとまる、そんな不思議なサークルだった。

入学当時、私は猫をかぶっていたと思う。周囲に合わせていたと思う。

でも、個性豊かな先輩達に囲まれて過ごす中で、少しずつ、「個性を出していいんだ」と思えるようになっていったと思う。

そして、長期間の合宿生活や、お酒も飲んで過ごす中で、化けの皮ははがれ、色々失態も犯した。情けない姿もたくさんさらした。喜怒哀楽も素直にたくさん表現していたと思う。

そんな私でも、周りの人は一緒にいてくれた。

20年以上だった今も、相変わらず仲良くしている仲間達。

あぁ、既に、大学時代に、私が体験したかった世界はあったのだ。たくさん体験させてもらっていたのだ。

「わたしもあなたも、違う個性を持ったまま、つながり合える世界」

はそこにあった。

人と協働しながら一体感を味わいたい


20年以上前の大学時代の懐かしい出来事を思い出していたら、芋づる式に様々な思い出が浮かび上がってきた。

◆小学校の時の学芸会で、みんなと一緒にたくさん練習して、本番では大成功したこと

◆高校の部活(バレーボール)で、厳しい筋トレも走り込みも、部活のメンバーと励まし合いながら取り組む時間が大好きだったこと

◆社会人になりテキスタイルの営業をしていた時に、工場、メーカー、代理店、お客さんとチームを組み、一丸となって開発に取り組んだこと

◆大学職員として、学生さんのキャリア支援の大きなイベントを部署のメンバー一丸となり切磋琢磨しながら実施に向けて力を合わせていったこと

私にとっての「嬉しかった体験」には、必ず、他の誰かが存在していた。

「チーム」がそこにあった。

その「チーム」の中では、私は100%そのままの「わたし」ではなかったけれども、0%でもなかった。

そこにいる他の人達も、みな、それぞれ、異なる個性を持っていた。

「わたしもあなたも、違う個性を持ったまま、つながり合える世界」

を、

実は、

既に、

私は、

何度もこの人生で体験していたし、それこそが、心からの喜びを感じる瞬間だったことを思い出した。

2024年は自分でそんな場を創った!


「わたしもあなたも、違う個性を持ったまま、つながり合える世界」

それをもう一度体験したい。その場を自分が創りたい。

そのうずきのまま、2024年4月~6月にかけて、CTIで出会ったコーチ仲間2人と一緒に、「HEY!REAL ME SONIC」というイベントを主催した。

コーチ達が、音楽と声を通じて、自分を思いっきり表現する場。そして、つながり合う場。

まさに私が心から体験したい

「わたしもあなたも、違う個性を持ったまま、つながり合える世界」

を体現し合う場。

私自身もステージに立った。大勢の人の前で歌った。表現した。

何度も練習したのに、本番で歌詞を間違えるという・・・。でも楽しかった!!!!
やりきったよー!みなさんありがとう~!!!!!!
感動で思わず涙・・・。

何もかも初めての試みで、戸惑うことも、しびれることもたくさんあったけれども、それ以上のワクワクもドキドキもたくさんあった。個性豊かな仲間と一緒にこの場を創れたことが本当に嬉しくて。今思い出しても泣けてくる・・・。

そして、この場に立ち会ってくれた仲間や観覧に来てくれた方達の多くは、CTIジャパンを通じて出会った人達、コーチングを通じて出会った人達だ。

2012年の基礎コースで出会ったCTIジャパンの「コーアクティブ・コーチング®」の世界が、12年の時を経て、再び、私にたくさんの喜びと感動をもたらしてくれた。

これまでも、そしてこれからも


私も素晴らしい。

あなたも素晴らしい。

みんな違ってみんないい。

自分自身を大切にしながら

目の前の相手も大切にしていける。

そんな世界をずっと願っているし、それを何度も何度も体験したくて、この人生を選んできているのだろう。

ありがたいことに、私の46年の人生の中に、既にたくさんそれはあった。でも、忘れていた。

「わたしもあなたも、違う個性を持ったまま、つながり合える世界」

私がこれを心から大切にしていることを思い出させてくれたのは、2012年のCTIの基礎コースだ。

あの時、涙が溢れて止まらなかったのは

「やっと思い出したね。これが本当に大切なことだったんだね」

という涙だった。

きっと私は、一生、これをやっていくんだと思う。

プロコーチとしてはもちろん、それ以外の様々な活動の中でも、私はそれを体現し続ける人でありたい。

CTIジャパンに出会えて、コーアクティブ・コーチング®に出会えて本当に良かった。

大切な願いを思い出させてくれてありがとう。

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