山が欲しい 小屋も欲しい
文学フリマ購入品の一部の紹介です。
文フリで、忘れかけていた自分の好きなものと出会い直しました。
山を買う
森の出版社ミチクルさんの発行。
小学生未満の頃だと思うけど、丘があって花が咲いていて小川が流れて動物がいて小さい家がある、そんな自分の理想の庭の絵を何枚も描いた記憶があります。それを思い出しました。
これしちゃったらどうなっちゃうのー???みたいなことで、やっちゃうことが、大小あれど人生にはあると思うんです。
廃材もらって小屋でもつくるか
この本、本当に良かった!
宣伝文句は、あこがれの富良野に五郎さん家風の小屋を20日で建てて暮らす――環境にも懐にもやさしい大人の秘密基地のつくり方ガイドとのこと。札幌の寿郎社さんの本です。
自分の小屋があるって、最高でしかない。
自分で考えて身体を動かしてつくることの楽しさが存分に伝わってきて、とても良かったです。
文章もとっても素敵だったんですが、同じくらい良かったのがこの本の作り。紙の手触りもいいし、開いた時の文章とイラスト、写真の配置や分量、カラーの色調や量も好感しかないし、イラストはもちろん素敵だし…。
何より、綴じ方が多くの本と違って、ベタッと開くようになっているのです。これって建築の設計図面でよくあるヤツだと思うんだけど。設計図面を引かずにつくった小屋の本として、とんでもなくカッコイイと思いました。
『山を買う』も、結局は荒れ地を購入し、自分たちでちょっとずつ手を入れていくので、この2冊は「自分でつくる」楽しさを思い起こさせてくれました。
思えば、文学フリマも「本をつくりたい」っていうね、場所ですから。自分の手で何かつくりたいですね。