現代の「貧困」を考えるツアー【スタディツアー紹介】
みなさんこんにちは!リディラバ教育旅行チームです!
リディラバ教育チームでは、「私は社会を変えられる」をコンセプトに、中高生のみなさんと一緒に、社会問題の現場を訪れるスタディツアーを行なっています。(具体的にどんなことをしているかはこちらをご覧ください。)
今回は、ホームレス問題の解決に取り組んでいる企業を訪問し、私たちに何ができるかを考えるツアーをご紹介します。
ホームレス問題の現状
みなさん「ホームレス」という言葉を聞いて、どのような人を思い浮かべますか?
日本で定められている「ホームレス」の定義は、「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」に限られています。(2002年ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法より)
厚生労働省の2021年度調査によると、全国のホームレスの人の数は3,824人で、2007年の18,564人から年々減少傾向にあります。
しかし、「ネットカフェ難民」と呼ばれるような住居を持たないが路上で生活をしていない人たちの数は、このグラフには含まれません。このような、統計に現れない「見えないホームレス化」は深刻な問題になっています。
ホームレスは他人事?
みなさんは、自分自身や友人が「ホームレス」状態になることを想像したことがありますか?
ホームレスになってしまう可能性は、誰にだってあります。
ホームレス状態になる経緯は、人それぞれです。失業、借金、奨学金の返済、債務、病気、障害、家族との離別など。中には、明日私たちに起きるかもしれない災害での被災がきっかけの方もいらっしゃいます。
そして、一度ホームレス状態に陥ってしまうと、脱出するハードルは非常に高く、約3分の1の人が10年以上も同じような生活を強いられていると言われています。
現代の「貧困」を考えるツアーへ
このツアーでは、ホームレス状態の人の自立を応援している団体さんを訪問します。
ツアーではまず、担当者からホームレス問題の現状について講義形式で教えてもらいます。ホームレス問題の背景には、本記事でも紹介しきれていない他の社会課題との複雑なつながりがあります。
日々ホームレス問題と向き合っているからこその講義を聞くと、想像する以上に深刻な問題の背景に、校外学習気分でバスを降りた生徒たちの表情が変わります。
そのあとは、実際にホームレス経験のある方に、ホームレスになった経緯、抜け出す難しさについてお話を伺います。生徒からの感想には、「ホームレスは自分に関係ないことだと思っていたけど、自分に起きてもおかしくない経緯で驚いた」という声もあり、問題を自分ゴトとして捉えるようになります。
最後に、ホームレス経験のある方の指導のもと、ダンボールハウスを実際につくる体験(※)をします。(※時間が十分に取れるツアーに限ります)
これまで頭の中で想像していたホームレスの人の生活が、目の前に形として出来上がる工程の中で、自分たちに何ができるのか考えながらグループで完成させていきます。
路上で生活をするホームレスの人の数は減少する一方で、「見えないホームレス化」が深刻化する現代の「貧困」。どこか遠い話に思える現状を当事者の方々から伺い、現代の「貧困」について考えてみませんか?
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