中高生が社会問題を学ぶとどうなる?リディラバの教育プログラムを紹介します!
みなさんこんにちは!リディラバ教育旅行チームです!
リディラバでは、全国の中学、高校と連携して社会問題を学ぶきっかけづくりをしています。まずはこの記事で、リディラバは中高生とどんなことをしているのか、そしてこのnoteで今後発信していくことについてご紹介します。(リディラバの紹介はこちら)
リディラバ教育事業のコンセプト「私は社会を変えられる」
経済の停滞、少子高齢化など課題先進国と言われて久しい日本。それに加え、「社会はどうせ良くならない」「自分が何かしても社会は変わらない」そんな風に自分や社会のことを捉えてしまっている子どもたちは多くいるのではないでしょうか?実際に2019年に日本財団が行なった「18歳意識調査」では、諸外国に比べて社会を変えられると実感できていない状況が浮き彫りになっています。
リディラバは、「社会はどうせ良くならない」「自分が何かしても社会は変わらない」という社会に対する無関心を、「社会には問題がある。でも、これから私たちが良くしていく」と子どもたちが当たり前にそう考えられる社会を目指しています。
リディラバは中高生とどんなことをしているのか?
リディラバでは全国の中学校・高校向けに2つの教育プログラムを提供しています。
⑴スタディツアー
みなさんの母校の修学旅行はどんな旅行だったでしょうか?
海外に行った!山に登らされた!友達と買い物をしまくった!よくわからない講演を聞いた!好きな人に告白した…
様々な思い出があると思います。ほぼ全ての人が経験する「修学旅行」「遠足」「社会科見学」などの学校行事に、私たちリディラバはお邪魔させてもらっています。そしてそこで中高生のみなさんと一緒に、社会問題の現場を訪れるスタディツアーを行なっています。
スタディツアーでは国際問題から身近な問題まで、様々な社会問題の解決に取り組む現場に足を運び、五感を使って社会課題を学びます。今話題のSDGsとも関連の深い現場ばかり!そして現場で感じたことを言葉にして共有することで、自分の考えや意見をより深めるワークショップを行なっています。現在30以上のテーマのスタディツアーに、年間3000人ほどが参加しています。
実施可能エリアは、首都圏がメインです。さらに2020年からは京都大阪・沖縄でも実施が可能になりました!(京都大阪・沖縄エリアの詳細はこちら)
⑵探究学習教材
実際に現場に行けるのは魅力的だけれども、現場に行くほどの時間を取るのが難しい…という声を受けて、リディラバでは教室内で社会問題の現場の声を聞いて、問題の構造や解決策を考える動画教材の開発を進めています。
さらにこの教材では、この度の学習指導要領の改訂によって導入された「探究学習」のプロセスに則って、社会問題をより深く学ぶことができます。
リディラバでは、ある社会問題との出会いを通して生徒が思う小さな「なぜ」という小さな疑問から課題を設定し、多様な立場からそのテーマについて語るインタビュー動画を見て情報を収集し、集めた情報を整理・分析して社会問題を構造的に捉え、自分の考えをまとめて表現することを通して、社会問題をテーマに探究学習活動ができる教材を開発、提供しています。
リディラバ式・社会問題へのやる気スイッチはどこにある?
ただ楽しいだけのはずの修学旅行や、ある意味息抜きの時間でもある総合の時間に放り込まれる、固苦しい「社会問題」をテーマにした学びのプログラム。生徒は真剣に取り組んでくれるのか?あるいはテーマが難しすぎて諦めてしまう生徒が続出するのでは?と質問を受けることもよくあります。
そう思った方は、ぜひこの動画を見てみてください。
とある私立の男子校での、スタディツアー後のプレゼンテーション大会の優勝発表の様子です。
別にこの大会で優勝したからといってリディラバから金一封を差し上げているわけではありません(笑)彼らが本気で社会問題について取り組んで、心から学びを楽しんでいるその原動力は何なのか。それはリディラバの学習プログラムで大事にしている2つのポイントです。
1つは、「社会問題解決に挑戦するかっこいい大人との出会い」
スタディツアーや動画を通じて生徒に話をしてくれる大人は、みんな社会問題の解決のために真剣に取り組む人たちです。そんな大人たちは、頭をひねり尽くして考えた課題解決のモデルを生き生きとした目で語り、そして時には挫折の経験があったことを、少し恥ずかしそうに、でも明るく語ります。その姿を見て生徒たちは「かっこ良い」と思い、そして決して手の届かな範囲ではない「憧れ」を抱くようになります。
そしてもう1つは「問題の現場を見たり、構造を知ることで起こる感情の揺さぶり」
時には、スタディツアーや動画の中で、社会問題の現場や当事者との出会うこともあります。たとえば、食品リサイクル工場に大量に運ばれてくる炊きたての白飯や、犯罪を犯してしまったことを心から反省し真面目に刑期を終え、人生の再スタートを切ろうとしているにも関わらず受刑者というレッテルに苦しむ方など。
実際の現場を見たり、生の声を聞いたりして感じたある意味「同情」のような気持ちは、なぜ炊きたての白飯ばかり運ばれてくるのか?なぜ受刑者を雇う企業は少ないのか?と小さな「なぜ」を深掘りしていくことで、誰か1人の悪者がいるわけではなく不条理な社会システムによって引き起こされている社会問題の理不尽さにたどりつきます。すると生徒の心は激しく揺さぶられ、「この問題を何とかしたい」と課題解決へと向かう気持ちに変わっていきます。
これからnoteで発信すること
これからこのnoteでは、スタディツアー実施レポートや開発の裏話、さらには実際にリディラバのプログラムに参加した中高生、先生のインタビューなどを発信していく予定です。
興味を持って頂けた方は、ぜひフォローをお願いします!
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