新しい認知症観とは?“常識”を捨て、認知症の人に「寄り添う」ことが、その人らしさの尊重に繋がる
ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル
みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。
日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。
新しい認知症観とは?“常識”を捨て、認知症の人に「寄り添う」ことが、その人らしさの尊重に繋がる
本日紹介する記事はこちら。
「寄り添う」とはどういうことか――認知症に必要なケアのあり方とは(後編)
今週、「認知症基本法」にもとづく「認知症施策推進基本計画」案が了承されたことが報じられました。
基本計画案では、新しい認知症観の考え方を広める必要性が明記されています。
新しい認知症観とは、「認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人一人が個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望をもって自分らしく暮らし続けることができるという考え方」のこと。
それでは、新しい認知症観を実現させるには、具体的にどのようにしたらよいのでしょうか?
一例として、「食事は箸をもって食べるもの」「夜は布団で寝るもの」などの“わたしたちの常識”にとらわれないことで、「その人らしさ」を尊重して寄り添える場合があります。
社会福祉法人福祥福祉会理事長の阿久根賢一さんに話を聞きました。
「寄り添う」とはどういうことか
――認知症に必要なケアのあり方とは(後編)
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認知症の症状に、自分がいま「いつのどこ」にいるのかがわからなくなってしまうことで、いま目の前で起こっていることが正しく理解できず混乱することが挙げられる。
阿久根さんはこの混乱状態に対し、「ロジカルケア」と「ラテラルケア」という二つのアプローチを実践している。
ロジカルケアは、その瞬間瞬間の理解を助けること 。
例えば、入居者が汚れた衣類をタンスやかばんに戻してしまう問題があったが、かごに「脱いだ衣類はここに」と紙と写真を付けたところ、正しく入れられるようになった。
ラテラルケアは、本人の見る世界に入っていくこと。
例えば、手づかみで食事をとることを否定せず、無理に箸やスプーンをもたせることをやめたところ、減っていた食事量が元に戻った。
そして、阿久根さんは、このロジカルケアとラテラルケアの順番が重要だと話します。
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