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30万キロを目指す

お盆は富山の実家へ行った。
千葉から富山へは、外環道⇒関越道⇒上信越道⇒北陸道を行くのが最も近い。

しかし今回は長岡にある『江口だんご』へ行きたかった。そして関越道の所沢~藤岡JCT間が大渋滞だったので、外環道⇒東北道⇒北関東道⇒関越道⇒北陸道へと進む変則ルートで富山へ向かった。そのルートでも全行程が50キロほど延びるくらいだ(430⇒480キロ)。

その50キロを大きいと見るか小さいと見るかは、移動に対する慣れや個人の距離感によると思う。走らなければならない距離が1割以上長くなるので、普通は選ばないルートかな。ただ、その選択のお陰で渋滞にあわずに済んだ。

渋滞を避けたいのは車のためだ。僕はそんなにイラつきやすい性格ではないし、もちろん好きではないけれど自分の精神的には長い渋滞にも耐えられる。

ただ、私用のキャラバンの走行距離23万キロが見えてきて「何でもござれ」という気持ちではいられなくなってきた。実際の現状は、水温が上がったり吹けが悪くなる等の不穏な兆候は一切無い。でも近年の異常な夏の暑さの中をそこそこの年式の車で3時間もかけてチョロチョロ進むというのがダメージにならない訳がない。酷使している仕事用のNV350と違って、このE25キャラバンはずっと大事に乗りたいと思っているので負荷が気になる。


200系ハイエースのデビューとほぼ同時期にリリースされたE25キャラバンの評価は決して高いものではなかった。デザインがダサいし荷室が短い、というのがその理由だ。その他にもオートマの出来やメンテ性など、ハイエースに劣るところを探し始めたらキリがない気がする。ただし実際に所有して使用している上では故障しないし整備性が悪いこともない感じだ。そもそも貨物車なので毎年車検があって、ちゃんとした工場に車検に出せば大丈夫。突然駄目になるのは電装系だけど、それはハイエースも同じ。

ダサくて荷室が短いっていうのも僕にはちょうどいい。威圧的な見た目じゃないのが○。そしてキャビンが広いのが◎。

ハイエースやNVは長尺物を積むためにキャビンの前後長が犠牲になっていて、身長が170CMの僕でもやや窮屈に感じる。インパネやハンドルが近すぎて運転席の床に落ちたものを拾うのに苦労する。世間の職人には大男が沢山いるけど皆どうしてるのかな?

サーフボードや自転車、バイクくらいしか載せない僕には規格限界の積載性は要らないので、まさにちょうど良い。
などと、とっくの昔に終売になった車をヨイショしても仕方がないか。

NV350も決して悪い車ではなくて、去年廃車にした車両は37万キロ走った。だからこのキャラバンもできれば40万キロを目指したい。現実的なところでは30万キロかな。

最近とても思うのは「若い頃は色んな車種に乗る」という事に憧れがあったし、それが重要な経験、知識だったけれど、歳を取ってきたら「特定の車に長く乗る」という事に価値を感じる。
対人関係にも同じような感覚があって、歳をを重ねて尚、知り合いが多いことを自慢する人には人当たりがロクな人がいないし、特定の大切な人がいる人は他人に対してもそれに準じた愛情をもって接している気がする。それは僕の性善説的なものの見方かもしれないけど、そんな気がするし、そうであってほしい、と思う。

『江口だんご』にはまた行きたい。長岡のこだわりのお団子屋さん。

通った学校付近からの眺め


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