補給食の話をしよう
香月堂を知ってますか?
香月堂は愛知県豊川市に本社がある焼菓子メーカーで、コンビニやスーパーでその商品を買うことができる。
ローソンや無印で売っている縦長のバウムクーヘンや、ファミマで売っているフィナンシェやマドレーヌ、パウンドケーキ等、それらがほとんど香月堂の商品だ(製造はグループ会社が行っているモノもある)。
僕は遠方に仕事に行った時でも一度は買うようにしていて、
今までに「無いぞっ!?」となった記憶がないので、おそらく北海道、沖縄を除く日本全国で購入可能なんじゃないかと思う。
(ただし残念ながらセブンにはない….)
もしかしたら北海道、沖縄でも買えるのかな?
なぜ香月堂の話をしたいか、と言うと、僕が純粋に好きだから。
僕が初めて香月堂を認識したのは学生時代。
まだ愛知県や岐阜県内にサークルKが沢山あった頃で、ほとんど全てのサークルKに香月堂のバウムクーヘンが置いてあった。
丸い輪状のやつ。
その頃の僕は母親のお下がりのミニカ4WD(550cc!)かDT200WRを転がして、暇があれば愛知から岐阜、長野にかけての山中を走り回っていた。愛知は比較的、ガソリンが安かったので80円/Lくらい(レギュラー)だったと記憶している。特に何か目当てがあったわけではなく、ただ走る事が楽しかった頃だ。
時間(と当時の彼女)が許す限り、走り回っていた。大学の授業のことは忘れてしまったけれど、運転技術と道のコンディションの読み方は今でも役に立っている。
そうやって走るのに夢中になっていても腹は減る。
そんな時に僕がよく買ったのが香月堂のバウムクーヘンだった。
サークルKかタイムリー(岐阜に多かったローカルコンビニ)に寄ることが多かった。
はじめは手頃で美味しいくらいの認識だったけれど、その内に選んで買うようになった。
商品の裏を見て『香月堂』と書かれていれば安心の印。
オロナミンCとバウムクーヘン、タバコを買って、適当な小川を上から眺められる場所で休憩するのが好きだった。
今ではタバコは辞めて、オロナミンCがコーヒーになった。
話は変わるが
「疲れたぁー」っていう時に甘いものを食べたいタイプとしょっぱいものを食べたいタイプがいる。僕は血統書付きの『甘い方』で間違いないのだが、以前仕事で一緒になった柔道家(オリンピック銀メダリスト)は『しょっぱい方』の人だった。
彼女とは一緒にサーフィンをする間柄でもあったのだが、海上がりに「ラーメン行きましょう!」となる。僕としてはミスドとかベーカリーで甘いものが食べたいタイミングなので、そういう人もいるのか!? と初めは驚きだった。
まあ、でも考えてみればエネルギー補給のベースを炭水化物に頼るか、脂質、タンパク質に散りばめて摂るかの違いがあったと思う。日本代表になるくらいのエネルギーや筋肉がある人は甘いものだけでは体を造る(維持する)事が難しいのかもしれない。だから栄養のバランスを考えれば、しょっぱいもの、の方が体には有益なのかもしれない。
一方で
お盆に富山で見たテレビで、刑務所内で調理の指導をしている教官が言っていたけれど、彼女いわく
「栄養学的には全然必要ないけど、デザートは心の栄養になるから大事にしている」とのこと。
そうだよね。心の栄養。いいこと言うなー。
『甘い方』の僕は少し救われた気持ちになった。