謎が解ける=謎が作れる、ではないお話し。
こんばんは、RiddleTimezはしもとです。
久しぶりにnoteを更新する気がしますが、謎解き制作のお話をしていきます!
謎が解けなくても作れる人はたくさんいる。
よく質問される内容です。謎を作っていると言うと「謎も解けるんですか??」って。
RiddleTimezのはしもととみーの2名は、謎は全然解けません(好きなだけです)。
SCRAPさんを基準にすると謎検は平均点も取れないことも多いですし、脱出ゲームも失敗率が圧倒的に高いです。
先日もフリーレンとコラボしていた脱出ゲームで失敗をかましてきました。。。
謎が解けて謎も作れる人もたくさん。
たくさんいると思いますしそっちの方がクリエイターになる道としては、王道だとは思います。ですが、そうでない人も結構いるように感じます。
実際、他の謎解き会社のクリエイターさんと話していても小謎が全然解けないのに周遊型を量産する人もいます。
謎制作には、謎が解けるよりも大事な要素がある。
今回のnoteでお話ししたいことはこちらです。『難しい謎を作るだけ』が謎クリエイターではありません。
むしろもっと大事なことがたくさんあると思っています。
ぜひ、これから謎解きで食べたい方やRiddleTimezがなんで謎が解けないのに制作できているのか知りたい方に読んでいただきたいです。
謎制作で大事なことは3つ。
実は別のnoteでまとめた「謎解きをビジネスにする方法とは?」と似た部分があったりします。
1.ターゲットを理解すること。
謎クラに向けたコンテンツだけで食べていけているなら必要ないと思います。ですが、時には、ファミリーや初心者が参加する企画も必要になることもあります。
謎解きに慣れていない人をターゲットにした企画を作ると想定外って結構おきます。
例えば、冊子に書いてあるのに指示を無視してMAPを見てピンが振っている場所をまずは行ってみようとする人(結構います)。
例えば、いろいろなアイテムが手元にあるのに、メイン冊子だけしか見ずに詰んでいる人(これも結構います)。
目線を落として制作することって意外とできないクリエイターはいるものです。
2.無駄なストレスを下げる作業や意識。
すごいクリエイターが作っている謎でも、不親切だなぁと感じることがよくあります。
移動時の誘導の甘さがあったり、言い回しが難しい問題文があったり。
例えば、「情報を拾ったら手元の謎を解きましょう」とかって「情報を拾う」って何?って思うこともあります(はしもともしていたらごめんなさい・・・)。
かといって、全てを文章で書きすぎても読みづらくてストレスになります。
最近RiddleTimez内で話していたのは「迷路は同じ道を2回通ってはいけない」は暗黙の了解で書かなくてもいいのか?という議題です。
書いた方が丁寧だけど、そのせいで問題文が1行追加されて読みづらくなるストレスをどうしようかという話でした。
このあたりを考えるスタンスとターゲットや場面に応じて変えられることが大事なんだと思います。
3.小難しい謎よりひらめきが求められる。
これは初心者だけでなく謎クラにも当てはまると思います。
少し前までは、「難しい問題は、作ったクリエイターすごい!」ってなっていましたが、今は謎が世の中に定着したり、謎会社が増えたりしているので、「小難しい問題」だけでは戦えなくなりました。
それよりも、周遊であればその場所でしかなり得ない謎であったり、脱出ゲームではクリアできるかできないかのギリギリの難易度と納得度の高い仕掛けだったりが求められていると思います。
「難しい謎」を披露できるのは、商業用のイベントではまず難しくなったように感じます。
謎が解けなくても謎を作れる方法。
今までのことをまとめていきますが、重要なことは謎を解けるようになることではないと思っています。それよりも視野の広さと経験値だと思っています。
クリエイターは時にイベンターとなるべき。
例えば、会場内の動線はどうしよう、滞留問題やネタバレ問題はどうなるのか、細かいアイテムが多すぎて無くすんじゃないか、とかとか、このあたりは厳密にはクリエイターの仕事ではないのかもしれません。
クライアント様がいて、参加してくれる参加者様がいる。
全員がハッピーになれるように企画制作するのって、イベンターって言った方がしっくりくるかもしれない、と最近感じています。
あとは営業や企画?そうした幅広い職種を一手にできる人って珍しいなぁと。
そう言う意味では、クリエイターは制作に専念して他のスタッフに任せるべきなのでしょうか。とも思ったり。
とにかく現場に出ること。
って書きながら最近現場で参加者様と話していないな〜と反省しています。
自分が作った謎や指示、誘導、ギミックがどんな結果なのかやっぱり現場で直接見ることが大事だと思います。
実際、先ほど書いた「説明文を読まない〜」みたいなことも現場のデバック時に起きました。
冊子を渡す。「では内容を確認して実際に謎を解いてみてください!」
デバッカー:冊子裏表紙のMAPを見て一番近いピンにまず行ってみる。
「ちょ・・・」
そんな経験は現場じゃないと分からないし、アンケートに書いてくれればいいですが、途中でやめちゃって意見を拾えないことも多いことでしょう。
RiddleTimezも丁寧な謎を作れるように頑張ります。
よく、「誘導指示が丁寧」とか「理不尽な謎がない」とか言っていただけます。本当にありがたい話ですが、まだまだ気づけていない不親切な部分があると思っています。
もっと広い視野で丁寧な謎が作れるようにもっと頑張ります。
この頑張りはクリエイターではなくイベンターとしての頑張りなのかもしれません。
そんなことに共感してくれるクリエイターが増えてくれると嬉しいなぁと思っています。
ぜひ、素敵な謎が世の中に広まることを楽しみに待っています。RiddleTimezももっとレベルアップしていきますので、これからもよろしくお願いいたします。