新時代の小説投稿サイトの提案~トークンコミュニティ型小説投稿サイトの素案~
数年前にWEB小説が流行ってからその需要は増え続け、いくつもの小説投稿サイトが誕生してWEB小説業界は混沌としているところですが、どの小説投稿サイトも大体似たような問題を抱えている気がします。
①複垢不正
②相互評価
③ランキング上位の優位性
④心ない言葉
⑤作品が評価される割合の低さ
⑥新作に光が当たりにくい
⑦コアな人気があるのに評価が上がらない優良作品
⑧マネタイズの難しさ
などなど…
しかしこれらがまとめて解決出来る可能性のある案があるとしたら、どうでしょうか?
そんな都合の良いモノなんてない!と思われるかもしれませんが、もしかしたらいけるかも!と思う仕組みを見付けたので提案させてください。
それが
『トークンコミュニティ型、小説投稿サイト』
です。
それでは説明していきます。
従来の小説投稿サイトでは、一つのアカウントで一つの作品に誰でも同じポイント数を入れることが出来ました。
例えば、なろうなら評価10とブックマーク2の12ポイント。
カクヨムなら評価3とフォロー1の4ポイントです。
これはどのアカウントでも変わりなく、差はありませんでした。
しかし『トークンエコノミー型小説投稿サイト』ではそこに差を付けます。
どの基準で差を付けるかと言うと、主に『トークンの保有量』です。
ざっくり言うと、100トークンを保有しているユーザーの評価と、1000トークン保有しているユーザーでは評価ポイントに10倍の差が出る、という感じです。
では、トークンとはなにか?
というと、サイト内で使える仮想通貨みたいなものだと考えてください。
トークンは『作品の投稿と、作品の評価』によって増やすことが出来ます。
具体的にその流れを説明すると。
まず、作者がサイトに作品を投稿し。読者はそれを読んで良い作品だと思った場合『自身が保有するトークンの一部を作品に投票』します。
そのトークンはそのまま作品の評価ポイントとなり、作者が獲得し、当然ながら読者の保有トークンは減ります。
そして、その作品が他のユーザーにも評価され、作品の総合評価が増えることで評価したユーザーにトークンが還元されていく仕組みです。
例えばですが、100トークンを持つユーザーがとある作品に10トークンを投票出来た場合。そのユーザーが投票した後に作品の評価トークン数が1000増えるごとに10トークン還元され。
1000トークン持つユーザーが100トークンを投票した場合。作品評価が1000トークン増えるごとに100トークン還元される感じです。
そして仮に投票した作品が自分以外の人には評価されず、トークンが増えなかった場合、当然還元はナシです。
さて、このシステムでどう変わるかですが。
①新規アカウントの影響力を下げ。アカウントの影響力を増やすにはトークンの運用が必須になることで、複垢の影響力を下げ、大量の複垢の運用を困難にする。
②自分のトークンを削らないと投票出来ないことで、相互評価を抑制する。
③既に伸びきっている上位作品より、これから伸びそうな作品を探して投票しようとする動機づけ。
④長くアカウントを育てることになるので、発言には気を付ける(かも?)
⑤作品を発掘して評価して、それが結果に出る流れの可視化で、評価する楽しさを作る。評価する動機づけ。
⑥③と同じ。新作発掘の動機づけ。
⑦目利きなコアな読者の濃い支持がポイントに繋がるかも。
⑧トークンをお金に交換。
こんな感じです。
面白い作品を人より早く見付け、評価する方向へと読者を誘導する流れ。
現時点での素案では完璧とはいえませんが、実はこのシステムはSteemitという海外の投稿サイトで採用されているものを小説投稿サイト用にちょっといじっただけなので、既に形としては存在しています。
日本ではALISとかも似た感じっぽいですね。
自分の中でもまだ完全にまとめられていないし、細かい部分の数字とかは適当ですが。まぁこういうのもあるんだぜ!ってな感じで素案を出してみたので、偉い人がちょっと検討してみてくれたら嬉しいです。