Ricoraは子どもたちの居場所
子どもが子どもらしくいれる
いっぱい抱っこされて
いっぱい遊んで
いっぱい愛される
そんな子どもの時間をめいいっぱい楽しんでほしい。それが私の想いです。
この考えに至るまで、私自身は医療の世界でしか通用しない看護師だったと思います。
看護師であるからには、体調管理は専門中の専門で、しんどくなったり何かあった時に対応するのが仕事と考えていたガチガチナース。
11年前を振り返ってみると、重症心身障がい児の子ども達と出会った頃の私は、ひどいもの。
重い障がいのある子どもと遊ぶ?楽しむ?何のことか分からない!?
病院の中では絶対に療養させられている子ども達の日常生活を想像すら出来てませんでした。
例えば。『抱っこしてあげる』ことも、手が震えてピクピクしてるけど、大丈夫かな?嫌がってるんじゃない?しんどくないの?と私が緊張・・・
『公園に行って滑り台して遊ぶ』ことも、そんな事してもいいの?どうやってするの?何かあったらどうするの?やめて〜。と、私が怖じ気づき子どもと向き合うことに悩む毎日の連続でした。
この職場の意味を悩み模索し続けて6年も費やした私にも転機が訪れます。
それはデイとは違い自宅で過ごす子どもと家族との出会いでした。その世界は、あまりにもユーモアたっぷりで、あまりにも珍しくて、そして、何より障がいのある無しに関わらず子どもは子どもなんだ。「子育て」なんだと教えてもらうことが出来たからです。
医療では第一優先となることも、生活となればそれは第一優先ではなくなる事を知りました。
もはや、その知識は通用しません(笑)
注入中の経鼻チューブをなわ跳び代わりにして、ピョンピョンと嬉しそうに跳び越える姉妹を見た時には、想像をはるかに超えひっくり返りそうになりました。
そんなこんなの経験があって、重心の子どもやご家族さんと関わらせて頂き11年
重心児や医療的ケア児の子どもと出会うと、なぜか私の方が嬉しくて、可愛いくてギュッと抱きしめたくなります。
そこには、真っ直ぐな計算のないピュアな姿と、毎日を懸命に力強く生きている姿があるから。
そして、その命を育み愛おしく毎日毎日向き合って、悩み喜び、私と同じように「子育て」をされているご家族さんの姿が手にとるように見えるから、愛しさであふれ大好きなのです。
本当に子育ては障がいのあるなしに関わらず、予測がつかないことの連続で本当に毎日が大冒険!
同じ大冒険をするなら、楽しくおかしく、イライラせず、まぁ〜るい気持ちがイイ!と感じる日々。
命と向き合う職業の看護師と、懸命に命を輝かせる重心の子ども達が、私の中でリンクしたことが魅力となり 今日に至っています。