「私と転職活動」心変わり⑫生活費と深く関わる。そして役職や条件に目が眩む。
仕事をする上で、次のランク帯があることは、とても魅力的です。役割と責任が増えるにつれ、いただけるものだけでなく、やりがいが増えていくことも魅力です。私は20代の頃、4つの役職を経験しました。なので、そのおもしろさも知っています。それをもう一度やりたくて、管理職候補の求人にも応募しましが、それよりも、現場で力になることを望んでいることに気付き、希望条件から出世という文字は、いつからか消えていました。
求職中は収入がないにもかかわらず、それなりの出費がかさみます。履歴書を郵送するにも、自分が移動するにも、徴収される社会保険や税金にもお金が必要です。仕事をしている時は、気にとめる間もなく支払っていた生活維持費。そこに目を向ける時間ができると、その生活維持費という現実が追い討ちをかけてきます。
こんなことをしている暇もないのだと、自分が置かれている立場を理解した時、「もう、理想などはいい。」と、基本給や福利厚生などを重視し始めるのでした。それを入り口にすると、結果、役職や難易度、そして就労条件が絡んできます。さらに、高いポジションまでの最短距離まで比べはじめます。その時、私は思いました。生活が維持できないと、仕事を頑張ることも難しくなるのだなと。
私は、自分の意思で転職を決め、失業状態になりました。そして、自分の計画性のなさで出費のダメージをくらいました。失業状態は、自業自得でも腑に落ちないことがあるのに、そうでない人は、どうなってしまうのだと、考えさせられました。