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【歪な愛の形に正解はあるのか】

今日は、体調の兼ね合いで体を休めるために会社を休み
せっかくだから、有意義に使おう思い
普段見ることのないような映画を見てみようと考えていた。

アクションやアドベンチャーのような派手な演出は求めておらず
暗中模索しながら探していて、この作品を見つけた。
なぜそれを選んだかは、わからなかったが
自分としては結果的に素晴らしいものだった。

今回はロシア映画である
美しすぎる裸婦』を紹介していきたい。

あらすじ

物語はとある展示会から始まる。
写真家であるアンドレイは変装して、会場に入るものの
その作品は評価されているとは到底言えないものであった。

変装を解き、会場にもどると
先程までの態度とは一変して上っ面の褒め言葉を述べる者たち。
周りに集まる者たちの手のひら返しに
うんざりする中で、視線を背けると
彼には見向きもせずに作品を眺める女性がいた。

その後、会場をあとにしてカフェテリアに向かうと
なんとそこには先ほどの女性が一人で席に座っていた。

アンドレイは居ても立っても居られず、声をかけると
彼女は聾唖者であることがわかる。
名前はマレーナ、小さな劇団でパントマイムをしているとのこと。

彼女の容姿に惹かれ、自身の作品でもスランプを感じていた
アンドレイは無理を言って、マレーナにモデルの依頼をする。

始めは、自分が作品のモデルになるということに
驚き、喜びを隠せないマレーナだったが
徐々に、二人の関係は歪に捻じ曲げられていくのであった..,

過大評価でないほどの美貌

作中に登場するヒロインであるマレーナ役のマジャ•ゾパ
これが本当に美しい容姿の持ち主であり
また、口がきけないという聾唖者という設定が
さらに美しくさせているのではないかと思えるほどであった。

個人的にロシア人女性は、海外の女性の中でも
非常に容姿端麗なイメージがあり
やはりスクリーンの世界に招かれる存在ともなれば
殊更、心を鷲掴みにされてしまうほどの存在感であった。

女優やモデルに関して、自分はあまり詳しくないものの
一目見ただけで虜になってしまいそうなほどであった。

襲うことだけが恐怖ではない

この作品の見どころは、
やはり徐々に狂気が現れるところではないかと考える。

ジャンルをよく見ずに鑑賞を始めた自分も
最初はロマンス映画なのかなと勘違いしてしまうほど
風景や音楽のセンスが、美しすぎた。
海外を訪れたことがないため、異国情緒のある風景が映る映画は
一種の旅行ではないかと思えてしまう。

話が逸れてしまったが、主人公であるアンドレイの
優しそうな雰囲気はそのまま変わらないかのように見える描写が
より一層の恐怖を引き立てる。

芸術家というものに対して偏見はない。
むしろ自分は芸術作品などを見るのは好きだ。
かの有名なゴッホも耳を切り落としたと言われていたり
美的センスを求められる者たちは
いつしか常人には理解できない狂気を持ち始めるのではないかと
考えさせられてしまった。

二人の関係性の行方

ここまで、作中の一部分だけにフォーカスをして
紹介してきたが、この作品は賛否両論わかれる。

なぜなら、ラストの展開で物語の内容は変わり
さまざまな意見が飛び交うのは間違いない。

自分は、この作品は見てよかったと思えるし
なおかつおすすめできないようなものでは無い。
寧ろ、見た感想を共有したい気持ちがいっぱいである。

是非とも、興味を持った方には
その目で見ていただいてマレーナの美しさ
次第に足音が近くなる緊迫感を味わっていただきたい。

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