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剥製ワークショップ in 広島大学

広島大学の学生さんとちょっとしたご縁ができ、広島大学でワークショップを開催させていただきました。


今回は2名の学生さんが参加されたのですが、


それぞれ


ベニズワイガニと



オオバウチワエビ(3匹)を持ってこられました。


ベニズワイガニは過去に制作経験があるので作り方をレクチャーできると思うのですが、実はオオバウチワエビは制作経験がありません。
見るからに斑点模様の塗装が難しそうですね💦
果たして上手く完成まで導くことができるでしょうか?

一抹の不安を抱えながらのスタートとなりましたが、頑張って作っていきましょう。


1日目(2024年8月19日)~除肉、展脚編~

まずはボイル。
予想通り赤く茹で上がりました。

ベニズワイガニの方は元々茹でてあったので、そのまま除肉に移ります。



耳かきを使って身を取り除いていきます。



除肉が終わったら、爪楊枝などを使ってポーズを整えます。



4時間かけて除肉、展脚。
皆さんこだわりを持ってカッコいいポーズに整えられました。

個人的には剥製の出来の半分はポーズによって決まると思っているので、ポーズを整える段階でこだわられるのは剥製師としての素質があります。

初日はここまでで終了。
一週間乾燥させます。



2日目(8月28日)~塗装編~
十分に乾燥し、ポーズも固まっていたので、アクリル絵の具で色を塗っていきます。

オレンジ一色になってしまわないように、グラデーションで変化ををつけていきます。



予想通り斑点模様に苦戦されていますが、辛抱強く塗っておられます。



作業開始から6時間・・・。



なんとか塗りきることができました。 

二人とも慣れないエアーブラシに苦戦されながらも、使っていくうちにどんどん上達され、こんなに見事に塗装されました。
不安だったオオバウチワエビもトラブルなく塗装できたので一安心です ε-(´∀`*)ホッ

後は仕上げのコーティング作業を残すのみですが、きっといい作品に仕上がりますよ👍

2日目はここで終了。
長時間の作業お疲れ様でした。
絵の具が乾くまで乾燥させます。



3日目(8月31日)~コーティング編~
台風一過、大きな被害もなく、絶好のコーティング日和です。

今回はコーティング剤に水性ニスを使いました。
コーティングの際に筆で塗装面を強くこすると絵の具が剥がれる恐れがあるので、慎重に作業されています。


2時間後・・・。


作品完成!

見てください、このクオリティー!

ベニズワイガニはグラデーションが美しく、オオバウチワエビの斑点模様も自然な感じで再現されています。
きっと日頃から生き物をよく観察しておられるのでしょう。
お二人の剥製作りに対する情熱に感服いたしました。
これを機に是非とも剥製の世界へ足を踏み入れていただきたいです。


今回のワークショップを通して、私も学ばせていただく面がありました。
この経験を今後の制作に活かしていくことができればと思います。
私も二人に負けないように頑張ります!


末筆ながら、実験室を使わせてくださった広島大学様、ワークショップにご参加くださったお二人に心より御礼申し上げます🙇

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