字が苦手な子がうれしくなっちゃうほめ方
こんにちは。
字を書くのが苦手な小学生だったリッケンです。
みなさんは字を書くのは得意ですか?
私には、忘れられない思い出があります。
小学1年生の書き方の時間のこと。
担任の先生は、きれいな字を書くと花丸をくれました。
ところが、私はとにかく文字を書くのが苦手。どれだけ一生懸命書いてもなかなか花丸がもらえません。
一方、絵を描いても、字を書いてもピカイチのT君は、シャシャシャシャシャーと適当に字を書いて持っていっても、いつも花丸でした。
喉から手が出るほど花丸が欲しい私は、細心の注意を払い、精一杯丁寧に字を書きました。「うん、これなら大丈夫、絶対花丸!」と勇んで担任の先生のところへ持って行きました。
結果は、・・・・・3重丸。
どうせぼくはダメなんだと自分にレッテルを貼った瞬間でした。
その後、私は教師になるわけですが、自分のように悲しむ子は出したくないと思いながら指導をしてきました。
今日は、苦手な子がうれしくなっちゃうほめ方について書いて行きます。
特におすすめなのは⑤です。最後までお読みいただけたらうれしいです。
①花丸の基準は丁寧さ
私の小学1年生の時の担任の先生の、花丸の基準は、上手い字が書けているかどうかだったのだろうと思います。
それでは、私のようなかっこいい字の書けない子どもたちは救われないと思いました。
そこで私は花丸の基準を以下のようにして語り、子どもたちに伝えました。
たとえ少々形が崩れていようが、全体が丁寧に書けていれば全体に大きく花丸を書きます。
その後、「とめ」・「はね」・「はらい」・「つけるところ」・「離すところ」・「長さ」など指導するところがあれば指導をしますが、花丸はもらえます。
②最上級はVery Good!
丁寧に書けている上、全て合っていた場合は、Very Good!と筆記体で書き、このような絵を組み合わせたマークを入れていました。
③部分花丸
それでも、書くのが苦手なこの場合、全体を通して丁寧に書くことが難しい場合もあります。そんな子には、部分花丸をしていました。
たとえば、ノートに10文書いてきたとして、「漁業に出る」という文の「出」が丁寧にカッコよく書けていたとします。そんな時は、「出」の1文字に花丸をつけます。
本人が近くにいて口頭で伝えられる時は、「「出」の字がかっこよかったわ〜」と伝えます。
口頭で難しい時は、花丸の隣に「いいね!」や「かっこいい!」と書いてほめます。
④前回直しがあった字をほめる
前回直しがあった字は、必ずチェックします。
今回治っていた場合は、すかさず花丸をつけて、「よくなったね!」と口頭で伝えたり、書いて伝えたりします。
最後は、私の一押しの方法です
⑤カッコいいと思う字をせーので指さそう
そのページに丁寧でかっこいいと思う文字があったときに、その子を呼びます。そして、その子と私で、お互いにカッコイイと思った文字をせーので指さします。
そして、その文字を書いた子をほめたたえます。
実際のやりとりはこんな感じです。
2人の意見が一致したパターン
先生との意見が一致すると、子どもは自分の書いた文字に自信が持てます。おまけに、先生が根拠を示すことによって、説得力が生まれます。次もがんばろうという力が湧いてきます。
2人の意見が一致しないパターン
2人の意見が一致しない場合、よくないのではないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、そんなことは全くありません。「確かに!」と先生がその後、その字がかっこいいという根拠を示せれば、2文字分ほめることができます。やる気も出ます。
つまり、「カッコいいと思う字をせーので指さそう」という質問は、どっちに転んでもやる気が出る質問というわけです。
まとめ
以上5点、小学一年生の頃の私のように、字の苦手な子が自分にダメな子というレッテルを貼らないために、私が気をつけてきた「字が苦手な子がうれしくなっちゃうほめ方」でした。
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