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【音楽遍歴】1992年に聴いていた音楽とベスト2アルバム
はじめに
今回は1992年1月から1992年12月に聴いていた音楽とベストアルバムについて書こうと思います。高校までは、学年毎に聴いていた音楽、ベストアルバム、音楽にまつわる出来事という感じで書いてきましたが、大学に入ってからは「学年」の記憶が曖昧なので、聴いていた音楽とベストアルバムは1年毎、出来事は大体の時系列で書いていきます。
1992年に購入したアルバム
1992年もあまりアルバム(EP含む)を買わなかった年だったようです。そして、リストを見て分かったのは、日本のポップスがアルバムの購入が増え始めたことでした。前者は時代的な要因だと思いますが、後者はこの辺りから音楽的指向が少し柔軟になってきたのかも知れません。
The Best of The Art of Noise(The Art of Noise)
0890(The Beautiful South)
Wish(The Cure)
Pop! The First 20 Hits(Erasure)
Mysterio(Ian McCulloch)
Honey's Dead(The Jesus & Mary Chain)
Sense(The Lightening Seeds)
Generation Terrorists(Manic Street Preachers)
Ocean Colour Scene(Ocean Colour Scene)
Us(Peter Gabriel)
Going Blank Again(Ride)
Tears Roll Down: Greatest Hits 82-92(Tears for Fears)
Nonsuch(XTC)
Lefty in The Light(L⇔R)
Lough + Rough(L⇔R)
フロムイエスタデイ(桑田佳祐)
世に万葉の花が咲くなり(サザンオールスターズ)
Everything(Mr. Children)
Kind of Love(Mr. Children)
1992年に聴いたベスト2アルバム
1992年は海外勢では90年代以降に日本でも人気を博して、度々来日もしていたManic Street PreachersやOcean Colour Sceneのデビュー盤が出たり、日本勢ではMr. Childrenの1stミニアルバムがリリースされた年でした。他にも90年代のシーンに影響を及ぼすような作品があったような気はしますが、この年は修士論文のための研究で忙しい時期だったので、あまり音楽に時間を割けず、特に海外勢のリストはちょっと寂しい状況です。
この年も19枚からベストを3枚選ぶというのは多すぎるので、昨年に引き続きよく聴いたアルバムを2枚選ぶことにします。実は一番リピートしていたのはErasureの"Pop! The First 20 Hits"のはずですが、ベスト盤を選ぶのもどうかと思ったので、これ以外で選びました。
Wish (The Cure)
ゴシック的なサウンドのリードトラック"Open"を聴いたときには前作の流れを踏襲するのかと思いきや、続く"High"ではキラキラしたキーボードと軽やかなギターが絡み合い、Robert Smithのボーカルもどこか楽しげ。そして、初期の頃のサウンドを彷彿とさせる"Wendy Time"等を挟みつつ"Friday I'm in Love"。
これまでになくポップサイドに振りきったメロディとそれを支えるバックトラックも素晴らしいですが、イントロの頭一音聴いただけで幸せになれるのがこの曲の強み。このイントロのパワーフレーズは、死ぬまでに弾けるようになりたい個人的3大ギターフレーズの1つに認定してます。ちなみに、他の2つはTears for Fearsの"Shout"の間奏と、Museの"Plug in Baby"のイントロで、どれも完全には弾けない・・・
1989年のベスト3アルバムに選んだ前作"Disintegration"の陰鬱で重苦しさを纏った美しさから一転し、ポップサイドへの大きな揺り戻しを彼らのサウンドのDNAと巧みに融合させることに成功した初期The Cureギターロックの完成形です。
Lough + Rough (L⇔R)
後に、"Hello It' Me"のロングセラーや"Knockin' on Your Door"のミリオンヒットを達成することになるL⇔Rブレイク前夜の2ndフルアルバム。彼らを知ったのはFM802が1992年4月のヘビーローテーションに選んだ"Bye Bye Popsicle~一度だけのNo.1"。その後、しばらく経って京都河原町にあった十字屋で買ったのがこのアルバムです。
アルバム全体から感じるのはデビューして間もない新人バンドとは思えないバランス感覚の良さ。しっとり系から疾走系まで曲の粒も揃っているし、凝ったアレンジも主張しすぎることなく、メロディをシッカリと後ろ支えしている印象。
聴くたびにノスタルジーが溢れてくる"Younger Than Yesterday"や"(I Wanna) Be with You"も素晴らしいですが、個人的なベストトラックは"What "P" Sez?"。Aメロ~Bメロ~ブリッジと目まぐるしく変わる表情と美しいサビへの変態的な展開を見せる3分半弱は衝撃的で、フロントマンの黒沢健一の才能が凝縮された一曲。
おわりに
今回は1992年1月〜12月までに購入したアルバムとベスト2アルバムについて書きました。ちなみに、1992年のイギリスの年間アルバムチャートはこんな感じのようです。
Stars(Simply Red)
Back to Front(Lionel Richie)
Greatest Hits: 1965-1992(Cher)
Glittering Prize 81/92(Simple Minds)
Dangerous(Michael Jackson)
Diva(Annie Lennox)
Timeless: The Classics(Michael Bolton)
Divine Madness(Madness)
We Can't Dance(Genesis)
Up(Right Said Field)
なんと、1位のSimply Redと5位のMichael Jacksonは前年の年間チャートと同じ順位というイギリスならではの現象が起きています。僕の買ったアルバムで上位に入っているのは、11位のErasureと25位のTears for Fearsだけ。しかも、どっちもベストアルバム。
改めてこの年の年間チャートを見てみたら、20位までにベスト盤が7枚も入っていて、僕がベスト盤をたくさん買ったというよりは、ベスト盤がやたらたくさんリリースされた年なのかも知れません。