【音楽遍歴】1993年に聴いていた音楽とベスト2アルバム
はじめに
今回は1993年1月から1993年12月に聴いていた音楽とベストアルバムについて書こうと思います。1993年は社会人になった年で、学生時代とは生活環境が大きく変わり、その後数年間は音楽との接し方がそれまでとは変わりました。
当時、イギリスではブリットポップの嵐が吹き荒れていましたが、この頃の僕は仕事が忙しくてCDショップに出かけることも少なくなり、高校~大学時代に聴いていたアーティストのアルバムをポツポツと買う程度になっていました。
今回は、そんな時期に購入したアルバムとベストアルバムについて書いてみたいと思います。
1993年に購入したアルバム
1993年は80年代にヒットを飛ばしたイギリスのアーティストのベスト盤と前年に引き続きJ-POPのアルバムの購入が増えた1年でした。21枚中ベスト盤が5枚、J-POPが6枚で合計すると過半数を占めていて、振り返ってみるとコンサバティブな時期だったなあと思います(嵐の前の静けさか?)
Dreamland(Aztec Camera)
Songs of Faith and Devotion(Depeche Mode)
Bang!… The Greatest Hits of(Frankie Goes to Hollywood)
The Best of Go West(Go West)
Higher and Higher - The Best of Heaven17(Heaven 17)
The Best of Howard Jones(Howard Jones)
Gold Against The Soul(Manic Street Preachers)
Republic(New Order)
Liberator(Orchestral Manoeuvres in The Dark)
Very(Pet Shop Boys)
Elemental(Tears for Fears)
Thirteen(Teenage Fanclub)
Dusk(The The)
The Collection(Thompson Twins)
Zooropa(U2)
Lost Rarities(L⇔R)
Land of Riches(L⇔R)
Phi(米米CLUB)
君じゃなけりゃ意味ないね(高橋ひろ)
Self Portrait(槇原敬之)
Versus(Mr. Children)
1993年に聴いたベスト2アルバム
この年はDepeche ModeやNew Order、Orchestral Manoeuvres in The DarkにPet Shop Boys、Tears for Fearsと、フェイバリットアーティストとして、また年間ベストアルバムでも取り上げてきたアーティストが軒並みスタジオアルバムを出していたのですが、これらのアーティストの作品を聴き込んだ記憶はありません。
今思い返してみると、4月に就職のために上京し、仕事が忙しくなるにつれて、週末も会社の寮でダラダラ過ごすことが多くなり、応援してくれるような、歌詞が刺さる音楽を聴くことが増えたからだと思います。
この年も21枚からベストを3枚選ぶというのは多すぎるので、昨年に引き続きよく聴いたアルバムを2枚選ぶことにします。
Dusk (The The)
「またか!」とお思いの方もいるかと思いますが、1986年の"Infected"、1989年の"Mind Bomb"に続いて3作品連続3回目の選出。前作から引き続いて、Johnny Marrらのフルバンド形態での4thアルバムはイギリスの週間アルバムチャートに2位で初登場し、日本の音楽雑誌でもアルバムリリースのタイミングで大々的に広告が出稿されていて、「The Theのアルバムだぜ?」と何とも言えない違和感を感じていた記憶があります。
デビュー当初のエレクトロニクスを前面に出したサウンドに別れを告げた前作からさらにロック色が強くなると共に、ブルースやジャズ等の要素も取り込まれていて、強靱かつしなやかな筋肉質の楽曲群が展開されています。
土埃っぽい漢っぽさを感じさせる"True Happiness This Way Lies"から"Dogs of Lust"の頭3曲、前作でスマッシュヒットした"The Beat(en) Generation"のギターロック路線をさらに発展させた"Slow Emotion Replay"など、派手さはなくとも表情は非常に豊か。
個人的ベストトラックは美しくも力強いメロディとメッセージを併せ持ったクロージングの"Lonely Planet"で、特に"The World's too big. And life's too short. To Be Alone…"という部分の歌詞が身に染みました。
Self Portrait (槇原敬之)
前年くらいからヒットシングルを連発していた、"彼女の恋人”、"No.1"、"ズル休み"、"雪に願いを"の4枚のシングルを収録した4thアルバム。彼とは同郷・同級生です。もちろん、「全ての指向」が同じという訳ではありません(笑)
時折変化球気味のフレーズを挟みつつも基本的にはドキャッチーなメロディだけでなく、就職のために彼女と離れたことや、多忙で休日出勤が続く生活など、自分のことを歌っているような半端ない共感度を持つ歌詞にどハマり。
良い意味で背伸びや大きな冒険心のないサウンドと日常感溢れる歌詞との食い合わせが抜群で、捨て曲ゼロの超良質のポップアルバム。大きく環境が変わり、色々と辛いことがあったときに何度も何度も聞き続けて、そっと応援し、寄り添ってくれた大切なアルバム。
おわりに
今回は1993年1月〜12月までに購入したアルバムとベスト2アルバムについて書きました。ちなみに、1993年のイギリスの年間アルバムチャートはこんな感じのようです。
Bat out of Hell II: Back into Hell(Meat Loaf)
Automatic for The People(R.E.M.)
So Close(Dina Carroll)
Everything Changes(Take That)
One Woman: The Ultimate Collection(Diana Ross)
So Far So Good(Bryan Adams)
Promises and Lies(UB40)
Both Sides(Phil Collins)
Zooropa(U2)
Music Box(Mariah Carey)
僕の買ったアルバムで上位に入っているのは、9位のU2と29位のPet Shop Boysだけ。どちらも、思い入れほぼなし。
Depeche Modeの"Songs of Faith and Devotion"もNew Orderの"Republic"も週間アルバムチャートでは1位を獲得したものの(しかも、Depeche Modeはビルボードでも驚きの初登場1位!)、年間チャートではNew Orderが47位に入っているくらい。New Orderはシングル"Regret"は超良かったけど、それだけだったもんなあ。
オールタイムフェイバリットなアーティストのアルバムを好きになれず、J-POPの応援歌的な歌をリピートしていたというのは、メンタル的に結構ヤバめの状態だったのかも知れません。