【音楽遍歴】1988年に聴いていた音楽とベスト3アルバム
はじめに
今回は1988年1月から1988年12月の10代最後の年に聴いていた音楽とベストアルバムについて書こうと思います。高校までは、学年毎に聴いていた音楽、ベストアルバム、音楽にまつわる出来事という感じで書いてきましたが、大学に入ってからは「学年」の記憶が曖昧なので、聴いていた音楽とベストアルバムは1年毎、出来事は大体の時系列で書いていきます。
1988年に購入したアルバム
幾つか抜けがあるかも知れませんが、以下が1988年に購入したアルバムです。この年から、12インチシングル以外は全てCDを買うようになりました。当時のCDの価格は日本盤で3000円〜3200円、輸入盤で2600円〜2800円程度だったので、アナログレコードよりも1000円近く高く、あまりたくさん買えなくなりました。そんなこともあって、この年も購入枚数は30枚弱と中学生や高校生の頃よりも減っています。
Creeping up on Jesus(Big Dish)
Whoops! There Goes The Neighbourhood(The Blow Monkeys)
Blue Bell Knoll(Cocteau Twins)
Nude(Dead or Alive)
101(Depeche Mode)
Big Thing(Duran Duran)
Crackers International(Erasure)
The Innocents(Erasure)
Idlewild(Everything But The Girl)
The First of A Million Kisses(Fairground Attraction)
Teddy Bear, Duke & Psycho(Heaven 17)
Greatest Hits(Human League)
Barbed Wire Kisses(The Jesus & Mary Chain)
Turn back The Clock(Johnny Hates Jazz)
Viva Hate(Morrissey)
The Best of OMD(Orchestral Manouvres in The Dark)
Introspective(Pet Shop Boys)
From Langley Park to Memphis(Prefab Sprout)
Lovesexy(Prince)
Black Album(Prince)
Provision(Scritti Politti)
Rank(The Smiths)
Confessions of A Pop Group(The Style Council)
Life's Too Good(The Sugarcubes)
Naked(Talking Heads)
Rattle and Hum(U2)
When in Rome(When in Rome)
1988年に聴いたベスト3アルバム
ちょっと枚数は少ないですが、この中からベスト3アルバムを紹介したいと思います。正直、今リストを眺めてみても、「狂ったように聴いた」ようなアルバムはないのですが。今回はCocteau Twins、Prefab Sprout、The Smithsの3枚を選びました。
これ以外ではThe Smithsと同じくDepeche Modeのライブアルバム"101"や、The Smithsの解散後、フロントマンのMorrisseyがStephen Streetと組んでリリースしたファーストソロアルバム"Viva Hate"等もよく聴いてました。
Blue Bell Knoll (Cocteau Twins)
もちろん、"Head Over Heals"も"Treasure"もリアルタイムで聴いてはいましたが、当時はベタなエレクトロポップ路線に傾倒していたこと、Elizabeth Fraser のボーカルの存在感が大き過ぎたこと等から、イマイチのめり込めず。ところが、今作はそれまでほどはサウンドを磨き上げず、ザラついた面を敢えて残すことで、リアルなポップミュージックにアプローチ。前作までの夢と現実を行き来する感覚は「ドリームポップ」と呼ぶにはまだ神々しさが強過ぎていたこともあり、俗世的なポップミュージックの感覚を持つコチラのアルバムの方が聴きやすさは上。
From Langley Park to Memphis(Prefab Sprout)
"When Love Breaks Down"の大ヒットでブレイクしたPrefab Sproutの3rdアルバム。オープニングトラックの"The King of Rock 'N' Roll"や2曲目の"Cars and Girls"では、彼らに抱いていたイメージと曲のギャップのために頭の中にクエスチョンマークが飛び交いましたが、Stevie Wonderが参加した"Nightingales"あたりの中盤以降から徐々に持ち直し。特に、優しく寄り添う"Nancy (Let Your Hair Down for Me)"と徐々に音数を増やしながら、最終的に予想外のドラマティックに展開する"The Venus of The Soup Kitchen"の2曲のデキが素晴らしく、序盤の「コレジャナイ感」を払拭。Prefab Sproutはクロージングトラックのクオリティが高いことが多く、何だか巧妙に丸め込まれている気もしますが、気持ち良く騙されることができたのでベストの1枚に選出。
Rank (The Smiths)
前年に解散発表&ラストスタジオアルバム"Strangeways, Here We Come"をリリースしたThe Smithsのライブアルバム。「契約のため」にリリースしたと身も蓋もないことを言われているものの、結局来日は叶わなかった日本人にとっては、彼らのライブを窺い知ることができる貴重な作品。Morrisseyの"Hellooooo"のシャウトで始まる"The Queen Is Dead"から"Goodbye, Thank You, Goodbye"というオフトーン気味の言葉で終わる"Bigmouth Strikes Again"まで駆け抜ける14曲は「解散」という究極のノスタルジー補正を差し引いても極めてハイクオリティ。Johnny Marrのギター、やっぱりカッコイイですね!
おわりに
今回は1988年1月〜12月までに購入したアルバムとベスト3アルバムについて書きました。ちなみに、1988年のイギリスの年間アルバムチャートはこんな感じのようです。
Kylie MinogueとかBrosとかWet Wet Wetとか、80年代後半のイギリス感が強くて面白いです。自分が買ったものだと、U2が10位、Erasureが21位、Johnny Hates Jazzが23位、Pet Shop Boysが24位、Orchestral Manouvres in The Darkが26位、Fairground Attractionが30位なので、そこそこ売れてるものを聴いていた事も判明。
Kykie(Kylie Minogue)
Private Collection 1979-1988(Cliff Richard)
Bad(Michael Jackson)
Push(Bros)
Now That's What I Call Music! 13(Various Artists)
Popped in Souled out(Wet Wet Wet)
Tracy Chapman(Tracy Chapman)
Introducing The Hardline According to Terence Trent D'arby(Terence Trent D'arby)
Tango in The Night(Fleetwood Mac)
Rattle And Hum(U2)
ちなみに、この年に購入したPrinceの"Black Album"が唯一持っているブートレグ盤です。アナログレコードのA面、B面をそのままCD化したような粗悪品でしたが、とっても悪いことをしているような気がして、ドキドキしながら聴いていたことを覚えています。