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エンターテイメント型アプローチを巧みに企て実行するリチカ「企画家」のスタンス

「クリエイティブで、世界を豊かに。」をミッションに掲げる株式会社リチカに、2022年3月にジョインしたクリエイティブディレクター / 企画家の梶原 健裕です。お客さまの課題の発見から解決策の立案、運用・分析まで伴走する専門家組織「リチカ クリエイティブファーム」において、昨年から『リチカ PR / プロモーションプラン』のご提供を開始し、様々なクライアントさまをご支援しております。

私は「リチカ クリエイティブファーム」に所属しながら、ブランドコンサルティング部のメンバーとして業務を行っているのですが、部長や同志であるメンバーたちが自身「企画家」としてのアウトプットに期待をしてくれている為、非常に自由で柔軟な動きが出来ています。

今回は東急リゾーツ&ステイ ハンターマウンテン塩原さまの事例を元に、”企画家ならでは”のエンターテイメント型PR・プロモーションの企て方についてご紹介させてください。

なかなか決まらなかったメインコンテンツ


35周年PR・プロモーション軸で複数のコンテンツをご担当させて頂く中で、企画家として自信を持ってこれでいくという意思決定までに時間を要した内容が、今回ご紹介をさせて頂くPV制作となります。

ご提案当初はPV制作ではなく、ハンターマウンテン所在地である栃木県出身のアーティスト凱旋LIVEや、人気DJによるパフォーマンスなどリアルイベントを想定しておりましたが、予算やスキーリゾートという特殊な環境上の問題等、様々な条件との戦いでした。ご担当者さまにご期待を頂いている中、実現に向け本格的に動き出せなかった期間は心苦しく、なんとかしたいという一心で策を模索する日々でした。

1→100 エンターテイメントクリエイティブジャンプ

別用途で35周年オリジナル音源が完成し、どのように活用していくかをディスカッションする中でご担当者さまから突如「パワーパフボーイズ」というキーワードがあがってきました。このキーワードからすぐに頭の中でエンターテイメントクリエイティブジャンプの流れを組み立てたところ…


パワーパフボーイズ!!となった上、頭の中のイメージを改めてご説明を行ったところ、ご担当者さまの期待感や想いも強くのってきた為、何が何でも形にしたい。いや、何が何でも形にするしかないという想いで全ては動き始めました。

想いをのせて挑んだキャスティング

パワーパフボーイズにお声がけをさせて頂こうと考えたのは、2022年半ば。「THE DANCE DAY」や、現在YouTubeで160,000,000回再生を記録しているSEKAI NO OWARI「Habit」で振付を担当し、名実共に日本を代表する振付師となったアーティストが今回の条件で引き受けてくれるかは未知数でした。そのため、ロジックだけはなく、「是非、パワーパフボーイズとコラボレーションを行い、35周年のハンターマウンテン塩原を盛り上げていきたい!」という強い想いをストレートに伝えさせていただきました。想いが通じたのか、パワーパフボーイズの皆さんは快く引き受けてくれることに。マネジメントサイドもパワーパフボーイズのメンバーAOさん、KANさん、naotoさんも本当に素敵な方々で「僕はラッキーボーイだなぁ」と感じたことを今でも鮮明に覚えております。


敢えて細かく要望を伝えなかったオリジナルダンス開発

クリエイティブディレクター / 企画家として、細かく要望を伝えアウトプットまでディレクションを行うことが本来の職務なのですが、「餅は餅屋」ということわざがある通りダンスという文脈においては、一定以上自由に表現して頂いた方が良いものが上がってくると解釈した上、「スキーやスノーボードを彷彿させるダンス」
のみお伝えし、裏で撮影の画づくりに全力を注ぐことにしました。完成を待つこと数日。この判断が功を奏し、想像していた数倍素敵なサンプル動画が手元に来た瞬間、これはもう言うことないなと思い、自信を持ってご担当者さまにお見せしたことろ、一発OKで撮影に挑むことになりました。


最高の雰囲気・空気感で完成させた35周年PV

自身のスタンスとして全て決め切ってその通りに進行するということを好んでおらず、その場の雰囲気・空気感でより良くなる方法を模索します。そこで、その想いに応えてくれる弊社ビデオグラファー徳倉をアサイン。共に現場でセットを決め、いざスタートという形となりました。東急リゾーツ&ステイ ハンターマウンテン塩原のご担当者お二方も栃木県から東京の撮影スタジオに足を運んでくださり、撮影を見守ってくださったのですが、全員でつくりあげた最高の雰囲気・空気感&パワーパフボーイズの圧倒的なパフォーマンスも重なり、「人生で最も貴重な1日でした!」とこの上ないお言葉を頂いたのは仕事の冥利につきました。

35周年PV公開後の変化

ご担当者さまの課題として上がっていたものが「スキー・スノーボード人口の減少」や「年齢層の若返り」でした。その課題に対し、エンターテイメントの力で突破するべくパワーパフボーイズを起用し、SNSやHP、デジタルサイネージ等様々な出面で35周年PVを打ち出すことにより、主に若年層リーチに繋がった上、SNSを中心にターゲット層の新規獲得や、ファンユーザーの若返り・質向上に繋がる結果となりました。

Choreography:パワーパフボーイズ
Songwriting:あきお
Creative Direction & Art Direction :梶原 健裕(株式会社リチカ)
Cinematograph & Edit:徳倉 裕亮(株式会社リチカ)
Styling:渕上 カン
Hair&Make:高良 まどか

これからもエンターテイメント型アプローチを武器に、企業・社会・生活者が「Win Win Win」となる仕組みをつくり、「Wow」となる企画をどんどん世の中に向け打ち出していきますので是非ご期待ください!

【梶原 健裕|クリエイティブディレクター / 企画家】

エンターテイメントカンパニーのPRとしてキャリアをスタート。デジタル系広告代理店において、デジタルマーケティング / クリエイティブ兼務マネージャーとして2部署を牽引した後、2022年、株式会社リチカに参画。デジタル×リアルの垣根を超えて世の中をワクワクさせる「企画家」として、制作ディレクションまでサポート。

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